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2018年1月2日にビットコインキャッシュプラス(BitcoinCashPlus)というビットコインからハードフォーク(分裂)するプロジェクトが発表されました。実際に誕生するかどうかは分かりませんが、現在のハードフォークが乱立するビットコインや仮想通貨の今後を初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
ビットコインキャッシュプラスとは
ビットコインキャッシュプラスはビットコインから2018年1月2日に誕生すると言われている新仮想通貨プロジェクトです。「ビットコインキャッシュ」という名前が付いていますがビットコインキャッシュをハードフォーク(分岐)するのではなくビットコインをハードフォークする事で誕生するとしています。
All Bitcoin holders as of block 501407( about january 2nd ,2018 7am) are also owners of Bitcoin Cash Plus. (サイトより:Bitcoin Cash Plus – Peer-to-Peer Electronic Cash)
基本的にはビットコインキャッシュと同じような仕様であるとされていてどのような部分が異なるのかは不明です。というのも公式サイトもビットコインキャッシュ公式(https://www.bitcoincash.org/)の「ビットコインキャッシュ」の文字をほぼ「ビットコインキャッシュプラス」に変えただけのものであるため、実際にそのようなプロジェクトがどこまで進められようとしているのかは分かりません。
元となるソースコード(設計書のようなもの)も、クライアント(立ち上げのノードや開発団体)、ウォレット、取引所も発表されておらず、何も起こらない可能性もあります。
また現状では公式サイトなどでの発表にとどまっており、実際に分裂するのかどうかは分からない状態となっております。
これまでビットコインから分裂する事によって誕生すると言われた仮想通貨が音沙汰も無くなる事はありましたので、ビットコイン保有者は詳細が出てくるまでは俯瞰しているのがいいでしょう。
ビットコインキャッシュプラス公式サイト
http://bitcoincashplus.org/#start
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増えるハードフォークの噂
ビットコインキャッシュがビットコインからハードフォーク(分裂)し時価総額が3位(2017.11.16.)まで上昇した事などを受けて2017年に入ってから分裂の噂が多く見受けられ、そして様々なところで話題になっています。
まず認識する事はビットコイン(やその他仮想通貨)から分裂して誕生したからと言ってもそれは元の仮想通貨とは別の仮想通貨であるので全く別物だという事です。つまり「単なるアルトコインである」という事です。
アルトコインである以上は開発者・マイナー・事業者・ユーザーがビットコインとは別に必要です。
ハードフォークで誕生させる事で元々のビットコイン保有者に配布される事もあってユーザーや事業者を容易に確保できるので一からアルトコインを立ち上げるよりも困難が少ない事などから有名仮想通貨であるビットコインからハードフォークする事が最近では多く見られる、というだけの事です。
仮想通貨、特に管理者不在の非中央集権仮想通貨では開発者・マイナー・ユーザー・事業者といったコミュニティ形成が必要なのでこのような事態が多く発生している要因の一つになっています。(参考:ビットコインが成功した理由 ~コミュニティ編~)
過去にあったビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)の乱立と状況が似ています。ですので今、内容の伴わないアルトコイン誕生が無視されているように今後内容の伴わないハードフォーク仮想通貨に対してはユーザーの信頼は低下していき無視されるようになるでしょう。また、過去に話題性だけで価値をつけていたアルトコインからユーザーが離れているように今後、無意味なハードフォーク仮想通貨もユーザーが離れていき価値が下がっていく事でしょう。
ハードフォーク仮想通貨にしてもアルトコインにしても保有を続ける場合はその仮想通貨の存在意義などをしっかりと見出して、「他で代替できないか」という点に注目して選択をしていくといいと思います。
ハードフォーク乱立のその後
ハードフォークは上記のような理由から今後、長期的に見れば収束していくと考えられます。
しかし、アルトコイン乱立・ICO乱立・ハードフォーク乱立の歴史から見てもまた何か儲けられる糸口を見つけてブームが起こる事もおおいに考えられます。
誰かが管理していない非中央集権仮想通貨ならではの現象で、これは自然の成り行きだと私は考えます。これらは確かに批判されてしまう現象ですが、新技術を駆使して短期でいいから儲けたい、というのは古来より伝わる人間の特性です。
例えばヨーロッパで鉄道バブルが起こった時も鉄道路線をとにかく引く事で投資家からお金を集めようと人々はしました。その時に本当に必要な路線かどうかや、実際に利用者を集められるのかどうかは考えられませんでした。
このように最新技術が誕生し、その後に人々の注目が集まると短期的に資金を集めようとするのが人間というものですので仮想通貨においてもそれは同様であると考えます。
ですのでユーザーはそこまで気にしない事や、特に初心者の方はブームに乗るとしてもかなり短期的に考えるのが良いと思います。既にハードフォークは乱立していて、多くの人が信用を失いつつある現状があるのでこのブームはそこまで長くはないでしょう。
もちろん、すべてのアルトコインが無意味なものではない(可能性がある)のと同様にハードフォークによる新仮想通貨もすべてが無意味なもの、と決めつける事はできません。しっかりと公式な発表を元に情報を収集し、自身で判断するよう心がけましょう。
参考:ビットコインのハードフォークの問題点とは 多発するハードフォーク<初心者向け>
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<特集>ビットコイン、仮想通貨の分裂(ハードフォーク)とは?
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