本ページはプロモーションが含まれています
中国がマイニングに対する規制を出すのではないか、という噂が2018年から出始めています。それに伴い中国のマイニンググループやその他の国が動きを見せています。最近のビットコインマイニング動向について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
中国でのマイニング規制の噂
2018年に入り中国ではマイニングに規制が行われるのではないか、という噂が出るようになりました。マイニング自体を禁止するのではなくマイニングに使用する電力などの優遇措置を除去する事によって中国でのマイニングを徐々に減らしていく可能性がある事がメディアでは報じられています。
事の発端となったのは2018年1月3日に報じられた中国人民銀行(PBOC)の「電力規制を行う事ができる」という旨の発言です。(参考:中国でマイニング規制の可能性を人民銀行が示唆)
中国では2017年にICOと仮想通貨取引所を規制しており、その際にもマイニングの規制が行われるのではないかと噂されていた事もあり同行の発言はその噂に現実味を持たせてしまっており様々な思惑が飛び交っています。
中国では国内資本を流出させたくない事などから外貨規制やゴールド規制を行っており、ビットコインや仮想通貨についても国内資本を流出させる可能性がある為規制を強化しています。
中国の仮想通貨情勢についてはこちら仮想通貨の中国情勢ページ <ニュース・マイニング・取引所>もご参照ください。
中国マイナーの動き
このような経緯の中で中国大手マイニンググループViaBTCがクラウドマイニング契約市場の閉鎖を発表しました。(参考:中国大手マイナーViaBTCがクラウドマイニング契約市場を閉鎖)
ViaBTCはビットコインとビットコインキャッシュのマイニングを行う大手マイニンググループです。クラウドマイニングとは投資家から広く資金を集めてマイニングしその利益を配分するというマイニング方法で、その契約を市場で売買できる場をViaBTCは提供していましたがそれを閉鎖する事を発表しています。
また、大手マイニンググループF2Poolを運営するBitmainはスイスに子会社を設立する事が報じられています。今までBitmainは中国を本拠としてビットコインマイニングを多く行っていましたがスイスを拠点にヨーロッパでの事業展開を目指すとしています。
スイス政府と協力する事や新たに社員を契約する事も発表しており、中国以外でも活動の場を広げようと試みます。(参照:Bitmain Expands to Switzerland as China Cools to Bitcoin Miners – CoinDesk)
スイスはブロックチェーン技術の推進に国を挙げて取り組んでおり仮想通貨やブロックチェーン技術の特化した「クリプトバレー(Crypto Vallay)」と呼ばれる地域があります。ここでは税率の優遇などが技術企業には実施されています。
このような事もありBitmainのスイス進出があると予測されます。
スポンサー
カナダでマイナー誘致の噂も
カナダのケベックではマイニンググループの誘致の噂も出ています。仮想通貨関連ニュースサイトCoinDesk(Quebec Lures Cryptocurrency Miners as China Sours on Industry – CoinDesk)によればケベックでは今後マイニンググループをケベックに誘うような行動に出る可能性も示唆しています。
ケベックでは水力発電による電力が豊富である事や寒い気候などがマイニングに適しています。マイニングでは多くの電力消費が必要である為電力消費によって生じた熱を冷却する冷却装置も必要になります。寒い地域ではその冷却が温暖な地域よりも効率良く冷却できる為マイニングを寒い地域で行う事はマイニングに有利であるとされています。
マイニング事業に参入しているGMOインターネット株式会社も寒い北欧を拠点にする事を発表しているなど、今後マイニング事業を寒い地域で行う事は主流になっていくと思われます。
カナダのケベックでもこのようなマイニングに有利な事を主張する事で現在中国で主流となっているマイニングをケベックに誘致する事でカナダの利益になる事も考えています。
変わるマイニング情勢
上記のような事が噂されていますが全てが中国人民銀行のマイニング規制に端を発しているかは定かではありません。
しかし、中国は実際に仮想通貨取引所を全面停止しておりマイニングの規制も現実になり得るものであると事業者は考えている事は確かでしょう。いつマイニングの規制が行われてもいいように中国のマイニング事業者は既に動きを見せており、今後も加速していく事は知っておいた方が良いでしょう。
実際にマイニング規制が行われ中国でマイニングが行われなくなれば一時的なビットコイン送受金の遅延による混乱、ビットコイン供給量の減少による需要の高まりが起きる可能性があります。
マイニングは誰でも参加できる為、その時に多くの事業者が新規参入する可能性もあります。短期的な価格の上下を気にしている方は注意しておいた方が良いでしょう。
ただし、長期的に見れば中国という国の動向に非中央集権のビットコインがどのように動くのかを知る事ができるいい機会でもあります。また、中国からビットコインが締め出されてもここまで大きくなったビットコインコミュニティがビットコインをそのまま崩壊へ導く可能性は少ないと考えます。
様々な考察をして付き合っていくのが良いと思われ、このような考察ができるのがビットコインの面白さであると考えます。
関連記事
GMOインターネットのマイニングの現状 ビットコインとビットコインキャッシュを採掘
スポンサー