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ビットコインは「電子決済システム」です。電子決済システムはビットコイン(仮想通貨)の他にも様々なものがあります。それらのシステムとビットコインでは取引処理能力にどのくらいの違いがあるのかを知る事でビットコインの今後を考察するきっかけになります。
ビットコインの取引処理能力
ビットコインの取引処理能力をまず他の電子決済システムと比較をします。ビットコインでは10分に1回ブロックチェーンというビットコインの帳簿のようなものに取引が埋め込まれ、作成される事により取引は成立していきます。(ブロックチェーンとは)
10分が極端に短くなることはないように設計されています。10分に1度作成される帳簿に埋め込まれる取引の数はおおよそ4000です。つまり1秒で6~7個が処理されている計算になります。(4000個÷600秒=6.66個/秒)
それに対しクレジットカードの決済では大手だと1秒で約2000個(参照:仮想通貨の教科書)と言われます。さらに規模が小さい決済システムであっても6~7個というシステムは見当たりません。
ビットコインの決済システムはかなり低いと言えるのではないでしょうか?
ビットコインの取引処理
ただ、ビットコインの取引処理が6~7個/秒なのには理由があります。10分に1度作成されるブロックの容量は現在1MBです。取引のデータサイズは約250Bなので1,000,000B(1MB)÷250Bで4000個の取引が単純計算で収納可能、という計算です。
ビットコインのブロック容量は当初36MBでした。しかしセキュリティの問題から1MBに変更された歴史があります。
ビットコインの1MBは取引処理には足りないものですが実はビットコインシステムを守る上では仕方のない事なのです。
ブロックサイズ問題
ここからブロックサイズ問題というビットコインで長年論争が繰り広げられてきた課題を考察する事ができます。大きなブロックではシステムを守れない。しかし小さなブロックでは取引処理能力が低い。ではどうするか?これが論争の発端となっております。(詳しくはこちら⇒ビットコインのブロックサイズ問題について)
ビットコインは世界中で利用できる通貨であるだけにこの問題は深刻です。クレジットカードのような取引処理能力が無ければクレジットカードの利便性はビットコインには実現できませんので既存のシステムより利用される(決済システムとして)事は無くなってしまいます。
もちろんビットコインに「決済システム」、それもクレジットカードのように世界どこでも利用できて瞬時に決済が終了するシステム以外の機能を求める事はできますがそれではビットコインが持つ革新性は半減してしまうでしょう。
解決の糸口
様々な解決案がビットコインではブロックサイズ問題に対しては提案されてきました。その中の一つが有名な「SegWit」です(Segwitとは?(初心者向け))。何度かビットコインが分断されるか?(ビットコインハードフォーク問題について<初心者向け>)などと言われてきましたが普及してからは大きな分裂は起きずにここまで来ています。しかし、問題は未解決のままです。
※2017.8.24.Segwitが実装され、問題解決に一歩前進しました。⇒SegWitのアクティベートとビットコインの今後<初心者向け>
ビットコインの取引処理能力がどのようなものかを知る事で現状の問題が見えてきたりもします。広く知識を得て、ビットコインが今後どのようになっていくのか考える事もビットコインを楽しむ一つの方法だと思います!
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