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ビットコインを発行していくシステムに「マイニング」というものがあります。ビットコインはもちろん需要が高まれば価格も上がっていくわけですが、電気代が関係していない訳でもありません。ビットコインと消費電力についての関係を分かりやすく解説していきます。
マイニングによる消費電力
マイニングとは(概要)⇒初心者も分かるビットコインのマイニングとは
マイニングは高性能コンピューターで演算を繰り返し行うものですので電力を消費することになります。高性能コンピューターの設備費用は世界どこでもどこまで変わりませんが、電気代というものは高い国もあれば安い国もあります。
アジアは欧米に比べ、電気代が安いのでマイニンググループが集中しています。特にビットコインのマイニングは中国で盛んに行われていて、中国とビットコインは密接に関係しております。(参考:マイニンググループが中国に集中すると・・・)
マイニングでは成功した場合新規ビットコインとそのブロックに入っている取引の手数料を報酬として受け取る事ができる為、「報酬ー経費=収入」という形でマイニンググループはマイニングビジネスを行います。
ここでは「報酬」=新規発行ビットコイン(2016年12月現在12.5BTC)+取引手数料(可変)、「経費」=設備費+電気代+人件費、ということになります。マイニングビジネスにはクラウドマイニングなど、資金を広くから調達して投資してくれた人に配当していくという株式のような仕組みも存在します。(参考:クラウドマイニングとは)
ビットコインと消費電力
このようにマイニングが収入を得る為の行為になっているという事は、そのインセンティブがなければ人々はその行為を基本的には行いません。マイニングには個々の取引の不正を監視したり、ビットコインを発行したりとビットコインのシステムを正常に稼働させるための大切な役割を担っております。
つまりビットコインにおいてマイニングをする者(マイナーといいます)はいなくてはならない存在なのです。マイナーが儲からないと思えばボランティアで行う方がいない限り一人も不正を監視する人はいなくなってしまいます。
ですのでビットコインの価格とマイニングの費用は密接に関係しております。マイニングの経費よりもビットコインの報酬が高くなければいけません。ですので4年に一度訪れる「半減期」と呼ばれる新規ビットコイン発行量が半分になる時期は注目が集まります。前回は2016年7月に半減期は訪れましたが、そこまでビットコイン価格に変動はありませんでした。次回は2020年ごろに訪れます。
つまりビットコインのマイニングは競争により行われているので、基本的にはより高性能コンピューター、より多くの消費電力が必要になります。そうなると経費は上がっていくので価格が上がるか、報酬(可変な手数料)が上がるかしかないのです。
ビットコインにおいてはこのマイニング経費と報酬(価格含む)が逆転することは有り得ないので、マイニング経費が下がるか報酬が上がるかしてビットコインシステムは継続していくことになります。
まとめ
密接に消費電力とビットコインが関係している事をご説明させていただきました。ビットコインはこのような点が「金」と似ていると言われます。(ビットコインと金についてはこちら⇒ビットコインと「金(GOLD)」)
現行通貨とは違い、中央がやっている事ではないので報酬というインセンティブが無ければ管理体制は整いません。これは別にビットコイン価格が必ず上がる、という事や手数料が今後増える、という確実な根拠になるものではありません。しかし、このような関係性を知ることはビットコインや仮想通貨を取り扱う上でとても大切な事だと思います。
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