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マイニング事業を行うGMOインターネット株式会社が2018年2月までのマイニング状況を発表しました。現在ビットコインとビットコインキャッシュのマイニングを行っていると発表していますがこれが業界にどのような影響を与えていくのか考察します。
GMOのマイニング事業
GMOインターネット株式会社はビットコインなどの仮想通貨マイニング事業を展開しています。マイニングとは仮想通貨の取引処理作業の事を指しており、設備や消費電力を用意する事で誰でも参加可能になります。(初心者も分かるビットコインのマイニングとは)
マイニングは成功すると報酬としてその成功した仮想通貨を受けとる事ができますが設備の性能や消費電力量の大きさによって勝敗が決まるので必ずしも収益が出るとは限りません。現在マイニング参加者が増え過競争になっているビットコインでは、GMOインターネット株式会社のように大きな初期投資ができる新規参加者でなければ参入しても利益を得る事は難しいでしょう。
GMOインターネット株式会社は2017年9月にマイニング事業参入を発表しており12月よりマイニングを実際にスタートさせています。ビットコインのマイニングだけではなく、ビットコインと同様の設備でマイニングを行えるビットコインキャッシュのマイニングも行っています。
GMOインターネット株式会社のマイニング事業について詳しくはこちらGMOインターネットのマイニング事業参入について理解するをご参照ください。
マイニング状況報告
GMOインターネットは2018年3月5日にマイニングの状況を報告しました。報告書によれば2018年2月に採掘したビットコインは124BTC、ビットコインキャッシュは287BCHであったとしています。
GMOインターネットの報告によるレート換算ではビットコインが140,464,720円(算出レート 1BTC=1,132,780円)、ビットコインキャッシュが37,784,985円(算出レート 1BCH=131,655円)で合計で約1億8千万円の報酬を得たとしています。
この額はあくまで換算レートによるものなのでGMOインターネットが日本円に換金している場合レートによって誤差はありますが多くの額のビットコインとビットコインキャッシュをマイニングできている事が分かります。
(参照:https://ir.gmo.jp/pdf/irlibrary/disclose_info20180305.pdf)
ちなみに108PH/s(ペタハッシュ)というマシンの速度を得ているとも発表しています。
ビットコインマイニングの合計ハッシュレート(マイニング参加者合計の速度)は2.3万PH/sですのでまだ割合的には少ないですがGMOインターネットは2018年内に3000PH/sまで目指す事を発表しています。ハッシュレートの単位についてはこちらハッシュレートの単位を解説 <TH/s・PH/s・テラハッシュ・ペタハッシュ>をご参照ください。
<上昇を続けるビットコインハッシュレート>
(参照:https://blockchain.info/ja/charts/hash-rate)
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仮想通貨と透明性
仮想通貨の関連事業者の中では透明性が高い月次報告である事は言うまでもありません。GMOインターネット株式会社は東証一部上場会社の為に株主などへの事業報告を行う必要がある為マイニング事業でもこのような報告を逐一行っています。
仮想通貨を取り扱う事業者の多くは今まで透明性があまり無く、疑惑が浮上し仮想通貨の価格が落ちるなどが起こっていました。GMOインターネットのこのような動きは業界に信頼や期待が高まる事や業界の透明性が進むきっかけになるかもしれません。
今まで仮想通貨は法律などのルールがなく情報の非対称が当たりまえで、それが仮想通貨を悪用するケースに多く発展していきました。国の管理を受けない仮想通貨はそれを悪用する方へどんどんと流れてしまったと言えるでしょう。
今日まで普及し、悪評が付いてしまった仮想通貨において透明性やルール作りは必要不可欠だと考えます。今月19、20日に行われるG20を始めとして国際ルールの制定や上場企業の透明性のある事業展開により人々の信頼を回復していく事が急務なのかもしれません。
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