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ビットコインの価格が現在(2016.12.2.)に1BTCあたり9万円を突破しました。ビットコインの価格が上がる一方でまだ課題のあるビットコインだけに(これとか⇒ビットコインのスケーラビリティ問題とは)あんまりバブル的なのは嫌だなあと個人的には思っている今日この頃です。
さて、ビットコインの価格が上がっていく中で思った「国の通貨よりビットコインの信用が勝ったら?」ということについて書きたいと思います。
世界の通貨とビットコイン
ビットコインというのは投資商品でも何でもなくて電子決済システムです。もちろん投資にも利用できますので投資をする方を「間違ってる」なんてことは言いません。
ですが私が最も興味があるのがやっぱりビットコインが現行通貨に代わる存在になるかどうかということや、このテクノロジーによって今後世の中がどのような変化を起こしていくのか、ということです。(とは言いつつ価格は気になってしまいますが笑)
そこで、ビットコインの仕組みを調べていて考えるのは「世界のどこか一つの国でも、国の通貨よりビットコインの方が信頼を上回った」その時何が起こるのだろうかというものです。
ビットコインの仕組みについて全くゼロの方はこちらで解説しておりますのでご参考にどうぞ↓
世界中の国が通貨を発行している
ビットコインはこれまでの近代通貨のようにどこか発行する国があって、それをその地域の人々が利用する、というようなシステムとは根本的に異なります。ビットコインはあなたがそれをスマホ内に持っていて、さらに相手もビットコインウォレットというビットコインを保存する端末を保有していれば相手がどこの国の人だろうと1BTCは1BTCとして取引されます。つまり国境が関係なく、地域限定が基本の現行通貨とはこの時点でかなり意味合いが違います。
基本的に通貨は「信用」から成り立つと言われております。発行する主体がどこの誰かという事は全く関係ないのです。昔の人は貝を通貨として取引をしておりました。貝は誰かが発行したものではない事は当たり前の事です。日本に中央が誕生し、通貨を発行した時もそれまで中国のお金で取引をしていた人は「日本の貨幣なんて信用ならん」として見向きもしませんでした。(今の日本円とビットコインの関係みたいに…)
しかし、そんな日本の貨幣も多くの人々が信用し使い始めると瞬く間に広がっていきました。
つまり貨幣というものがきちんと通貨として認められるのは「発行している者が誰か」が関係しているのではなく、それ自体を人々が信用しているか否かであると言えます。信用が通貨というものを作り出しているのです。
ですので、日本では早々すぐに起こる事ではないと思いますがどこか情勢が不安な国の通貨よりもビットコインという通貨が信用を上回る事があればもはやその国の通貨は「ビットコイン」になり得るということになります。
そうなった場合、信用が国の通貨よりもビットコインが勝っているので普通に考えれば給料はビットコインでもらうか保管はビットコインになるでしょう。すると需要は上がってビットコインの価格は上がるでしょう。するとビットコイン価格が上昇したことによって人々はますますビットコインを信用するきっかけが増えます。(もちろん価格上昇はきっかけに過ぎません)すればこっからビットコインが国の通貨の信用を上回っていく連鎖が起きる可能性は否定できないでしょう。
国の通貨が無くなる?
国の通貨の信用がビットコイン以下になるような国の人々がケータイを持つことができるのか、という意見を聞くことがあります。確かに情勢の不安定な国では携帯電話等を持つことのできない方はいます。しかし、現在でも世界の中には国の通貨ではなく、独自のコミュニティの中で生み出された貨幣を利用している少数民族もいます。つまり、現行通貨も通貨で無くなりはしないという事が言えるでしょう。
もちろんビットコインの信用が勝ってしまう事により国の通貨の価値が下がり、それによりスマホを持てる方と持てない方の差が広がってしまうこともあります。ですが解決策はあります。浮いたコストをその恵まれない方達への支援に回す事や、もしビットコインが欲しいという事であれば「ペーパーウォレット」を応用してスマホが無くても利用できるようにする、なんてことも可能でしょう。
これはビットコインの問題ではなく、富の再分配の問題になります。ビットコインは悪だ、とは言えないのではないでしょうか。
まとめ
日本では日本円が無くなってしまう事は想像がつきにくいです。しかし、現実としてはどちらが信用があるか、という点で通貨になったりならなかったりします。もちろんビットコインの将来は誰にも分からず、予測を立てる事しかできません。ビットコインは「怪しい」というイメージだけで素通りしてしまうのはあまりにあなたにとって損な事でしかないと思います。まだビットコインについてよく分からない方は仕組みについて調べてみてください。きっと、人生においても新たな発見ができたり、知的好奇心をくすぐられたり、得をすることだと思います!
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