本ページはプロモーションが含まれています
ビットコインではマイニングに「ASIC」という集積回路が利用されております。テクノロジーやPCの分野にあまり馴染みの無い方はいまいちピンと来ないものだと思います。ここでは完全初心者向けにビットコインで利用される「ASIC」について解説をしていきます。
ASICとは
ASICとは電子部品の一つです。「ASIC」はビットコインのみで利用されるわけではなく様々な場面で利用されます。
ASICは「エーシック」と読み、「Application Specific Integrated Circuit」の頭文字をとって「ASIC」と呼ばれます。
「Application Specific Integrated Circuit」とは日本語で「特定(Specific)アプリケーション用(Application)集積回路(Integrated Circuit)」と訳す事ができます。
つまりASIC(エーシック)とは「特定用途の為の集積回路」です。(※集積回路=ICチップ等に利用される電子部品)
スポンサー
ASICの利用
ASICは「特定用途の為の集積回路」なので特定の物を効率よく処理する目的で作成されます。特定の処理に対して作成されるので「ASIC」と一言で言っても様々なものがあります。
「ASIC」はパソコン等の電子機器とは違い単体で動くものではなく、何かに接続して動きます。ビットコイン以外のASICは画像処理速度を上げる事等に利用されます。
ビットコインのASIC
ビットコインのASICは上記を読めば「ビットコイン用に作成された集積回路」という事がお分かりいただけると思います。
「ビットコイン用」と言ってもビットコインでASICを利用するのは「マイニング」という「取引処理」の過程です。つまりビットコインのASIC=「ビットコインマイニング用の集積回路」と言えます。
ビットコインのマイニングでは特定の演算を大量に行わなくてはなりません。その為、ビットコインマイニングで行われる「特定の演算」に特化した集積回路(つまりASIC)を利用する事で効率よくマイニングを行おうとしているのです。
ビットコインのASICは複数の種類がありますがこんな感じです(下図)
(画像元:https://shop.bitmain.com/productDetail.htm?pid=00020170810095433354pA1g4rfp06BC)
個人向けにもASICは売られており、上図のものは2017年8月16日現在1499ドル(約165,000円)です。
なぜASICか
ビットコインのマイニングの歴史はこちらの記事ビットコインマイニングの簡単な歴史「CPU~ASICまで」をご参考にしていただければと思います。
ビットコインは開発当初個人用PCで行われておりましたが、効率を求める為に徐々にASICへ移行していきました。
マイニングは演算を最も早く行なった者だけが「報酬」を得る事ができる「競争ビジネス」の為にとにかく演算の効率が求められます。汎用性の高い色んな機能が付いたPCよりも演算を早くできる効率の良い無駄を排除した機械を皆が求めます。
結果、特定の用途(ビットコインマイニングでは演算)に特化したASICが用いられる事になったという事です。
ASICは特定用途用に作成されるので開発費が高かったり、メンテナンスが大変といったデメリットがあります。個人でマイニングができなくなってしまった原因でもあります。ASICでマイニングができる事は非中央集権を目指したビットコインが一部マイナーの権力が強大化した一因になりました。
パブリックな仮想通貨(管理者のいない仮想通貨)においては「マイニング」にASICが利用できるかどうかという点はかなり重要な意味を持つのです。
関連記事
スポンサー