GMOインターネットのマイニング事業参入について理解する

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東証一部上場の「GMOインターネット株式会社」は2017年9月8日にビットコインマイニング事業へ参入する事を発表しました。国内大手企業によるビットコインマイニング事業参入は仮想通貨業界に大きな変革をもたらします。初心者の方にも分かりやすく、現状のマイニング事業やGMOのマイニング事業計画について解説をしていきます。

 

 

 

GMOインターネットとビットコイン

 

「GMOインターネット株式会社」は東証一部上場のインターネット通販サイト等を運営する国内企業です。インターネットインフラ事業等を手掛け、子会社はアメリカやインド等の海外にも存在します。

 

GMOインターネット株式会社は子会社に「GMOコイン」という仮想通貨取引所を運営しており、仮想通貨分野にも手を広げております。GMOコインは仮想通貨取引所の中では比較的新しい取引所ですが様々なキャンペーンを行うなど、精力的に事業を展開しております。

GMOコインについて⇒GMOコイン関連記事まとめ

 

GMOコインでは以前「クラウドマイニングキャンペーン」を行っておりました。ちゃくちゃくとマイニング事業への展開を以前から考えていた事と思われます。

GMOコインは現在仮想通貨は「ビットコイン」のみの取り扱いとなっております。2017年8月1日に誕生した「ビットコインキャッシュ」を多くの国内取引所が取り扱う中でビットコインキャッシュは取り扱っておらず、「ビットコイン」という分野に集中して現在は取引所運営を行っております。

 

マイニング事業とは

 

そんなGMOインターネット株式会社が参入する「マイニング事業」について簡単に解説をしておきます。

 

「マイニング」とはビットコインシステムの中で「取引を処理する」「新規ビットコインを発行する」というシステム処理を指します。

「マイニング」は誰でも参加可能で読者の方でも参加をする事は可能です。

 

しかし、マイニングで新規ビットコイン発行の権利を得られるのは10分に1名だけでそれを得られなければマイニングにかけた労力(コスト)は無駄になります。参加者の中で最も早くマイニングを行う必要があるので競争原理が働き、現在では高性能設備と大量の消費電力をかけなければマイニングにかけたコストを回収する事はできません。ですので資本力が無ければ参入しても無駄になります。

 

また、マイニングは単一の個人で行うもの・資金を広く集めてマイニングを行い配当を与えるもの(クラウドマイニング)・グループを組み多くの人がマイニングを行い報酬を分割するもの(マイニングプール)、とマイニング形態は進化しております。

 

マイニング事業と一言で言っても様々な方法があるのです。

マイニング初心者向け解説記事はこちら⇒初心者も分かるビットコインのマイニングとは

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GMOのマイニング事業

 

今回発表されたGMOインターネット株式会社のマイニング事業とはどのようなものなのでしょうか。

 

発表https://www.gmo.jp/news/article/?id=5775によれば

 

・2018年上半期を目途に事業スタート

・北欧で次世代マイニングセンターの運営

・クラウドマイニング事業

・次世代マイニングボードの販売

・GMOコインへの仮想通貨供給

 

という流れで事業を展開していくとしております。

 

~次世代マイニングセンター運営~

 

まずはじめに行われる予定の次世代マイニングセンター運営は北欧で始められるようです。北欧は再生可能エネルギーを供給するのに適しており、マイニングに必要不可欠な電力消費を安価に環境にもやさしく供給する事ができるとしております。

 

マイニングセンターでは次世代マイニングチップを開発します。マイニングチップとはビットコインマイニングで利用されるASICのようなものでその効率が良い半導体でマイニングを行う事で競争に勝ち、より多くの報酬が受け取れる算段だと思われます。

 

~クラウドマイニング事業~

 

その後クラウドマイニング事業を展開します。クラウドマイニングとは上記でも述べたように「個人や団体が資金をマイニング事業に投資し、マイニングによって得た利益を配当するもの」です。

 

これにより少額の資金しか持たない個人等もマイニング事業に参加する事ができ、さらにGMO側は多くの資金でマイニングを行う事ができ、報酬を受け取れる可能性を増やします。

 

~次世代マイニングボードの販売~

 

北欧の次世代マイニングセンターで製造された次世代マイニングボード(次世代マイニングチップ)をGMOのマイニングで利用するだけではなく一部外部に販売するとしております。これによりマイニング事業が他の団体でもより行いやすくなる可能性があります。

 

~GMOコインへの仮想通貨供給~

 

マイニングで得た仮想通貨を仮想通貨取引所のGMOコインへ供給する事としております。

ビットコインは2100万BTC(BTC=ビットコインの単位)が発行枚数として定められているので多く存在する仮想通貨取引所ではその流通量によっては顧客が満足にトレードする環境を作る事ができない可能性があります。

一定数のビットコインをマイニング事業で得る事によって仮想通貨取引所GMOコインの流通量を安定させる狙いがあります。

GMOコイン以外の国内仮想通貨取引所ではマイニング事業者との連携を深める動きも見られるのはこの為です。

 

以上がGMOインターネット株式会社のマイニング事業参入発表の概要です。

 

まとめ

 

GMOインターネット株式会社がマイニング事業に参入した事によってビットコインマイニング業界は多少の変化がもたらされるでしょう。マイニング業界に変革が起きれば自然とビットコインにも変化が起こります。

GMOインターネット株式会社のマイニング事業が成功するかどうか分かりませんが、ビットコインを保している方は注目した方がいい一つの分野であると言えるでしょう。

 

Next⇒GMOグループのマイニング開始について(2017年12月20日)

 

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