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カナダではビットコインを始めとするマイニング事業を誘致する計画やマイニングで使用される電力を有効活用する計画が行われています。マイニングの規制が噂される中国からマイナー(マイニングする人)が移動する可能性もあります。
カナダでのマイニング誘致
カナダのケベック州では豊富な水力発電による電力と寒い気候がマイニングに有利だとし中国のマイニング団体を誘っているという噂がありました。(参考:中国マイニング規制の噂でマイナー周辺の動きが見られる)
2018年1月12日に実際に中国のマイニング大手事業者であるBitmainがカナダのケベック地域の電力当局と話し合いを進めている事が明らかになったと報道されています(https://www.reuters.com/article/us-canada-bitcoin-china/chinese-bitcoin-miners-eye-sites-in-energy-rich-canada-idUSKBN1F10BU)
同報道によればケベック州は同地域で600万の家庭に1年間供給できるほどの電力が10年間で余っていたとしており、その余っている電力をビットコインなどのマイニングに利用する事で利益を出す事ができる模様です。
更にカナダは寒い気候の為ビットコインのマイニング設備が電力消費によって熱された場合に冷却するコストも下げられる為寒い地域でのマイニングは更に有効になります。
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マイニング電力の有効活用
豊富な電力と寒い気候でマイニング事業者から問い合わせを受けているカナダのマニトバ州でもマイニング事業に前向きなニュースがあります。
マニトバ州の食品システムなどを研究する企業「Myeraグループ」の社長によれば自身で行ったビットコインマイニングによって発生した熱を農業生産に利用できる可能性があるとの発言もしています。
ビットコインマイニングでは多くの電力消費を行う為その消費電力が地球環境に適していない事などから問題視されています。(参考:マイニングの消費電力はどのくらいか ビットコイン普及の課題 )もし、この発言ような消費電力を農業生産へ転用できるとすればマイニング事業者・カナダ・カナダ企業にとって有利な状況が生まれる為カナダのマイニング事業が発展していく可能性があります。
マイニング事業を新たな地域で行う場合、設備を新たに創設するなどコストがかかるのですぐに実現するかどうかは分かりませんがビットコインが世界的に普及していけば必ず大規模なマイニンググループの存在は必要になっていくのでこのような動向や研究は次の注目を集めていく可能性があります。
マイニングの今後
ビットコインのような大きな電力消費を必要とするマイニングのルールをプルーフ・オブ・ワーク(以下、PoW)と言います。PoWではいくつかの問題がある事が分かっておりPoWが今後継続可能なのかには議論が分かれるところです。
PoWではマイニング競争によりかかる電力消費は普及に応じて大きくなっていってしまう事から新規参入は難しく寡占状態になってしまいます。するとマイニング団体の動向がその仮想通貨の行く末を握ってしまう事になり中央管理者のいないはずの仮想通貨で「管理者のような存在」を許してしまう事になりかねません。
また、上記にのべたような地球環境の問題もあります。その為仮想通貨イーサリアムで採用される予定のプルーフ・オブ・ステーク(以下、PoS)が仮想通貨マイニングでは有効なのではないかと目されています。(現在イーサリアムはPoWを採用)
仮想通貨はまだ様々な面で課題があります。PoWやPoSの経済的・環境的課題に目を向ける事でも仮想通貨を一つ深く理解するのに役立つはずです。
(参照:https://news.bitcoin.com/canadian-business-seeks-recycle-heat-generated-cryptocurrency-mining/)
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