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日本時間の今夜3月14日21時30分ごろに、アメリカのインフレ指標であるCPIが発表されます。SVB破綻から、利上げ停止予想が出てくる中で、CPIの結果には非常に注目が集まっています。
今回のCPIについて、そして今後の展開について初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
今夜CPI発表
まずは、CPIについておさらいをしておきましょう。前回、2月に発表された1月分のCPIは前年比6.4%となり、予想の6.2%を上回る結果となりました。それを受けて金利はインフレ圧力により上昇。金利上昇懸念が強まる形となりました。
ただ、このときビットコインは下落しませんでした。金利上昇が懸念されたものの、ビットコインNFTの盛り上がりやインフレ再燃懸念から、数日後に大幅上昇しています。
つまり、今のビットコインはインフレ懸念がプラスに働く可能性がある、ということは頭に入れておいた方が良いでしょう。基本的には金利上昇がマイナスに働くものの、今はインフレが再燃すると、下値圏にいると考えられているビットコインはインフレヘッジとして買いが入る可能性があるということです。
なお、今までCPIの低下を主導してきたエネルギー価格ですが、2022年2月〜3月は原油価格が上昇しているものの、3月以降は横ばい、6月以降は下落しています。そのため、そろそろCPIが低下するとしても縮小幅はかなり少なくなる可能性があります。CPIが大きく低下してインフレ懸念がなくなる、ということは可能性としては低いため、その点には注意が必要です。
経済の状況
そのような中で、ここ数日でアメリカの経済状況は大きく変化しました。シルバーゲート銀行の清算後、SVB(シリコンバレー銀行)の破綻、そしてネイチャー銀行が破綻しています。
さらにそれらを受け、財務省とFRBは預金者保護の発表を出しました。
そして、ビットコインが暴騰しています。価格の変動には様々な要因があるので、確定的なことは言えませんが、上記の流れの中で利上げ停止の予想が強まったことが大きな背景でしょう。 SVBなどの破綻、そして預金保護で一気にアメリカの短期金利である2年物国債の金利は下がっています。
当サイトの公式Twitterでもこの部分については解説していますので、現在の流れについて知りたい方はそちらを参照していただければと思います。
なぜビットコインが暴騰?
様々な要因があるので、確定的なことは言えませんが、利上げ停止の予想が強まっていることが大きな背景として挙げられます。
SVBなどの破綻、そして預金保護で一気に短期金利が下がりました。
利上げ停止までの流れと、他の要因についてもツリーで解説します。#BTC1
— Web3 PRESS (@bgnerman) March 13, 2023
このような中ですので、今回のCPIは予想と大きく違わなければあまり市場には影響を与えないと思われます。あくまでも2月分のCPI発表になるため、現在進行形で進んでいる銀行破綻に関する出来事が考慮されていないからです。
CPIの結果はどちらにしても、FRBは次のFOMCで政策金利を0.5%上げることはない、むしろ利上げを停止するのではないか、との観測も出ているため、CPIよりも今後経済がどのようになっていくのかに注目が集まっていると思われます。
ビットコインの今後は?
さて、ビットコインの今後ですが、やはり経済ダメージ→インフレ再燃というシナリオに非常に近づいていると思います。当サイトではそれをメインシナリオとして解説してきましたが、実際に銀行が破綻し、預金者が保護される流れを見ていると、そのシナリオが実現するように思えてなりません。
インフレを根絶やしにするために金利上昇が行われ、その結果経済にダメージが与えられる。(今はココです)そして、経済にダメージが与えられると金利はインフレ率に関係なく下げられる。そして、金利が下がるとコモディティ価格が上昇し、インフレ懸念が再燃する。その結果、ゴールドとビットコインに資金が逃される、という流れです。
もちろん、この流れがスムーズに行われるわけではなく、多少の紆余曲折はあります。しかし、シナリオとしては大まかにこのような流れにそって進む可能性が高いと考えています。
インフレが起きてしまった以上、金利上昇は避けられませんし、金利上昇は経済へのダメージの可能性を高めます。となれば、やはり上記シナリオが最も可能性が高いのではないか、と思わせられてしまいます。
※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。
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