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アメリカの仮想通貨決済サービスを展開するBitPay社が仮想通貨デビットカードでビットコインキャッシュを追加する事を2017年12月15日に発表しました。この発表について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
BitPay社とは
BitPay社はアメリカで最大級の規模を誇る仮想通貨決済サービス事業者です。仮想通貨ウォレットであるBitPayは日本でも利用ができ、対応通貨はビットコインとビットコインキャッシュです。(参考:仮想通貨ウォレット「BitPay」 <使い方・評判・特徴>)
仮想通貨ウォレットBitPayとBitPay社が展開する仮想通貨デビットカードを連携する事でウォレット内のビットコインをそのまま世界中のVISA加盟店で利用する事ができるようになります。(※2017.12.16現在、カード発行は日本では対象外)
仮想通貨デビットカード事業者は多く存在しますがそのほとんどがビットコインでの利用に対応しています。
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BitPayカードがビットコインキャッシュの取り扱いへ
スマホやデスクトップで利用できるBitPayウォレットでは既に2017年9月からビットコインの他にビットコインキャッシュも対応しておりましたが12月15日の発表ではビットコインキャッシュを仮想通貨デビットカードであるBitPayカードにロードする事ができるようにし、2018年初頭には実際にビットコインキャッシュを利用してVISA加盟店で決済が行えるようにするとしています。
BitPayによればビットコインでの手数料高騰が決済利用には課題となっており、ビットコインキャッシュの平均手数料(0.021$ fee/kB)がビットコインの平均手数料(60.82$ fee/kB)の3000分の1になっている事などからビットコインキャッシュの導入を決めたとしています。
ビットコインの決済もサポート継続
BitPay社はこれと同時にビットコインの取引処理能力を向上させる「Segwit」や「ライトニングネットワーク」といった技術の対応も示唆しており、ビットコインの決済も進めていく事を発表しております。
ビットコイン決済とビットコインキャッシュ決済、そしてその他の仮想通貨の決済をサポートしていく事でビジネスに新たな顧客獲得機会を提供する事になるとしています。
ビットコインキャッシュが誕生した時にビットコインを保有していた人はビットコインキャッシュを無条件で受け取っています。つまりビットコイン保有者と同じくらいビットコインキャッシュ保有者もいるのでそれを商品やサービスの利用に使える事は多くのビジネスチャンスの創出につながる事になります。
ビットコインキャッシュとビットコイン
2017年8月1日にビットコインから分岐する事で誕生したビットコインキャッシュですが現在では多くの人に受け入れられ、そして開発計画(参考:ビットコインキャッシュの中期的開発計画 <初心者向け>)も発表されており価格も上昇しています。
元々ビットコインの取引処理能力を改善する為に作成された為、取引処理能力の問題をビットコインキャッシュでは解決する可能性があります。
ビットコインで進められる方法が難航する中でビットコインキャッシュの進める「ブロックサイズの拡大」という方法に支持者がいる事は事実です。
もちろんビットコインにしろビットコインキャッシュにしろどちらが優れているかの答えは出ていません。ただし、決済システムであるビットコイン・ビットコインキャッシュにおいて今回のようなビットコインキャッシュの決済推進はこの問題に対する解が早く出されるようになる可能性があります。
ビットコインキャッシュで採用されるブロックサイズの拡大がどのような問題を持っているのか、多くの決済が行われる事で顕著になっていく事でしょう。ビットコインで問題が大きく取りざたされるのはビットコインの利用者が多く、ビットコインに対する議論が活発に行われている証拠です。ビットコインキャッシュにしてもその他仮想通貨にしても問題が無い事は無いのでまずは事業者による導入がその問題を顕在化させる第一歩となります。
ビットコインキャッシュが決済システムとしてどのような問題があるのか、ビットコインより優れているのかを注目すると今後の仮想通貨の動向を掴みやすくなるでしょう。
(参照:https://blog.bitpay.com/multiple-blockchains/)
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