ビットコインアドレスは無限に作成できるのか?

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ビットコインを調べていくと「ビットコインアドレスは取引の度に作って、使い捨てができる」という言葉を目にします。しかし、普通の考えだと世界中の人が使い捨てでビットコインアドレスなんか作ったらいつか尽きてしまうのでは?と考える事でしょう。

今回はなぜビットコインアドレスを使い捨てできるのかをなるべく技術的な話なしにご説明させていただきます。

 

目次

  1. ビットコインアドレスとは
  2. ビットコインアドレスの仕組み
  3. ビットコインアドレスはほぼ無限
  4. まとめ

 

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1 ビットコインアドレスとは

 

ビットコインアドレスとはビットコインのその名の通りビットコインのありかを示すもので、ビットコインを送信したり受信したりする際に使用されます。

ウォレットを作成すると特に簡易ウォレット(モバイルアプリウォレットなど)ではビットコインアドレスのみ分かっていれば送受金できたりするので「公開鍵」や「秘密鍵」の仕組みを理解していなくてもビットコイン取引を行う事が可能です。(公開鍵、秘密鍵について⇒ビットコインの公開鍵と秘密鍵とは

 

ビットコインアドレスは1か3から始まる文字列で構成されております。1から始まるビットコインアドレスというのは一般的なタイプのビットコインアドレスで、3から始まるビットコインアドレスは「マルチシグ」という上級セキュリティ対応のビットコインアドレスになります。(マルチシグについてはこちら⇒上級セキュリティ「マルチシグ(ネチャ)」とは

 

もちろん1から始まるビットコインアドレスは盗まれやすいからやめた方がいい、という訳ではありませんのでご安心ください。恐らく一般的に利用されるウォレットであればマルチシグかそうではないかはウォレット運営の方の管理体制によるものなのでどちらでもあまり違いはありません。(セキュリティ性が高いに越したことはありませんが)

 

 
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2 ビットコインアドレスの仕組み

 

ビットコインアドレスは「公開鍵」という暗号鍵から作成されます。ビットコインは暗号技術を利用されて作られたもので、皆さんもよく目にする「SSL通信技術」(インターネットのページを表示する際にURLの近くに鍵マークを目にすることがあると思います。それが暗号技術で守られたページで、SSL通信という暗号技術が用いられております。)を応用してます。

 

「公開鍵」は「秘密鍵」というものから作成されます。つまり、まず「秘密鍵」が作成され、「秘密鍵」から「公開鍵」が作成され、さらに「公開鍵」から「ビットコインアドレス」が作成される、というような流れになります。その順番で作成される際にはそれぞれある数学的計算方法により作成されていきます。「秘密鍵」をある計算で出したものが「公開鍵」になります。この計算方法では「公開鍵」から「秘密鍵」を割り出すことはできません。ですのでいくら「公開鍵」を見られたとしても「秘密鍵」を知られることが無いので「秘密鍵」にはそのビットコインの「所有権」が生まれるという仕組みになります。

 

ビットコインアドレスも同様に「公開鍵」から生まれますが、「ビットコインアドレス」から「公開鍵」を割り出すことはできないようになっております。(先ほどの「秘密鍵」→「公開鍵」とは異なる計算方法が使われております)

ビットコインアドレスが存在する意味は公開鍵では長すぎて不便だから短縮して表示しようというような意味があります。ですのでビットコインアドレスというものは2つの鍵の一つの表現方法というようなイメージでいいでしょう。

 

このような仕組みで皆さんが利用できるビットコインアドレスというものは作成されております。

 


 

 

3 ビットコインアドレスはほぼ無限

 

さて、ビットコインアドレスがどのように成り立っているのかがわかったらビットコインアドレスがいくつも作成可能な理由が分かってきます。ビットコインアドレスは「公開鍵」から作成され、「公開鍵」は「秘密鍵」から作成されました。つまり、「秘密鍵」こそがビットコインアドレスを生み、取引を生む源泉となっている事がわかります。

 

秘密鍵はどのようにして作られるのか。それはランダムに選ばれた乱数により生成されます。細かい事は省きますが、とにかく誰も予測も選択もできない中で文字列が選ばれていきます。その選び方は「2の256乗」の中から1つの数を選ぶのと同じランダム性があります。2の256乗は2を256回かけたものでその数は宇宙の原子の数(推測される数。1千億の銀河があるとした場合。)のと同じくらいかそれより少し少ないぐらいと言われております。

 

要するに人間70億人がどんなに頑張ってビットコインアドレスを生成していっても全くなくなる事がない。(事実上不可能)ということなのです。ですので、ビットコインアドレスはいくらでも作れますし、セキュリティを本当に重視するのであれば毎取引ごとにアドレスを新たにしても問題はないのです。

 

4 まとめ

 

以上がビットコインアドレスをいくら作っても無くならない理由の説明でした。ただ、セキュリティを重視すると言っても毎回アドレスを作成していては手間もかかりますし、そこまで大きな取引をしない方は同じアドレスを何回も使っても正直そこまで危険ではありません。

ですが、このような知識を持っているだけで人とは違ったビットコインの利用方法を考えられたりするので、やはりビットコインの仕組みに関する知識は持っていて損はないと思います。積極的に情報収集をしてみてはいかがでしょうか?

 

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