ASIC耐性とは

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ビットコインや仮想通貨は「マイニング」という取引処理によって稼働します。仮想通貨のマイニングをすると「報酬」を貰え、マイニングは「報酬ー経費=利益」のビジネスとして行われます。そんなマイニングシステムに「ASIC耐性」という言葉があります。「ASIC耐性」について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。

 

 

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ASICとは

 

「ASIC」とは「Application Specific Integrated Circuit」の頭文字で日本語では「特定用途の為の集積回路」と訳されます。

 

マイニングは「取引処理」を行う事だと説明をしましたが、「報酬」を実際に貰うためには同時に「演算」を解かなくてはなりません。この演算はビットコインの場合、単純な計算で、単純作業をコンピューターに行わせる事によって解を見つけます。

 

演算は単純なものなので沢山計算をすればするほど解を見つける可能性が高くなりますので「報酬」が欲しいマイナー(マイニングをする人)はとにかく計算能力が高いコンピューターを求めます。

 

一般的なコンピューターは演算の計算以外にも様々な機能が付いているので無駄が多く効率が悪いです。なので「ASIC(エーシック)」という「特定用途の為の集積回路」を利用する事で最も効率的に演算の解を見つけるのです。

 

こちらの記事ビットコインマイニングの簡単な歴史「CPU~ASICまで」でマイニングに利用されてきた機器の解説をしておりますのでご参考にしていただければと思います。

 

仮想通貨ではマイニングの演算の為にASICは開発されます。もちろんASICは「特定用途の為」のものですので「ビットコイン用のASIC」「〇〇用のASIC」というようにそれぞれにそれぞれのASICが開発されます。

ASICに関して詳しくはこちらビットコインの「ASIC」とはをご参照ください。

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ASIC耐性とは

 

「ASIC耐性」とは「ASICに耐性がある」つまり「ASICを作成する事ができない」また「ASICを作成しても意味が無い」という事です。

 

「ASICを作成する事ができない」また「ASICを作成しても意味が無い」、という事は仮想通貨において「特定用途(その演算)の為の集積回路(計算機能)」を作る事ができない(意味が無い)という事を指します。

 

ASICを作成できない(意味が無い)という事はどういう事なのでしょうか。

 

ASICの意義

 

ASICは特定の処理のみを効率化する為に作成されます。仮想通貨においてはマイニングの中で行われる「演算」の為に開発がされます。

 

この演算のみに特化した集積回路を作成する為には演算が単純なものであればあるほど作成がしやすくなります。ビットコインのマイニング演算は「多くの数字の中から一つ当てはまるものを見つける」という単純なものなので比較的容易くASICは開発する事が出来ました。

 

しかし、マイニング演算を複雑なものにすればASICを開発するのが困難になります。

例えば「多くの数字の中から一つ当てはまるものを見つける、且つコンピューターメモリが多いと解の範囲が広がる」というマイニング演算を作成したとします。(実際にそのようなものがあるのかは別として、例として。)

 

すると単に効率を求めたASICとメモリを多く持つ汎用性コンピューターの間にはハンディが無くなります。ASICのような演算効率かつ汎用性コンピューターのようなメモリ容量が必要になるのでそのようなマイニング演算用ASICを作成するのはより困難になります。

 

また、例えば「マイニング演算を数か月に一度変更する」というプログラムを作成したとします。ASIC開発には相当な年月と経費がかかります。特定の用途しか持たないASICは「マイニング演算の変更」によって需要が無くなるのであれば初期投資を回収できない可能性があるので「開発自体誰も行わない」という事になります。

 

上記のような方法をマイニング演算で取ると「ASIC耐性がある」マイニング演算、という事になります。

 

ASICとマイニング

 

ビットコインマイニングにはASIC耐性がありません。ASIC耐性が無い事により個人の持つ汎用性コンピューターではマイニングができなくなってしまい、初期投資を行える一部のASIC利用マイナーのみが現在マイニングをしております。

 

これがマイニングの中央集権化を生み出す一つの原因になりました。

しかし、ASIC耐性がない事が必ずしも悪い事ではありません。仮に汎用性コンピューターでマイニングができるとするとそれだけ悪意のあるマイナーの参入障壁も高める事になります。

 

ASICと仮想通貨マイニングの問題は仮想通貨に触れる方は考察するととても参考になります。是非情報収集をして自身の仮想通貨との触れ合い方のご参考にしていただければと思います。

 

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“ASIC耐性とは” への2件の返信

  1. こんにちは。いつもお世話になっております。先日は有意義な議論をさせていただいてありがとうござました。
    この記事の内容とは違うのですが、質問できる環境がコメントにしかないので、申し訳ありませんが、ここから質問させていただきます。すいません。
    現在、世界中の中央銀行で、仮想通貨の発行を示唆する動きが出ているのですが、(英国、オランダ、スウェーデン、カナダ、シンガポール、中国、ロシア、香港、南アフリカ、タイなど)中央銀行が仮想通貨を発行したら、ビットコインの存在はどうなってしまうのでしょうか?様々なメリット、デメリットがあると思いますが、ここのサイトにこの内容についての記事がなかったので、ぜひこの内容で記事を書くか、コメントで質問に答えて欲しいです。このサイトは有意義でわかりやすい情報が多いので、読者にもなっておりますし、ツイッターもフォローしております。またこれからも有意義なサイトであって欲しいので、定期的に寄付もさせてもらいます。どうか回答よろしくお願いいたします。

  2. >yasu様
    コメントいただき誠に有難う御座います。
    中央銀行発行の仮想通貨について私も考える事はあります。
    ご丁寧なご質問をいただき感謝です。せっかくですので記事にしたいと思います。しばらくお待ちいただきたく思います。
    ただ、当サイトは初心者の方向けに書いておりますので知識のあるyasu様の疑問を解決するものになるかどうかは分かりません。ご質問があれば記事を上げた際にコメントでいただけますと嬉しく思います。
    今後とも宜しくお願い致します。

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