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アメリカ合衆国、ニューヨーク州にはビットコイン事業者に対する「Bit License(ビットライセンス)」という法律があります。Bit Licenseについて知る事で今後仮想通貨ビジネスがどのような法律の中で行われていくかを考察する参考にしていただければと思います。
Bit License(ビットライセンス)とは
Bit Licenseはアメリカ合衆国のニューヨーク州で2014年7月に発表され2015年8月に施行されたビットコインやその他の仮想通貨事業に関する法律です。
アメリカのニューヨーク州と言えばアメリカ国内にとどまらず世界の金融中心地です。そんなニューヨーク州のNYDFS(ニューヨーク金融サービス局)が発行する免許、つまりニューヨーク州で仮想通貨事業を行う為の免許の役割をBit Lisenceは担っております。
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Bit Licenseの概要
Bit Licenseによる仮想通貨事業の定義は以下のようなものです。
- receiving virtual currency for Transmission or Transmitting virtual Currency, except where the transaction is undertaken for non-financial purposes and does not involve the transfer of more than a nominal amount of virtual currency;
- storing, holding, or maintaining custody or control of virtual currency on behalf of others;
- buying and selling virtual currency as a customer business;
- performing Exchange Services as a customer business, or;
- controlling, administering, or issuing a virtual currency.
(引用:https://en.wikipedia.org/wiki/BitLicense)
要約すると取引所等の両替サービス、ウォレット等の送受金運営サービス、仮想通貨の操作、管理や発行(新仮想通貨等の)のサービスを行う場合などはライセンスが必要になるとしております。
- development and dissemination of software in and of itself;
- merchants and consumers that utilize virtual currency solely for the purchase or sale of goods or services or for investment purposes.
(引用:https://en.wikipedia.org/wiki/BitLicense)
は除外される為に仮想通貨ソフトの開発自体や投資目的だけの売買はライセンスが不要としております。
Bit Licenseの今
2017年11月現在、Bit Licenseの取得は4つのみです。1つは決済事業を行うCircle社、1つは仮想通貨リップルを開発するリップル社、2017年にライセンスを取得した取引業を主に行うcoinbase社と国内取引所bitFlyerの子会社bitFlyer USA(<News>ビットフライヤーアメリカ子会社がBitLisence取得)です。
ライセンス内容は日本で2017年に施行された仮想通貨事業者免許と似ておりますが、その審査はかなり厳しい事が分かります。(参考:「仮想通貨法」について学ぶ!)
多くの企業がライセンス取得に乗り出しておりますがなかなか取得できずにいます。
仮想通貨と規制
このような仮想通貨に対する規制は今後増えていく事でしょう。実際に日本や世界各国では規制が打ち出され始めており、仮想通貨の在り方はかなり変わっていくと見られます。金融の中心地であるニューヨークがどのような規制を仮想通貨に対して行っているかや、今後行うかを知る事で世界の流れが読めたりもすると思います。
仮想通貨は国家の資本に直接関わるので規制は厳しく行われるかもしれませんがそれと同時にライセンスを取得できた企業や仮想通貨は信頼性を向上させる事もできるのも事実です。
仮想通貨と規制は切っても切れない関係にあり、このような側面から情報を収集する事も投資やビジネスの参考になると思います。
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