プルーフオブワークとコンセンサス

本ページはプロモーションが含まれています

f:id:jyutakugyoseiku:20161223155949j:plain

 

プルーフオブワーク(PoW)はビットコインのシステムにおいて重要な意味を持ちます。プルーフオブワークの概要はこちらでご説明させていただいておりますので、更に少し深く掘り下げて解説をしていきたいと思います。

 

 bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

 

プルーフオブワークとは

 

プルーフオブワークは「仕事の証明」という名前の通り「仕事を多くした人」を表すデータです。ビットコインにおいてプルーフオブワークの仕事は「計算」です。

ビットコインではプルーフオブワークは計算量の証明である、と言い代えても良いでしょう。

 

計算とはビットコインのマイニングを行う際の計算です。ビットコインのマイニング競争では簡単な計算をいち早く解いた人が勝者となります。その計算はとにかく計算量が多い人が勝利します。

 

ビットコインにおけるマイニングを分かりやすく言うと〇+100≦200という問題をコンピューターに自動で解を見つけさせるようなもので、方法は1から順に試していくしか他に方法がありません。つまり〇+100≦200であれば最低でも100回試さなくてはいけません。この問題では100回最も早く試した者が勝利します。

 

つまり、「100回試すのを最も早く行えるコンピューターを用意するコスト」+「それを出力する為の消費電力」がプルーフオブワークで言うところの「仕事量」になるのです。

 

つまりビットコインにおいてプルーフオブワークとはとにかくコスト(無駄とも言える計算の為の)を最もかけることに成功した人が勝利する「コンセンサス(合意)」システムである、と言えます。

 

コンセンサスについて

 

ビットコインのコンセンサスには様々な議論が行われております。とにかく「分散型」と言われる中央不在のネットワークではいかにこの「コンセンサス(合意)」を形成するかが大切になります。

 

なぜなら中央集権のシステムの中では中央の権限のもと合意が行われますがこれができない為に分散型ではどのように合意をしていくかが問題になるからです。(中央集権と分散型について詳しくはこちら⇒ビットコインの中央管理不在のメリットとリスク

 

ビットコインの合意について問題になる部分は「51%攻撃」と言われるもの等が挙げられます。ビットコインのコンセンサスアルゴリズム(合意形成システム)はプルーフオブワークやブロックチェーンのシステムによって行われており、ブロックチェーンが改ざん不可能と言われる「合意形成システム」は事実上「不可能」なのであり理論上は「可能」だからです。

 

これについては当ブログでも詳しく解説しておりますのでこちらをお読みいただければご理解いただけると思います。

 

ですので上記で説明したプルーフオブワークという「合意」とブロックチェーンのシステムによる「合意」だけでは「事実上改ざん不可能」になっているだけである、という事はビットコインを保有するに当たっては確実に知っておいた方がいい知識であると言えるでしょう。

 

ビットコインという発明

 

ここまで来るとプルーフオブワークというものはビットコインを形成するシステムのうちの一つであって単体では何の意味もない事が分かります。プルーフオブワークの他に仮想通貨には「イーサリアム」で使用される「プルーフオブステーク(PoS)」や「NEM」で使用される「プルーフオブインポータンス(PoI)」があります。つまりこれらはどれが「良い」とは言い切れないという事になります。

これらのシステムがこの仮想通貨の中にどのように左右されれば結果として良い仮想通貨を生むのか、という事が問題になってくることが分かります。

 

ブロックチェーンにしても同様です。ビットコインの価値が上がったりすると必ず「ブロックチェーンは世界を変える」という言説が出てきます。これはビットコインもブロックチェーンを利用しているので一理ありますが、必ずしもブロックチェーン単体で機能するとは限りません。ビットコインもブロックチェーンというテクノロジーを生み出しましたが、それだけではここまで世界的に有名にはならなったでしょう。(参考:

ビットコインとブロックチェーンは違う!?

 

ここまでお読みになられた方は間違った仮想通貨の購入を防ぐことができるようになります。何故ならビットコインの価値上昇=仮想通貨の価値上昇ではない事が分かるからです。

 

さらに言うと価値があるものが素晴らしい仮想通貨かと言えばそうではありません。私はビットコインのシステムが好きで勉強をしておりますが、価格の低い仮想通貨でも素晴らしい物はあります。ビットコインも価格が上がったからと言って本当に決済システムとして利用されるかどうかなど分かりません。

 

まとめ

 

とにかくまだ世の中に出てきて7年しか経っていない仮想通貨を始める時に最もリスクを抑えてくれるものは「知識」です。「知識」があっても必ず儲けられるかと言われればそうではありませんが損失は抑えられると思います。ここに投機か投資かの分かれ目があると私は考えております。(参考:ビットコインは投資?投機?

 

それにビットコインシステムはとても革新的で学ぶだけで面白いです。是非ご興味のある方はどんどん情報収集をしていき、深くまで学んでいただければと思います!

 

この一冊でまるごとわかる ブロックチェー ン&ビットコイン(日経BPムック)

この一冊でまるごとわかる ブロックチェー ン&ビットコイン(日経BPムック)

 

 bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

 

 

スポンサー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です