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10月24日にビットコインから分裂(ハードフォーク)する事によって「ビットコインゴールド(BTG)」という新たな仮想通貨が誕生しました。ビットコインゴールドやビットコインの分裂について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
目次
11月の分裂
ビットコインは8月に分裂すると騒がれていました。8月の分裂騒動ではビットコインキャッシュの誕生とニューヨーク合意によるSegwit2x案の成立でビットコイン自体の分裂は避けられ、Segwitという機能を実装する事でビットコイン分裂騒動は収束しました。
Segwitが実装する事によりビットコインの機能は強化される見通しが立ち、ユーザーも満足のいく方向になりました。しかしSegwitを実装する上でニューヨーク合意ではマイナーや取引所が「その後6か月以内にブロックサイズを2倍にする」との合意が取られており11月に2倍にする方向へと動いています。
実際に2倍になるのかは10月5日現在では分かりませんが、そんな中で「ビットコインゴールド」をビットコインから分裂させるとの発表が出され、ビットコインがSegwit2xとは別に分裂をする事になりました。
One month until #bgold exodus fork.
Hodl BTC on 10.25 get free BTG on 11.1#bgold1025 #blockchainQE #bitcoin pic.twitter.com/ORgjvTZK8m
— Bitcoin Gold (@btcgpu) 2017年9月25日
ビットコインゴールド誕生に向けた動きは香港のマイニンググループLightningASICが主導しました。
ビットコインゴールド公式HPはこちら⇒http://btcgpu.org/
ビットコインゴールドの特性
ビットコインゴールドはビットコインのマイニング集中化を避けるべく、ASICというビットコイン専用マイニングチップを利用・開発できないような作りになっています。ビットコインゴールドマイニングは「GPU」というASICよりも多くの人が利用しやすいものでマイニングをする仮想通貨を目指します。(GPUなどマイニング機器についてはこちら⇒ビットコインマイニングの簡単な歴史「CPU~ASICまで」)
ASICでマイニングができない「ASIC耐性」は仮想通貨では広く望まれていたものでライトコインでも当初その為のマイニング設定(アルゴリズム)が採用されていました。ビットコインのようなASIC耐性の無い仮想通貨ではマイニングのパワーが特定の団体に集中する為にその仮想通貨システムに脆弱性が生じる可能性があります。
ASIC耐性があった方が良いのかない方が良いのかは議論があり、必ずしもASIC耐性が無い通貨=最良の通貨という訳ではありません。(ASIC耐性は仮想通貨にとって良い事か悪い事か)
このような背景もある上で、ビットコインゴールドではASIC耐性のあるマイニングを目指しています。
またビットコインゴールドのチームによれば当通貨はリプレイアタック保護を実装しており、ブロック作成の難易度(マイニング参加者が報酬を得る為の計算の難しさ)がブロック作成ごとに更新されるとしています。(参照:Another Fork? Bitcoin Gold Project Plans to Fork Bitcoin Next Month – Bitcoin News)
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ビットコインゴールドの更新状況<随時更新>
(2017.11.10.)
ビットコインゴールド公式サイト(https://bitcoingold.org/bitcoin-gold-launch/)では日本時間の11月13日明け方より一般向けにビットコインゴールドのクライアントを公開するとしています。
これにより、取引所やウォレットの対応が出来次第ユーザーはビットコインゴールドの取り出しや取引を開始する事ができます。取引所で付与されるビットコインゴールドも13日以降になると見られます。
ビットコインゴールドでは
・マイニングルールの変更
・リプレイアタックプロテクションの実装
などがテストで成功したとしており、ビットコインとは異なるルールの元正常に稼働していくとしています。
取引所やウォレットの対応は各事業者の公式発表を待ちましょう。
(2017.11.13.)
2017年11月13日に正式にビットコインゴールドがスタートしました。テストには成功したと公式では発表されおり、今後順次取引所やウォレットが対応していくと見られます。
10月24日分裂時点でビットコインを保有していた方はビットコインゴールドも保有する事になりますのでウォレットや取引所の発表を待ち、慌てずに行動しましょう。
詳細はこちらビットコインゴールドが正式スタート 取り出し・確認方法・付与予定をご参照ください。
(2017.11.27.)
ビットコインゴールドが仮想通貨全体で時価総額が第5位になっています。ビットコインゴールドの時価総額5位という状況と仮想通貨・ビットコインについては以下で解説しています。
ビットコインゴールド時価総額5位から見るビットコイン・仮想通貨
取引所・ウォレットの対応
取引所
国内取引所ビットコインゴールド(BitcoinGold)の対応・付与受け取り方法 <随時更新>
BITPoint(ビットポイント)が国内取引所初のビットコインゴールド付与
ウォレット
TREZORでのビットコインゴールド取り出し方法 <1.6.0へのアップデート>
TREZORの使い方⑤ <ビットコインゴールドの送信・受信>
4種類のビットコイン?
このビットコインゴールドが誕生した後、4種類のビットコインが誕生する、という言い方がされる事があります。
・ビットコイン
・ビットコイン(Segwit2x)
・ビットコインキャッシュ
・ビットコインゴールド
の4種類ですが「ビットコインキャッシュ」「ビットコインゴールド」はビットコインから派生しているもののビットコインとは全く別のコインになります。
これらはアルトコインと呼ばれるビットコイン以外の仮想通貨と同様で、ビットコインのソースコードが元になる別の仮想通貨と認識するべきです。
またビットコインSegwit2xが今後どのような展開になるかは分かりませんがもしビットコインコア開発者が賛同せず、独自の路線を行き、更に元のビットコインと互換性の無い別々の道を行くのであればそれもアルトコインと言えるでしょう。ただし、それを取引所やユーザーがビットコインとする動きもあるのでどのように転ぶかは分かりません。(11月8日にSegwit2xは無期限延期になりました⇒ビットコイン11月分裂騒動中止 Segwit2xハードフォークは収束 ビットコインの証明したもの)
ビットコインのブロックチェーンから分岐して別の仮想通貨を作成する事は技術的にはいくらでも行えます。もちろん全てに価値やマイナー、ユーザーが付くわけではありませんが、その本質を見極めビットコインと同様と考えてしまうとこのような分裂に毎回悩まされ続ける事でしょう。
ビットコインから分裂する事でいくらでもお金を生み出せるわけではなく、そこに存在意義・開発者・マイナー・事業者・ユーザーがいなければ価値はつかず、結果短命に終わります。そのような観点からもこのビットコインゴールドの経過を観察する事は仮想通貨全体の存在意義がどこにあるのかを考察するいいきっかけになると考えます。
(参照:https://www.coindesk.com/first-cash-now-gold-another-bitcoin-hard-fork-way/)
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国内取引所のビットコインゴールド(BitcoinGold)の対応 <随時更新>
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