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仮想通貨取引所の「QUOIN EXCHANGE」がセキュリティ強化の為に利用者のビットコインアドレスを変更します。顧客資産を保管するコールドウォレットのアップデートにより更に安全な取引を実現します。
「QUOINE」セキュリティの強化
今回行われるのは仮想通貨取引所「QUOINE」のセキュリティ強化の為のアップグレードです。
仮想通貨取引所では顧客資産を「コールドウォレット」という「オフラインで管理する保管場所」で管理をします。オフラインで管理していれば万が一ハッキングなどの被害に遭ってもビットコインを盗み出す事をされなくなります。コールドウォレット(コールドストレージと同義)についてはこちらの記事ビットコインのコールドストレージとはをご参照ください。
取引所で預かる資産をオフラインで管理するのは一般的になりつつありますが今回のアップデートでは利用者のビットコイン入金用アドレスを「マルチシグネチャ」対応にする、というものです。
マルチシグネチャとは通常秘密鍵一つでビットコインを移動できるところ、複数の秘密鍵が無ければ移動できなくなる、という技術です。(上級セキュリティ「マルチシグ(ネチャ)」とは)
仮に利用者がビットコインを入金したとしてその入金用アドレスに紐づく秘密鍵を誰かが知った場合、通常であればビットコインを移動できてしまうところ、「マルチシグネチャ」により秘密鍵が複数無ければ移動できなくなるのでセキュリティは強化されます。
取引所の入金用アドレスの秘密鍵を利用者が扱う事は無く取引所の管理になりますので利用者にとって操作の変更はありませんが取引所としてのセキュリティは強化される事になります。
何が変わるか
取引所内のセキュリティが向上する事になりますが、利用者にとっても少しだけ変更があります。それはビットコインアドレスの変更です。
通常のビットコインアドレス(マルチシグネチャ未対応)では「1」からビットコインアドレスが始まるのに対しマルチシグネチャ対応のビットコインアドレスでは「3」からビットコインアドレスが始まります。
ですので今までQUOINEで利用していた入金用ビットコインアドレスが変更になります。2017年7月10日から導入されるようですので注意しましょう。
ちなみに入金用ビットコインアドレスでマルチシグネチャ対応の仮想通貨取引所はbitFlyerが挙げられます。取引所内の自身のビットコインアドレスを見て「1」から始まっているか「3」から始まっているかを確認する事でその取引所のセキュリティ対策の具合を確認する事ができますので覚えておいて損はないでしょう。
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