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ビットコインのブロックチェーンでは稀に「オーファンブロック(orphan block)」「孤立ブロック」と呼ばれるブロックが発生する事があります。「オーファンブロック」とは何か、初心者の方にも分かりやすくなるべく分かりやすく解説をしていきます。
オーファンブロック(孤立ブロック)とは
ブロックチェーンが連なっていく過程でブロックが枝分かれする事があります。ブロックチェーンは最長のものが正当とされます。枝分かれした場合、長い方のブロックが「正当なブロックチェーン」となり、短い方のブロックは「オーファンブロック(孤立ブロック)」と呼ばれます。
短い方のブロックチェーン、つまりオーファンブロックは「不正なブロック」とみなされますので破棄されます。つまりオーファンブロックに入った取引は成立しなかったものとされます。
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オーファンブロックに取引が入ってしまったら
オーファンブロックに取引が入ってしまったらその取引に利用したビットコインや仮想通貨は無くなってしまうのでしょうか?
そんな事はありません。正当な取引(二重支払い取引等の不正取引でないもの)であれば最長のブロックチェーンである「正当なブロックチェーン」に再度組み込まれます。
ですのでオーファンブロックは不正なものだとして破棄されたとしてもその中の取引が正当なものであればいつかしっかりと承認されるので問題はありません。
なぜオーファンブロックは生じるか
同時に2人以上のマイナーがブロック作成に成功
オーファンブロックが生じるのはまず2人以上のマイナー(マイニングする人)が同時にブロック作成に成功した場合です。
ブロック作成の為の問題を同時に2人以上のマイナーが解を見つけそれぞれが同時にビットコインネットワークに新たなブロックを伝播したらブロックチェーンは分岐します。
この場合はたまたま生じた分岐なのでどちらも正当なブロックです。その後に作成されたブロックがAかBを選択しどちらかに繋がれます。次のブロックがAに繋がれた場合はAが最長ブロックチェーンになるのでA正当なものになりBはオーファンブロックとなります。
この現象はしばしばビットコインブロックチェーンでは起きるもので参加者はそれを知っているので問題は起こりません。
仕様が変更された場合
仕様が変更されたばかりの時にもオーファンブロックは生じる可能性があります。例えば「S」という仕様を備えたブロックだけを正当なものにしようとマイナーの多くが考えているとします。
しかしそれを知らない(または反対する)マイナーが「S」仕様を備えていないブロックを作成した場合ブロックチェーンが分岐します。
Bは「S」仕様を備えておらずBの後に作成された「S」仕様を備えたブロックA’はBを不正なものとみなし「S」仕様を備えた前のブロックAに繋ぎます。
A’とBで分岐されますが「S」仕様をブロックチェーンに備えようとしているマイナーが多数であればその後に繋ぐのは「S」仕様を備えたブロックA’になるので結果「S」仕様を備えたブロックが最長のブロックチェーンになり正当とされます。
Bは孤立し「オーファンブロック」となります。
もちろん、Bに自身の取引が入ってしまってもブロックがオーファンブロックとなっただけで取引自体が消える訳ではなくその後に「S」仕様を備えたブロックの中に取引が入れば取引は成立します。
ソフトフォークと呼ばれる分岐が生じるとこのような現象が起こり得ます。
まとめ
初心者の方にはやや難しい言葉ですが一つ一つ順を追って調べれば理解できるので是非このような知識を得て楽しくビットコイン・仮想通貨を扱っていただければと思います。
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