プルーフ・オブ・ワーク(PoW)の重要性

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プルーフ・オブ・ワークという言葉をビットコインを調べていると知ります。ビットコインのブロックチェーンはプルーフ・オブ・ワークによって正常に作動しております。つまりビットコインを学ぶ、ブロックチェーンを学ぶ、という事は同時に「プルーフ・オブ・ワークを学ぶ」という事を意味します。

プルーフ・オブ・ワークの重要性と課題について、初心者でも分かりやすく解説をしていきたいと思います。

 

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プルーフ・オブ・ワークを学ぶ

 

まず、プルーフ・オブ・ワークを学ぶためにはビットコインやブロックチェーンについての大まかでいいので知識が必要になります。これらを学ぶことはそこまで難しくありません。プログラミング超初心者(無知識)の方であっても概要を知る事はできます。

当ブログでもビットコインやブロックチェーンの概要を解説しておりますのでビットコイン初心者専用ページをご参考にしていただければと思います。

 

また、プルーフ・オブ・ワークについての概要少し掘り下げたページもありますので是非ご覧ください。

 

さて、プルーフ・オブ・ワークとは簡単に言うのであればビットコインを正常に稼働させていく為の「ルール」のことです。そして実際にその「ルール」がどの部分で適用されているかと言えばブロックチェーンを作成していく上での「マイニング」の部分です。

 

この、「マイニング」と「プルーフ・オブ・ワーク」の関係性が分かると、自ずと重要性と課題が見えてきます。

 

プルーフ・オブ・ワークとマイニング

 

まず、プルーフ・オブ・ワークは「最も計算した人(仕事をした人)がマイニング競争に勝つ」という証明をするルールです。ビットコインではマイニング参加者が取引の不正監視や承認を行います。そのマイニングで「プルーフ・オブ・ワーク」というルールを適用することにより、悪意のあるマイニング参加者がビットコインシステムを崩壊させる事ができなくなります。

 

というのも、マイニングで必要な「計算」を多く行うためには計算をする「労力」が必要になります。「労力」は「コスト」と置き換えられます。

通常の金融システムであれば中央がそこに存在し、取引を管理します。銀行取引では銀行が不正を行わせないように取引を監視します。取引監視にはコストがかかります。銀行であればサーバー代や人件費、組織を運営していくコストです。このコストがかかるために私たちは銀行取引を行おうとすると一定の手数料を支払う事になります。この手数料(もちろんそれだけではありませんが)が取引を円滑に進めていく「コスト」をまかないます。

 

しかし、ビットコインはP2Pネットワークという中央不在のシステムを採用しているために、参加者が自ら取引を円滑に進める為監視していかなくてはなりません。しかしそうなると取引監視には「労力(コスト)」がかかってしまうので何かしらのインセンティブが必要になります。

 

このインセンティブが取引監視のコストを下回る場合、誰も行わなくなってしまうのでビットコインシステムは崩壊します。そこでビットコインでは「新規ビットコイン」「手数料の獲得」という「報酬」をインセンティブとして設定しております。この「報酬」が取引監視コストを下回らなければ、これを行う動機が発生するために参加者は経済活動の一つとしてマイニングを行うのです。

 

しかし、マイニングを行った全員に「報酬」を渡していたのではそのマイニングが意味あるものだったのか、そのマイニングは正確に行われたものだったのか分からなくても「報酬」を得られるという事になり、一生懸命正確なマイニングをする参加者がいなくなります。何故なら「報酬」-「コスト」=「利益」なのでなるべく「コスト」を抑えようとするのが参加者の当たり前に考えられる経済行動だからです。

 

ですので、「報酬」はマイニングを正確に、一生懸命行ってくれた参加者のみに与えるというルール若しくは不正を行ったものには罰を与えるというルールのどちらかが必要になります。ここでビットコインシステムは「プルーフ・オブ・ワーク」という「最も仕事をした人が報酬をもらえる」というルールを設定しました。

 

これを設定することにより「怠惰なマイニング」をする事では「報酬」が受け取れない事になり、多くの参加者が一生懸命にマイニングをするようになっているのです。

 

プルーフ・オブ・ワークの重要性

 

さて、ここまででマイニングを正常に行ってもらうための「プルーフ・オブ・ワーク」の重要性はご理解いただけたと思います。しかし、プルーフ・オブ・ワークにはこれに関連してさらに重要な部分があります。

 

それはマイニングが正常に行われるための「プルーフ・オブ・ワーク」によってビットコインの価値も担保されるようになっている、という事です、

 

これはどういう事か、と言いますとプルーフ・オブ・ワークとマイニングによってビットコインを得る為には「コスト」をかけないと得られない事が決まっています。すると、ビットコインの価値はこの「コスト」に左右されることになります。

 

基本的に「価値」というのは需要と供給により決まる事は多くの方が知ってのとおりです。ビットコインも例外ではなく、需要が高まれば価値は上がりますし低くなれば価値は下がっていきます。

 

しかし、ビットコインの場合供給量は一定で決められており10分ごとに12.5BTC(2017 年1月現在)しか発行されません。そうなると、ビットコインを発行するコストが一定以上かかるとすれば需要がゼロにならない限りその発行コスト以下にビットコインの価値が下がる事はありません。何故ならビットコインはコストをかけてでしか発行することができないのでそれ以下の価値になる、という事は誰もビットコインを発行することが無くなる事を意味するからです。

 

極論ですがもし、ビットコインを一人しか知らず一人がビットコインを発行しようとします。するとビットコインを発行するためには「労力(コスト)」がかかります。一定の労力(コスト)をかけてその一人がビットコインを得、それを二人目にビットコインを知った人に売ろうとします。その場合の価値はどこから来るでしょうか。その大元となる価値は一人目の人がビットコインを発行するために費やした「労力(コスト)」になります。それ以下になる場合は二人目の人に一人目の人は売る事はしないでしょう。

 

誰もビットコインを欲しがらなければその発行したビットコインは無価値となり、「労力(コスト)」は無意味なものだったという事になります。これは「ゴミ」を「コスト」をかけて取ってきたことになります。誰か他に一人でもそれを欲しい人がいれば、かけた労力が価値の根拠になるのです。

 

逆を言えば発行する人がいる、という事はビットコインを欲しい人がいて、ビットコインの価値をそれ以上と認めている人が存在することを意味します。これが「需要」です。ですので「プルーフ・オブ・ワーク」というルールに則ってビットコインが発行されている限りビットコインの価値はマイニングコスト以下になる事は有り得ないのです。(もちろん現在より需要が減り、価値が下がる事によりマイニングコストが下がる事はあります。しかし、結果的にその後発行されるビットコインはかけたコストより価値が下がる事は需要がゼロにならない限りありません。)

 

まとめ

 

ビットコインにおけるプルーフ・オブ・ワークはビットコインシステムを正常に稼働させる為のルールであると同時に価値を創出するものです。ビットコインはただの革新的テクノロジーによってのみ稼働しているわけでは無い事をお分かりいただければと思います。

 

経済システムの観点でも仕組みを知ると必ず勉強になります。第三者を信用していなくても経済システムにより結果的に第三者を信用する仕組みがビットコインにはあります。これを学ぶことはビジネスを今後行っていく上でも勉強になります。そんなビットコインとのかかわり方もあってもいいのではないかと思います。是非、興味のある方はいろいろと情報を集め、人生に役立てていってもらえればと思います。

 

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