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リップルの行う国際送金プロジェクトの根幹を形成するシステムに「ILP(インターレジャープロトコル)」というものがあります。このシステムについて初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
ILPとは
ILPはリップル社が進める国際送金プロジェクトの根幹をなすシステムです。ILPは「Inter Ledger Protocol(インターレジャープロトコル)」の略でインターレジャーという複数の台帳間の決済を可能にする技術を繋ぎ合わせたシステム(プロトコル)という事ができます。
異なる銀行であれば管理している台帳が異なる為、送受金を異なる銀行間で行うのであればそれぞれが台帳で処理をしてその情報を共有し合う必要などがあります。ILPというシステムを銀行が利用する事で異なる台帳同士であってもスピーディ・安全・低コストで送受金処理を行う事ができる、と簡単に言う事ができます。
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ILPの意義
ILPがある事でいくつかの決済の問題が解決する事になります。
・異なる銀行、国での決済
・異なる通貨間での決済
これ以外にも挙げられますが主要な部分ではこのような問題が解決する事になります。
まず、台帳が異なる銀行間での決済では送金者の情報・受金者の情報が必要になります。何故なら台帳を管理している母体が異なる為に「送金者は本当にその人か?(本人確認)」「送金者は送金金額を保有しているのか?」「受金者は口座を持っているのか?」などという多くの確認を行わなければいけないからです。
台帳を一元的に管理できればいいのですが世界には多くの銀行や金融機関が存在する事や歴史的に独立して運営されてきたため現状では一元的に管理する事はできません。
その為今挙げた確認をしている事で時間やコストがかかってしまいます。特に国際送金ではインターネットが普及した今でもこれらのコストは多くかかっています。
ILPに多くの銀行(もちろん全ての金融機関)が接続していればこのような確認をスピーディに行う事ができます。
また、異なる通貨間での決済にもコストがかかります。レートが異なる事、銀行であればその通貨に対応しているかどうかが台帳が異なる場合にプラスして負担になります。これらのコストは国際決済では間に仲介銀行(コルレス銀行と呼ばれます)が入る事などで解決がされていますが間に一つ銀行が入る事でコストはもちろん増加しています。
仮想通貨という新たな通貨が誕生した事で更にこのような異なる通貨間の送受金需要が増える可能性があるのでILPによって解決できる問題は増えていく事になります。
ILPの仕組み
ILPの仕組みを正しく理解しようとすれば初心者の方には困難です。その為かなり簡潔に説明をしていきます。
例えば日本にいるあなたがアメリカの友人に送金を行いたいとします。そこでもし各銀行がILPに接続されている場合、その決済は従来のシステムよりもスピーディにかつ低コストで行われる事になります。
ILPというネットワークに接続している事で各銀行間の「確認(先に述べた多くの確認事項)」を素早く行う事やコネクターというツールを利用して異なる資産を送り届けていきます。ここでは銀行を3つ例示していますが必ずしもその限りではありません。
ILPがこのような事を実現できるのは分散台帳技術を取り入れているからで、その分散台帳技術の開発をリップル社やその他の機関が行っているのです。
従来のように中央にネットワークの重要点を決めてやり取りをするシステムではなく世界中に重要点を分散させて情報を管理する分散台帳技術の発達でこのような事が可能になっています。
ILPの意義や仕組みを知る事でブロックチェーンで決済システムを行うビットコインなどとの違いが明確になっていきます。どちらが良いというものではなく全く異なる目的を持ったシステムですので多角的に考察していくのが良いでしょう。
(参照:https://ripple.com/ https://interledger.org/)
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