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アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の中の一つにMonero(XMR)という仮想通貨があります。Moneroはビットコインよりも匿名性に特化した仮想通貨です。Moneroについて初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
Moneroとは
Moneroは匿名性に特化した仮想通貨です。仮想通貨の中では2017年7月19日現在第9位の時価総額を持ちます。
coincheckという国内取引所でも取り扱いがあり国内での知名度もそこそこある仮想通貨です。
ビットコインの設計書(ソースコード)とは異なる設計がされている仮想通貨ですがビットコインと同様にPow(プルーフオブワーク)が採用されております。2014年から配布が開始されました。
通貨単位は「XMR」です。
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Moneroの特徴(匿名性とは)
Moneroの特徴は匿名性が重視されている事です。ビットコインの場合、ブロックチェーン(ビットコインの取引帳簿)に取引が記載され、誰でも閲覧が可能になります。ビットコインの取引の記載は「どのビットコインアドレスが他のビットコインアドレス宛にどのくらい送ったか」というものなので「誰」という個人情報(実名など)は分かりません。
ですが特定の「ビットコインアドレス」がもし特定の人物と紐づいた時には取引記録が全てその個人と紐づいてしまう、という危険性があります。(実店舗決済をした場合は販売業者に支払う側の個人の顔とビットコインアドレスは紐づいてしまう、などの可能性)
Moneroはそのようなビットコインの透明性を更に無くす事で匿名性を強化しております。
Moneroはビットコインのように一つの送信に対して1人の所有者が特定される方式を取りません。
例えば123XMRをAさんがBさんへ送信したい時は100XMR・20XMR・3XMRと分解し、さらに(同グループの)CさんがDさんへ23XMRを送信する取引と混ぜ合わせます。(Cさんの23XMRも20XMR・3XMRと分解)(分解したものにそれぞれ署名をしますが、ここでは初心者の方は「署名」については気にしなくてOKです。)
するとBさんが受け取る123XMRはしっかりと手元に届きますがその内訳の100XMR・20XMR・3XMRについてはAさんの20XMRなのかCさんの20XMRなのか、またAさんの3XMRなのかCさんの3XMRなのかが分からなくなります。
マイニングをする参加者にとってもそれぞれの送信が誰の送信なのか分からなくなり、匿名性が担保されるのです。
※イメージ
匿名性をうたう仮想通貨にDASHというものがありますがDASHは取引をミックスするのに対しMoneroは取引を分解するという違いがあります。
また、Moneroはアドレスを一時的に作成する機能があります。
ビットコインでは一つのビットコインアドレスに対して常に送金が行われますがMoneroは一時的にアドレスを作成しそこに送金してもいます。これにより持っているMoneroアドレス(一時的に作成されたアドレスではない元々のアドレス)から取引履歴を確認される事を防ぎます。
ちなみにMoneroアドレスは4から始まる95文字の文字列でビットコインの27~34文字の文字列に比べるととても長いです。
Moneroの今後
ビットコインの実店舗決済が増えるにつれてビットコインの透明性は問題が生じます。先ほど挙げたように顔とビットコインアドレスを販売業者は紐づける事が容易にできてしまいます。
もちろんビットコインアドレスを一度きりの使い捨てにするなどでリスクを抑える事はできますが個人情報と個人資産の紐づけリスクは消える事が無いでしょう。
現金のような匿名性が無い、且つ中央管理者のいないビットコインのそのようなリスクをMoneroのような匿名性の高い仮想通貨は抑えてくれます。匿名性が上がる事によえりその他の犯罪リスクが増えてしまうので一概にどちらが良いとは言えませんが資産と個人情報の紐づくリスクを抑えたい方が一定層は必ずいるので需要はあるでしょう。
またMoneroは開発が現在も行われておりますので今後普及する可能性のある仮想通貨の一つであると言っていいでしょう。
参考:Monero公式サイトhttps://getmonero.org/
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