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ビットコインのブロックサイズ問題が佳境を迎えております。8月1日のビットコイン分裂騒動を前に「Segwit2x」という案が浮上しており、界隈は混乱状態です。初心者の方は専門用語を調べながら問題の行方を情報収集しなければならず大変な思いをしていると思います。「Segwit2x」についてとにかく簡単に初心者向けに解説をしていきます。
Segwit2xとは
Segwit2xとは簡単に言えば「Segwit」という機能を実装した後にブロックサイズを現行の1MBから2MBへと変更するものです。(Segwitの簡単な説明⇒Segwitとは?(初心者向け))
全てを簡単に説明するとすれば
現在1MBのブロックサイズ(帳簿のデータ容量)では取引をさばききれない
↓
「Segwit」により取引データを縮小
↓
1MBでもより多くの取引を収納可能に
↓
1MBから2MBに変更する事で更に多くの取引をさばく事ができる
というものです。
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そこまで問題は単純ではない
と、かなり簡単にSegwit2xについて説明をしましたがこれだけ見れば「じゃあSegwit2xはブロックサイズ問題の解決策にぴったりじゃん!」と思う事でしょう。
しかし、そんな単純な問題ではありません。技術的な事は初心者の方には分かりづらいのでここでは解説をしませんのでとにかくここで何が問題になっているか、に焦点を当てて概要を掴めるように説明をしていきます。
問題点
・まだSegwit2xの実態が出てきていない
「Segwit2x」 といった全体的な計画は発表されておりますが詳細は未確定な部分が多い事が問題視されております。しかもその計画を進めるのが以前ハードフォークを起こしそうになりビットコインに混乱をもたらしたBitcoin Unlimitedのグループも含まれているいう事。(Bitcoin Unlimitedについて⇒ビットコインハードフォーク問題について<初心者向け>)
・BIP148というSegwit推進運動が起こっているのにSegwit2xという提案
BIP148というSegwitを実装させようとする動きがあるのにも関わらずそれを阻止するかのような「Segwit2x」という提案がされております。BIP148ではビットコインの分裂が起こりそうだったのでそれを阻止する意図もあると思われます。(BIP148について⇒2017年8月1日とBIP148について<初心者向け>)
・ビットコインコア開発者は同意していない
ビットコインのルールブックを決める役割を果たしてきた「ビットコインコア開発者」はSegwit2xに未だ2017年7月15日現在同意しておりません。あくまでコア開発者が作成するのは「ルールブック」なのでそれに載っていないSegwit2xを作る事は可能です。しかしそうなればビットコインはルールブックビットコインと新たな(Segwit2xなどが実装された)ビットコインの2つに分かれる事になります。
・ニューヨークで行われた協定がビットコインのルールに
Segwit2xに合意をするかどうかの協定が2017年5月にニューヨークで行われました。参加したのは大手マイニンググループ等です。Segwit2xが実際に採用されるとなればビットコインのコンセンサスはここで取られた事になります。これはビットコインがもはや非中央集権ではなくなったことを意味するかもしれません。これによりビットコインの理念が変わり利用者が離れるかもしれません。(ちなみにニューヨークの協定には日本の取引所bitFlyerも合意しております。)
以上のような問題点があります。上記に挙げたのは比較的初心者の方でも分かりやすいもので、深く知ろうと思えばより技術的な事などの問題点が分かってきます。
ちなみにSegwit2xは2017年7月16日現在86.5%の支持を集めており、実装が見えております。
まとめ
ビットコインの技術的なものは難しいものがありますが概要を知るだけであれば少し頑張れば知る事ができます。ビットコイン保有者であればリスク減少の為に若干踏み込んで技術的な事を学んでおくといいかと思われます。
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