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ビットコインキャッシュは「Bitcoin Unlimited」というプロジェクトを元に稼働しています。Bitcoin Unlimitedについて、そしてビットコインキャッシュとの関係について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
Bitcoin Unlimitedとは
Bitcoin Unlimitedとは簡単に言えば仮想通貨ビットコインキャッシュのルールブックとなるものを作成しているプロジェクトです。
ビットコインのルールブックがBitcoin Coreというソフトを基準にされているようにビットコインキャッシュはBitcoin Unlimitedというソフトを基準に作成されています。
Bitcoin Unlimitedはビットコイン(Bitcoin Core)の仕様を元に作成されていますが、現在では多くの改良が加えられているので「Bitcoin」という名前がつくものの、ビットコイン(Bitcoin Core)とは異なる存在として成り立っています。
開発者もBitcoin Coreとは異なる人たちで構成されており、Bitcoin Unlimitedの理念を元に開発が行われています。
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ビットコイン(Bitcoin Core)との違い
ビットコインとの最も分かりやすい違いはブロックサイズが1MBと定められていない所にあります。
Bitcoin Unlimitedでは取引台帳であるブロックチェーンのサイズが1MB以上でも受け入れられます。明確に〇〇MBと定められていない所にBitcoin Unlimitedの特徴があり、ブロックサイズ上限を定めるのが開発者であって良いのかどうかという議論などがこのシステムの背景にはあります。
Bitcoin Unlimitedのように大きなブロックサイズが許容されるという事はブロックの中に取り込める取引データも増える事になるので取引処理能力が向上する事になります。(取引はブロックの中に入って初めて成立します。)
ビットコイン(Bitcoin Core)がブロックサイズを1MBに定めるのには理由もありますのでどちらが最も優れているかは一概には言う事ができません。そこには理念の違いなどもあります。
ちなみにビットコインでは現在(2017年11月)ブロックサイズを変えずにSegwitという機能から生じる取引処理技術などで取引処理能力の向上を目指しています。またビットコインがブロックサイズを拡大しないと決めている訳ではなく、今後拡大に踏み切る可能性は大いにあります。
ビットコインキャッシュとの関係
元々Bitcoin Unlimitedはビットコインキャッシュが誕生する2017年8月以前から存在していました。2017年3月にはブロックサイズを拡大しないビットコインコア開発者に反対し分裂(ハードフォーク)をする事を発表しています。
結果的にこの時は分裂をする事による混乱や賛同が十分でなかったなどの理由から分裂は回避されました。
しかし、結局2017年8月に誕生したビットコインキャッシュのクライアントとして参加する事でBitcoin Unlimitedはビットコインキャッシュのルールブックのような形で存在し続けています。
Bitcoin Unlimitedは中国の大手マイニンググループが賛同をしており、ブロックサイズの拡大はマイナーにとって利益がある(ブロックに入れた取引の手数料がマイナーの報酬になるなど)事から賛同していると考えられます。
このような理由からBitcoin Unlimitedを備えたビットコインキャッシュはマイナーの賛同を得られると考える事ができ、現在ビットコインのマイニングを行っているマイナーの多くがビットコインキャッシュに乗り換えて、よりブロックサイズの大きな、自身の利益になる仮想通貨のマイニングを行う可能性はあります。(あくまで可能性ですが)
ただ、ビットコインにしてもビットコインキャッシュにしてもマイナーや開発者の一存で価格や需要は形成されません。事業者・ユーザーがそのシステムに共感し利便性を求めてこそ意味のある「通貨」へと進化していきます。
ユーザーはそれぞれの特徴を理解し、それが決済システムとして必要なものかなにか現在の問題を解決するものなのかを判断していくのが良いと思います。
Bitcoin Unlimited公式サイト:https://www.bitcoinunlimited.info/
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