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ビットコインの仕組みをとにかく分かりやすく解説していきます。ビットコインの仕組みを学ぼうと考えた方はこちら初心者がビットコインの仕組みを学ぶ為にをまずお読みいただければと思います。
ここでは細かい事を理解するよりもビットコインの大枠を理解していただけるような分かりやすい解説を心掛けます。
ビットコインとは
ビットコインは「電子決済システム」です。ビットコインを利用する事でネット上で銀行等を仲介する事なくお金をやり取りする事が可能です。
従来の電子決済システムでは第三者がいなければ安全に安心にお金をネット上でやり取りできませんでした。
銀行振込、クレジットカード、電子マネー、ポイントシステムは全てその電子決済システムを管理する組織があります。その組織に利用料を支払う事やその組織内での利用だけに制限がかけられる事で組織が電子決済システムを管理し、ユーザーに対しサービスを提供できるようになります。
コストを負担するのは運営組織ですが、サービス提供により利益を上げるのもその電子決済システムを管理する組織です。
ビットコインはそのような特定の組織が不在でもお金をネット上で安心安全にやり取りできる事を実現可能にした世界で最初のシステムです。
ビットコインの仕組みを理解するとは
ビットコインではネット上でお金をやり取りする際に従来の電子決済システムでは必要不可欠であった「運営組織」が存在しません。
組織という形態をとる第三者がビットコインの電子決済システムを運営しているのではなく、「不特定多数の参加者」が電子決済システムを運営していきます。
ビットコインの仕組みを理解するという事はどのような形で「不特定多数の参加者だけでネット上の電子決済システムが動いているのかを知る事」です。
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ビットコインシステムの大枠
ビットコインシステムは大きく分けると「ユーザー(お金をやり取りする人)」と「参加者(システムを処理していく人)」から構成されます。
ユーザーは参加者が処理をしてくれる事によってお金をネット上で安心安全にやり取りする事ができますし、参加者はユーザーがいる事によってそのシステムを回す事が出来ます。
不特定多数の参加者からなるビットコインシステムでは組織のように全員に規律を守らせるのが困難です。ビットコインシステムを壊してしまおうと考える参加者もいればユーザーからビットコインを盗んでしまおうと考える参加者がいるかもしれません。
そこでビットコインでは一定のルールを設けています。
そのルールの元で参加者が動く事によりユーザー間のお金のやり取りは安心安全に行われているのです。
ビットコインのルール
参加者が悪い事をできなくする為のルールは大きく分けると2つ存在します。
1 ユーザーの取引記録を公開する
2 善良な参加者には報酬を与える
この二つのルールを定める事でビットコインシステムの参加者は悪い事をせず、ユーザーのお金のやり取りを正当に処理します。このルールのおかげで実際にビットコインは2009年から2017年までの8年間、正常に稼働しています。
1 ユーザーの取引記録を公開
ビットコインでは取引記録を全て公開します。世界中に公開される取引記録は誰でも閲覧する事が可能です。
その為に仮に参加者がユーザーの取引を不正に操作した場合、どのように操作したのかやどこへお金が行ってしまったのかをすぐに確認する事ができます。
ビットコインの取引記録は一つの「帳簿」にまとめられていてそこに参加者がユーザーの行った取引記録を追加していく形で行われます。
この時、取引記録が世界中に公開されてしまうので「誰が誰にお金を渡した」という情報を見られてしまう事が問題になります。
そこでビットコインでは取引をする際に必ず「暗号化された識別情報」を取得します。取引をする人にしか分からない識別情報を用いてビットコインをやり取りするのです。
帳簿にはビットコインをやり取りする人を暗号化した識別情報が記載されるのでその識別情報を見ただけではどこの誰がどこの誰に送金しているのかは分からない為、ユーザーは安心安全にビットコインシステムを利用できるようになります。
ここで出てくる「帳簿」をビットコインシステムでは「ブロックチェーン」と言い、「識別情報」は「ビットコインアドレス」と言います。
2 善良な参加者には報酬を与える
ただし、世界中に公開される事で不正を「監視」する事ができても、まだ「防止」をする事はできていません。罰則のないビットコインシステムでは不正を行う事のデメリットは無く、参加者が「ビットコインシステムの崩壊」を気にせずに特定の人物を狙ってお金の移動を阻止する等の不正行為を働く可能性があります。
誰でも参加可能なビットコインシステムでは「正しい処理をした参加者には報酬を与える」ルールを定める事でそのような不正を防止しています。
参加者は不正無くビットコインシステムを稼働させると報酬を貰えるのでビットコインシステムを崩壊させるような事をするよりも「正常に稼働させた方が得である」というインセンティブが働きます。このインセンティブがビットコインシステムで不正を働く上での「防止」効果を生みます。
報酬は「ビットコインシステムから与えられるもの」と「ユーザーから与えられるもの」の2種類があります。
ユーザーから与えられる報酬はユーザーがお金を移動させる時に支払う「手数料」です。ビットコインシステムからは10分に1度、最もビットコインシステムの処理に貢献した参加者に与えられる「新規ビットコイン」が報酬になります。
どちらもビットコインで支払われます。
参加者は「ビットコインの報酬を貰いたい」「貰ったビットコインの信用を落として報酬の価値を減らしたくない」というインセンティブが働くのでビットコインシステムを正常に稼働させます。
ビットコインシステムの不正防止はこのようなルールの元行われています。ビットコインのルール等の取り決めを専門用語で「プロトコル」と言います。
また、ここで出てきたビットコインシステムを正常に稼働する作業の事を「マイニング」と言い、「参加者」は「マイナー」と呼ばれます。
ビットコイン全体図
ビットコインシステムをまとめると以下のようになります。
ユーザーの送受金の処理をマイナーが行う
↓
マイナーはマイニングによりブロックチェーンに取引記録を書き込む
↓
ブロックチェーンは世界で閲覧可能
↓
最も貢献したマイナーに報酬が与えられる
このようにして中央で運営する管理者がいなくても電子決済システムを稼働させるビットコインシステムは運営されているのです。
まとめ
以上がビットコインの仕組みの概要です。仕組みを学んでいく為にはまず概要を掴む事が大切で、その上で「どのようにしてこの概要が実現されているのか」を学んでいくと理解が深まります。
一つ一つ学べば必ず深くまで理解できるようになりますので、是非じっくりと学んでいただければと思います。
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