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アメリカで上場が期待されているビットコインETF(仮想通貨ETF)に対しアメリカの証券取引委員会(SEC)は否定的な声明を出しています。ETF承認により仮想通貨の注目が集まる可能性がある事などから仮想通貨のETF承認には期待が高まっています。
SECはETF承認を躊躇
アメリカでは既に多くのビットコインETF商品が上場申請を行っています。未だSECではビットコインETFを上場しておらずその申請は却下され続けています。
ビットコインETFとはビットコインの価格に連動して投資家が株式市場で売買できる商品で、例えば2017年からアメリカの先物市場で上場しているビットコイン先物と価格が連動したETF(上場投資信託)商品などがあります。
ビットコインETFをアメリカで上場する為にはSECの承認が必要ですが未だSECはその申請を承認していません。いくつかの問題がビットコインETFにはあるとし、SECは見送り続けています。
今回発表された声明でもSECはビットコインETFについて否定的な見解を述べている為、ビットコインETFが上場されるのは大分後になる可能性があります。
ビットコインETFについてはこちらビットコインETFとは何か? <分かりやすく解説>もご参照ください。
SECの見解
SECがビットコインETFを否定する理由はいくつかあります。
まず、ビットコインのシステム上発生する価格設定の難しさがあります。例えばビットコインでは分岐(フォーク)という現象により2つ以上にコインが分かれてしまう事があります。
実際ビットコインは2017年8月にビットコインキャッシュにフォークした過去があり、ビットコインキャッシュは現在1BCH=約20万円と市場で価格を保持しています。
フォークした場合、仮想通貨では既にフォーク前のコインを保有している場合フォーク後のコインも無条件に受け取る事ができるようになります。2017年8月にビットコインキャッシュが誕生した際、ビットコインを保有していた人は同数のビットコインキャッシュを受けとる事になりました。
このような現象が起きるとビットコインETFの価格を公正に設定する事が難しい事がSECの声明では挙げられています。
また、ビットコインの流動性にも疑問を呈しています。ビットコインのような仮想通貨は現在価格変動率が高い事や、まだ一般にずっと受け入れられるものとして確立していない為、売却したい際に売却できないという流動性リスクが生じてしまう可能性があります。ここを投資家保護の観点からSECではまだ認める事が出来ないともしています。
実際、ブームの中で仮想通貨の売買人口は増加していますがブームが過ぎた後にどこまで仮想通貨を売買する人がいるかは分かりません。また仮想通貨の法整備が整うと仮想通貨投資をするうまみが減少する可能性もあるので長期的に見た場合投資として確立しているものではない事は事実です。
このようなSECの見解を見ると仮想通貨を厳しく考察できる反面、逆にまだまだ伸びる可能性もあると考える事ができます。
(参照:https://www.sec.gov/divisions/investment/noaction/2018/cryptocurrency-011818.htm)
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ブロックチェーンETFの上場
アメリカでは2018年1月にブロックチェーン関連企業のETFが上場しました。ETFの商品名に「ブロックチェーン」とつける事は却下されたものの実態はブロックチェーンETFとも呼べる商品が上場しています。
ブロックチェーンも仮想通貨と共に注目される技術でアメリカでは既に注目の的になっている事もここから分かります。私のアメリカの友人も「少なくとも2年前からビットコインの話題は家庭で出るようになっていた」と述べている事からもアメリカの動向は暗号通貨分野ではその他外国の先を行っているので注目しておいて損はないと思われます。
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