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仮想通貨ではマイニングの作業量を比較する際に「ハッシュレート」という用語が用いられます。「ハッシュレート」について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
ハッシュレートとは
ハッシュレート(Hash rate)とはその名の通り「ハッシュ」という演算の「レート(率)」の事を指し、仮想通貨のマイニングにおける計算力のパワーの単位を表します。(ハッシュについては後述)
例えば人間のパンチ力をキロで表す事があります。Aさんのパンチは50キロ、Bさんのパンチは60キロの力がありました。というようにキロが単位になっています。
それと同様に仮想通貨のマイニングの力(計算力)を「〇〇ハッシュレート」というように表す事でAというマイナー(マイニングをする人)の力(計算力)がどのくらいかが一目でわかるようになっています。
ハッシュレートの記号はHash/s(s=秒)と表され1Hash/sであれば1秒に1回のハッシュ演算ができる、とすぐに理解ができるようになります。
マイニングの計算
ハッシュレートという言葉を理解する為には「マイニング」の言葉の意味や具体的に何をしているのかを知る必要があります。マイニングの意味についてはこちら初心者も分かるビットコインのマイニングとはで解説していますのでご参照ください。
マイニングでは「ハッシュ」という演算が行われます。簡単に言えばマイニングが成功するかどうかはハッシュの計算をいかに早く行うか、というものです。
簡単に説明する為にハッシュを「ある入力に対しランダムな数字が出てくる計算」としましょう。Aという入力をハッシュ計算すると1145、Bという入力には587、ABという入力には07986が算出されるようにランダムにはじき出されます。(ハッシュ関数とは)
この時、マイニングが成功するかどうかは「100より低い数を算出する入力を見つけた時」だと設定されているとします。その時にマイナーはこぞってAから順番にハッシュ計算を試していきます。何しろランダムな数字が出力されるハッシュでは一つずつ試すしか方法が無いからです。
そしてACという入力が59だったとすればこの「AC」にいち早く辿り着いた人が勝者となるわけです。
ハッシュレートはここで一つ一つ試す早さを表しています。1秒間に何度ハッシュを試す事が出来るのか、これがハッシュレートです。10個のランダムな数字をハッシュで試す事ができるのであれば10Hash/sとなります。
ハッシュレートの単位
現在(2018年3月)ビットコインマイニングのハッシュレートは約2500万TH/sです。
TH/sのTはテラハッシュです。テラとは1兆の国際単位です。良く知られている国際単位はK(キロ)で1000を表しています。(その他の単位についてはこちらハッシュレートの単位を解説 <TH/s・PH/s・テラハッシュ・ペタハッシュ>をご参照ください。)
つまりビットコインでは毎秒2500万×1兆回のハッシュ演算がマイナーの合計で行われている事が分かります。これはとてつもない数値ですが年々上昇しており、この上昇はこちらのサイトHash Rate – Blockchainで見る事ができます。
これだけの計算をする為にビットコインでは多大なる電力が使われているのでビットコインやその他の仮想通貨の課題の一つとして考えられています。どのくらいの数値かはこちらマイニングの消費電力はどのくらいか ビットコイン普及の課題で解説していますので興味のある方は参考にしていただければと思います。
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