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ビットコインから生まれたブロックチェーンが革新的技術である事は間違いありません。しかし、その革新性ゆえに人々はあまり変化の予感を持ちにくく、さらにその革新によってもたらされる現行制度の崩壊を恐れたりもします。
ブロックチェーンの革新性
ブロックチェーンの革新性はAI(人工知能)とよく並列で述べられます。ビットコイン型のブロックチェーン(パブリックブロックチェーンと呼ばれる)は国などの第三者機関を信頼せずとも記録を残し、改ざんを事実上防ぐことが可能です。
パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの違い⇒ビットコインとプライベートブロックチェーンについて
そうなると様々な変化が世の中に起こります。ビットコインを例に挙げれば銀行のような第三者機関を介在させることなく資金の取引を世界の果てと低コストで行えるようになるのでますます世界は小さくなり便利な世の中になっていきます。
パブリックブロックチェーンは資金決済のみならず様々な場面での第三者の仲介を減らします。不動産の所有権をパブリックブロックチェーンに記録していけば登記も信頼のおける第三者の必要性も無くなります。そんな技術がブロックチェーンです。既に技術的には可能なところにまで来ているのです。
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利便性向上と共に崩壊と創造を
そんな今まででは想像もできなかった変化をもたらすパブリックブロックチェーンですが、否定的な意見の中には「失業者が増える」などの意見があります。
パブリックブロックチェーンが普及すればそれだけプログラムで記録を残すことが可能になっていきますので仲介を業としてきた人達からすれば職を奪われていくことになり得ますので対抗意識が出てくるのも当然の事です。
仮にビットコインが普及した世の中では銀行の役割はほぼほぼなくなっていきます。日本銀行でさえも、勝手に通貨発行をしてくれるビットコインの前では縮小は免れません。
そこで今まで働いていた方達にとって脅威になる事は間違いないでしょう。
しかし、それと同時に得られるものもあります。一つの革新技術が世の中を便利にするのと同時に職を奪っていくことは歴史では繰り返されております。身近なところで言えばインターネットにより様々な産業の在り方は変わりました。それにより食い扶持が無くなってしまった人もいるでしょう。
しかし、インターネットにより新たな産業が生まれ、人々が豊かになりました。インターネットは情報を人々により多く与える事で、情報の非対称による不平等を減らす役割を担いました。このような変化が革新技術の登場によってもたらされるのは仕方のない事だと言えます。
パブリックブロックチェーンがもたらしてくれるものはネットによる価値の移転の飛躍的コストダウンです。資金をメールで送信するのと同じように個人間でやりとりすることができるようになります。所有権をLINEでメッセージを送る時のように移転することができるようになります。
そうなれば現行の制度で働いてきた人には変化が訪れるでしょうが、新たな産業が生まれそこに雇用は生まれます。
そして何より私達より下の世代により平等で平和な世の中を作ってあげる事ができるようになる可能性があります。
革新技術とはそういうもので、避けては通れないものだと私は思います。
日本のブロックチェーン
日本ではブロックチェーンと言えば「プライベートブロックチェーン」の話になりがちです。プライベートブロックチェーンは第三者機関の信頼とブロックチェーン技術を掛け合わせたもので、崩壊はそこまで起こらない代わりに創造も限定的なものになります。
日本しか世界に国が無ければそれでいいかもしれませんがブロックチェーンという「世界をより小さくする技術」という性質上、世界がパブリックブロックチェーンを利用したサービスで日本に迫ってくる可能性は大いにあります。そうなれば世界との競争はかなり難しくなります。パブリックブロックチェーンを利用したサービスは仲介者が少ない為にコストも安く利便性が高い可能性が大きいです。
もちろんプライベートブロックチェーンで太刀打ちは不可能だ、と言っているわけではありませんが報道されているような大企業が開発するブロックチェーンは基本的に自社のコストダウンを主目的としており世界で普及するビットコインのようなパブリックブロックチェーンと比べればどうしてもプライベートブロックチェーンによるサービスは限定的なものになってしまいます。
ですので、世界と日本が共存するためにも崩壊と創造の必要に迫られる可能性は高いと言えるでしょう。
まとめ
ビットコインはパブリックブロックチェーンを学ぶ最も良い教材です。最も成功しているパブリックブロックチェーンはビットコインのブロックチェーンです。
興味がある方は一度調べる事で、日本が今後どうあるべきかそして世界がどうあるべきかを考えるきっかけになると私は思います。
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