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国際送金システムにおいて世界には「CLS銀行」という仲介役が存在します。国際決済に向いたビットコインや仮想通貨はその役割を担う事ができる可能性があります。
CLS銀行とは
CLS(Continuous Linked Settlement)銀行はニューヨークに本拠を置く銀行で国際間の外国為替決済の仲介役を担います。
例えば外国の口座から日本の口座へ振り込みを行う時、通貨の違いや銀行の違い(同一銀行でない場合)によりその決済を行うにあたって様々な解決すべき問題があります。
特に国際間決済では時差が問題になります。時差がある為にある国から送られた資金が受け取り手に渡る前に銀行の倒産などにより債務不履行になる可能性があります。(ヘルシュタット・リスクと言います)
その時にCLS銀行を仲介する事により両者の銀行がしっかりと資金を渡した時に初めて決済を完了する事が可能になりこのようなリスクを減らします。
時差による受け渡しの時間差を解消するためにCLSでは5時間の決済時間帯を設けています。(アジアや太平洋地域では3時間)
CLSは世界の18の国の通貨を取り扱っており、各国の中央銀行に口座を持つことで安全且つ問題を解決した国際間決済を実現しております。
国際間決済とビットコイン
このようなCLS等が行う国際間決済ではビットコインは比べ物にならないほど便利で効率良く動きます。
まず、ブロックチェーンというビットコインの帳簿はネットワーク上に存在するので物理的な時差は関係ありません。
日本のAさんが送ったビットコインは日本のBさんでもブラジルのCさんでも最短で10分で届きます。元々「時間」という概念はビットコインには無く、ブロックチェーンをネットワーク上で処理するだけなので時差によるヘルシュタット・リスクは存在しないのです。
また、通貨間決済の外国為替決済は必要がありません。ビットコインは国が発行している訳ではないので世界共通の通貨です。為替によるPVP方式と呼ばれるCLS銀行に金融機関が口座を作成したりする作業を行う必要はありません。
国際間取引において、ビットコインは現在のシステムよりもはるかに優れたシステムだという事が分かります。
ブロックチェーンを活用する
様々な場面でブロックチェーン技術は活用されています。CLS銀行等の国際決済システムにもブロックチェーンは活用が試みられており、SWIFTでも実証実験は行われております。(参考:SWIFTのブロックチェーンとは)
基本的に中央銀行はどこの国においても通貨発行だけではなく「決済システム」も同様に整備しており、それは日本の中央銀行である日本銀行も同様です。
決済システムとして特に国際間決済ではビットコインに倣って各中央銀行や既存金融システム(ビットコインが誕生する前から存在するシステム)はブロックチェーンの活用を急いでいますが、現状成功はしておりません。
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これってビットコインではなくてRippleが実現していることですよ。
もっと勉強しましょう。
>大石さん
コメントいただき有難うございます。
題名変更させていただきました。
記事をお読みいただければ分かるように私もビットコインのみが機能を担うとは思っておらずあくまで一部が代替できるという事です。
そしてリップルなどのブロックチェーン技術でその多くの役割を担う事ができる、という意味です。