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アメリカのテキサス州で規制当局がBitconnectが予定しているICOトークンの販売を停止するよう命令がだされました。アメリカで進むICOの規制などについて初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
※1月9日、ノースカロライナ州でも停止命令が下されました。
アメリカテキサスでのICO規制
アメリカテキサス州の規制当局、テキサス州証券局(TSSB)は2018年1月10日に予定されていたトークンセールを取りやめるようイギリスが拠点の仮想通貨ベンチャー企業「Bitconnect」に対し1月5日に命令を下しました。
Bitconnectは既に「Bitconnectコイン」を2016年にICOで発行しており、高い時では約3000億円の時価総額を誇っていました。Bitconnectは「Bitconnectx」というコインのICOを2018年1月10日に計画していましたがテキサス州規制当局によりこれを取り消すよう命じられました。
BitconnectコインはBitconnect内で貸付などに利用する事ができ、高い利回りを生むような仮想通貨として利用されています。当局はこれを有価証券と位置づけ、テキサス州で登録がなされていない事や販売代理店が登録されていない事などを理由に停止命令を下したとしています。
テキサス州でのBitconnectxのICOはできなくなり、世界でもICOの規制は少なく今後のICOに対する一つの事例となりそうです。
アメリカのICO規制
アメリカではICOの規制熱が高まっています。ICOは仮想通貨を販売する見返りとして資金を集め、その仮想通貨が投資家に利益をもたらすので「有価証券」という見方が強まっている為アメリカのSEC(証券取引委員会)は監視を強めています。
SECは2017年に以前行われたICOである「The DAO」が証券法に違反していたという疑いを強めており、流れはICO規制に向いています。他にもSECはICOについて告発を過去に行っており、今後もこのような事例は増えていく事でしょう。
アメリカはいち早くニューヨークで仮想通貨事業者のライセンス制「Bit License」を取り入れた国でもあります。経済大国の一つであり、仮想通貨先進国であるアメリカの動きは他の国の規制の流れへ影響する可能性があるのでICOにこれから参加したいと考えている場合や既に参加している方は注意して情報を収集していく必要があるでしょう。
(参照:https://www.ssb.texas.gov/news-publications/4-billion-crypto-promoter-ordered-halt-fraudulent-sales https://www.sosnc.gov/divisions/securities/Admin_Action)
追記
2018年1月16日、Bitconnectは取引所閉鎖を発表しその後Bitconnectの発行するトークンの価格は90%下落しました。イーサリアムの開発者ヴィタリック・ブテリンやライトコインの開発者チャーリー・リーもBitconnectはポンジスキーム(自転車操業のような詐欺)だとしており、このような手法を取り締まっていく前例ができた事になります。
(参照:https://www.ccn.com/bitconnect-token-loses-90-amid-exchange-closure-announcement/)
日本でも仮想通貨という名前を利用したねずみ講のような行為はネット上などでも散見されておりますので仮想通貨投資を行う際は情報収集をよくしてから行うようにしましょう。
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