本ページはプロモーションが含まれています
イーサリアムはリリースされてから4段階のアップデートを行う事があらかじめ決められています。これら4段階のハードフォークアップデートの概要を初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
目次
ハードフォークとは
ハードフォークは仮想通貨の台帳であるブロックチェーンを分岐させる事で仕様を変更する事を言います。ハードフォークについて詳しくはこちらハードフォークとはをご参照ください。
ハードフォークには大きく分けると2種類あって、「攻撃的なハードフォーク」と「アップデートのハードフォーク」があります。
ビットコインのハードフォークが分裂騒動に発展していくのはコミュニティの合意がないまま行われる攻撃的なハードフォークが行われるからであって、イーサリアムで行われるようなアップデートのハードフォークはあらかじめ決められており、コミュニティの一定数が合意を表明しているのでそこまでの混乱は起きません。
イーサリアムハードフォークアップデート
イーサリアムでは以下、4段階のハードフォークアップデートを行う計画で開発が進められています。
1 フロンティア(frontier・未開拓)2015年7月~
2 ホームステッド(homestead・家屋敷)2016年3月~
3 メトロポリス(metropolis・大都市)2017年10月~
4 セレニティ(serenity・落ち着き)未定
これらの4段階に分かれます。
フロンティア(frontier)
フロンティアは2015年7月にアップデートが行われました。フロンティアはイーサリアムの基本的な機能を実験的に導入するものです。通貨やトークンの取引は自己責任で行われ、テストされました。
これらの機能実装に関して問題やバグをコア開発者達が修正し、解決していく事でその後に完成させる分散型アプリケーションプラットホームの開発を進めていきました。
ホームステッド(homestead)
2016年3月にアップデートされたイーサリアムの第2バージョンでフロンティアを経てより安全に多くの人が利用できるプラットホームへと進化させました。
ホームステッド以降後多くの人がイーサリアムのプラットホームを利用し基軸通貨であるイーサ(Ether/ETH)を取引し、イーサリアムで発行されたトークンをやり取りしています。
ホームステッド中に脆弱性をつかれたThe DAOというプロジェクトの事件で緊急ハードフォークを行い、イーサリアムはイーサリアムクラシックと分裂するハードフォークを2017年7月に行いました。
メトロポリス(metropolis)
2017年10月に行われたメトロポリスではメトロポリス内でさらに2段階にアップデートが予定されています。
1 ビザンティウム(byzantium・古代ギリシャ都市)2017年10月
2 コンスタンティノープル(constantinople・オスマン帝国都市)未定
ビザンティウムでは
・イーサリアムのアルゴリズム(ルールのようなもの)であるプルーフオブワークからプルーフオブステークへの以降準備
・Zcashと共同で開発される匿名性強化
などがアップデートされました。
コンスタンティノープルの詳細はまだ未定ですがセキュリティの強化などを行う予定です。
イーサリアムプラットホームがより安定的に稼働するような準備が実装されます。
セレニティ(serenity)
セレニティは最終段階で、イーサリアムが多くの人に安全に利用されるよう完成を目指します。詳細や時期は2017年10月16日現在未定ですが、プルーフオブワークからプルーフオブステークへと以降されます。
よりセキュリティの確保された分散型アプリケーション構築のためのプラットホームが形成される予定です。
まとめ
このような事を知るとイーサリアムがまだ実験段階で未完成である事が分かります。プラットホームとして多くの分野で実験が重ねられているイーサリアムでさえまだ未完成という事は仮想通貨自体がまだまだ実用的なものではないという事です。
今後開発がどのように進むかによってイーサリアム・仮想通貨全体の将来が変わってきます。初心者の方はまずは様々な情報収集をして学び、どのような将来があるのかを考察していただければと思います。
関連記事
スポンサー
スポンサー