ビットコインゴールド時価総額5位から見るビットコイン・仮想通貨

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ビットコインゴールドが2017年11月27日時点で仮想通貨全体の時価総額第5位になっています。ビットコインゴールドの価格からビットコインのハードフォークや仮想通貨を考察していきます。

 

 

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ビットコインゴールドの時価総額

ビットコインゴールドの価格が1BTG=約4万円、時価総額約6800億円になっています。(参照:https://coinmarketcap.com/#JPY

 

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時価総額第5位までをビットコインを含めたビットコイン系コインが3つを占めています。

時価総額は仮想通貨の価値を示す一つの指標になっていて、今までビットコインを頂点とし多くのアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)が競っていました。

 

2017年に入りビットコインからハードフォークする計画が頻発した事で時価総額3位のビットコインキャッシュ、5位のビットコインゴールドがランク入りしています。この現象を見る事で仮想通貨の価格や価値について考察をする事ができます。

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価値=価格?

そもそも「価値」という言葉は広い定義があるので曖昧なままで利用されますが価値のあるコインが価格をつける、という言い方が正しくない事が分かります。

時価総額は発行数×価格で表されるので発行量の多い通貨では時価総額が高くなる事が良くあります。ビットコインからハードフォークした通貨は元のビットコインの発行数と同数の通貨が発行される為ゼロから発行するコインよりも発行量は増えます。

 

また発行された通貨は元のビットコイン保有者に配布されるのでホルダーもそれだけいる事になります。つまり発行量とホルダーが確保された状態でスタートする事になるのです。

 

この時、ホルダーが売りに出さない限り新規発行通貨(ハードフォーク後の発行通貨)だけが市場に回る事になります。これらの市場に出ている通貨だけが売買される事になれば新通貨発行者がいくつかの市場参加者を取り込み、市場で価格をつければ多くのホルダー仮想通貨×市場価格で時価総額はすぐに上昇します。

 

市場で売買がスタートしても元のホルダーが売却しない限り価格が暴落する事はありません。価格が維持されます。このように利用価値があるかどうかに関わらず・人気があるかどうかに関わらずハードフォークコインは価格を維持できます。

 

しかし、このように発行量の決められた仮想通貨では価格は長期ホルダーによって大部分で支えられています。ハードフォークコインだけではなくビットコインも同様です。ビットコインを決済の為に保有している人は少なく、長期投資の為に保有している人が多いとすればビットコインの価格は長期ホルダーによって支えられている事になります。他の仮想通貨も同様です。

 

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(参照:https://blockchain.info/ja/charts/utxo-count?timespan=all

 

上図ではビットコインの未使用のアウトプットトランザクション(UTXO)の推移を示しています。これはビットコインがアドレスに入金されて、その後利用されていない数を示しています。このようにビットコインは利用されずに保有数が上昇している事が分かります。

 

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(参照:https://blockchain.info/ja/charts/my-wallet-n-users?timespan=all

 

世界的大手ウォレットBlockchain.infoのユーザー数増加の推移と同じような線をたどっており、ユーザー数増加と共に保有するビットコインの数は増えている事から増加しているユーザーは基本的に決済で利用していない事が分かります。

 

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(参照:https://blockchain.info/ja/charts/mempool-count?timespan=all

 

これは2年間の決済完了待ち取引の推移です。先ほどの図とは期間が異なるので単純な比較はできませんがそこまで増えていない事が分かります。

ビットコインでは一つのブロックチェーンに取り込める取引の量は決まっているので(Segwitという機能実装後もそこまでその量は変化しません)もし決済ユーザーが保有ユーザーと重なっている場合はこの量も爆発的に増えなければなりませんがそうではない事が分かります。

 

つまり現在ビットコインの保有者というのは長期ホルダーが増えているという事です。基本的にビットコイン以外の仮想通貨でも同様の事は言えます。もちろんそれぞれの通貨で見てみなければ分かりませんが最も決済が導入されている・認知度が高いと考えられるビットコインでこの状況であればその他仮想通貨でも同じような現状であると言えるでしょう。(ただし、最も取引(決済)量が多いのはイーサリアムでどこまでビットコインのような状態が顕著かは分かりかねます)

 

仮想通貨の価格

このように単純な長期ホルダーが多い仮想通貨ではハードフォークコインなどで認知度上昇・保有者増加で価格を形成する事が比較的容易にできてしまう事になります。

 

そして今まで時価総額が高かった仮想通貨は果たして利用価値があったから価格が形成されていたのかに疑問符が付く事になります。仮に仮想通貨というものが実用的な面で需要があったとすればハードフォークコインがここまで価格を形成し他のコインよりも上位に食い込む事ができたのか分かりません。

 

ビットコインキャッシュやビットコインゴールドに利用価値が無いとは言いませんが、仕様はビットコインと似ているので利用用途はそこまでビットコインとは変わりません。他の仮想通貨ではビットコインとは全く異なる利用を目指すものが多いのでもし利用価値で価格が形成されているとすれば今後発生するハードフォークコインよりも価格が低くなるという事は考えにくいものです。

 

今後起きる事

もし、価格がハードフォークコインの方が形成されていくとすれば2つの事が起こります。

一つ目は長期保有者の離脱による価格の崩壊です。

長期保有者はこちらビットコイン価格上昇で約100万円へ 理由・要因と仮想通貨に対する「期待」で述べたようにすべてが「期待」によって行動しています。確かな期待もありますが、不安定な期待も存在します。

この「期待」が無くなる時長期保有者が増える事が無くなり上昇期待が反転します。買いよりも売りが殺到する事で混乱により信用と価格が大きく失われていくでしょう。

 

そしてその後意味の無い(ユースケースの出せない)仮想通貨は消えていくでしょう。元々多くの仮想通貨は価格を形成する事で開発者が開発費を貰う事ができます。中央管理された仮想通貨はこの問題はありませんが、中管理不在の仮想通貨では開発自体が無くなり、そこでユースケースが無ければその仮想通貨は存続していかないでしょう。

 

つまり、ビットコインを含めた仮想通貨ではいかにユースケースを出すかが問題であってハードフォークが起きる事・価格が上昇する事よりなにより大切な事柄であると言えます。

 

仮想通貨に投資をするという事

仮想通貨に投資をする時は必ずその通貨の「ユースケース」を考えましょう。もちろん短期で稼ぐトレーダーには不要かもしれませんがそのような人ばかりではないはずです。ビットコインが普及する事でどのような利用価値が生まれるのか、それが実現可能なのかが分からなければ長期保有していても売るタイミングはありません。

 

ビットコインの決済を向上するライトニングネットワークは期待されていますがそれが実現可能か(技術的にもインセンティブ的にも)ですら分かりません。初心者の方はそのような部分に目を向けていただければと思います。

 

また、そのような部分に目を向ける事で仮想通貨の面白さにより気づく事ができるはずです。

 

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