結局ビットコインは決済手段にはならない?長い道のりの先にあるものは?

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2017年末に日本の人々を熱狂させたビットコイン。2021年4月時点では、まだ一部の人を熱狂させ続けていますし、一部の人を完全に呆れさせています。

2021年の4月現在、執筆時点では、ビットコインの価格は日本円で580万円。4月14日にはコインベースの上場により一時700万円程まで到達しています。

無価値だったビットコインが、価格としてはここまでのものになったこと。これに単純な尊敬の念を抱くとともに、ビットコインは果たしてこの後どうなっていくのだろうかという好奇心を抱いています。

価格はあくまで価格として、ビットコイン・ブロックチェーンは果たしてどこまで人々の生活を変えてくれるのでしょうか?

 

ビットコインって結局なに?

ビットコインは決済システムとしてこの世に誕生しました。中央管理者のいない決済システムとして、誰にも依存せずに自立して動くシステムです。

現在では「ビットコインが決済に便利だから使っている」という人は稀です。

ビットコインを保有している人の多くが、「価格が上がるかもしれないから」ということで保有しているでしょう。

つまり、投資(投機との違いは置いておいて)として保有しているのが一般的だ、ということです。

いくら価格が上昇しても、法定通貨を利用した決済システムから、ビットコインを利用したシステムに置き換わることは今のところ考えられません。「1000万円になったからビットコインを決済で使おう」と思う人はいなくて、むしろ「1000万円になったから日本円(法定通貨)に換金して〇〇を買おう」となるでしょう。

今の社会ではビットコインはどこまで行っても投資対象。決済は円・ドルなどの法定通貨の方が使い勝手がいいのです。

 

しかし今後、ビットコインは投資対象以外になり得ないのか、と言えばどうでしょうか。逆説的ですが、ビットコインを投資対象として見た時にもこれは大切な話だと思います。

ビットコインの価格は「ビットコインが人々へ与える価値」にも関係するからです。相場は結局需要と供給で決まります。つまりビットコインを欲しがる人(どのような理由であれ)が多ければ価格は上がりますし、欲しがる人が少なくなれば価格は下がります。

このように、「ビットコインを投資対象以外として見た時」の話はビットコイン投資にも関わるので、多くの方がより深く考えると良い話だと私は思っています。

 

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ビットコインの利用価値

ビットコインの投資以外での利用価値はどのようなものがあるでしょうか?私は大きく分けて以下のようなものがあると考えています。

 

1 決済手段として

2 銀行口座の代わりとして

 

実は1も2も、私は現在すでに需要があると考えています。というのも、「国ごとに換金する必要がない決済手段」また「審査なしで作れる銀行口座」は現状ないからです。ある経済危機に瀕した国(法定通貨が米ドルではない国)で、クレジットカードを持たない青年が「アメリカで生活したい」と思ったとしましょう。その場合にはビットコイン口座とビットコインがあればすぐにアメリカへ移動して生活が始められます。

もしビットコインが無ければ、現金を持っていき換金、銀行口座作成、クレジットカード作成、など色々な作業が待っています。すんなり換金・口座作成できればいいですが、もしできなければ、口座を保有しないまま現金のみで生活しなければなりません。

このボーダーレスな決済手段かつ、口座作成審査のいらないツールは現状ビットコインしかありません。銀行口座を保有しない人は2018年時点で17億人世界にいる、ということ(参考:https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2018/04/19/financial-inclusion-on-the-rise-but-gaps-remain-global-findex-database-shows)を考えれば、需要が少なからずあるツールだと言えるでしょう。

 

だからと言って「ビットコインは今後、世界の決済手段・銀行口座の代わりとして普及していく!」とはもちろん簡単には言えません。現状ではビットコインがボーダーレスとは言え、決済手段として使用できる場所は限られています。今年からPaypalが米国でビットコイン支払いに対応したのはビットコインが普及することへ多少は貢献しているものの、結局は換金されて受け取り手には米ドルなどの法定通貨で支払われることを考えると、決済手段としては利用されていないことがわかります。

つまりビットコインというきっかけを利用した利用促進・販売促進、からの法定通貨を多く得ること、が主たる目的になっており、まだまだビットコインという決済システムが普及していくレベルにはるまでにはかなり遠いと言うべきでしょう。

 

ビットコインの長い道のり

当サイトでもこれまで多くの記事で発信してきましたが、ビットコインが成し遂げようとしている中央管理者不在の決済システムが人々に受け入れられるまでには、道のりは長く、壁がいくつもあります。

しかし、ビットコインは少しずつ世の中を変えていると個人的には感じています。ビットコインは、国家と通貨と経済と金融に対し「今のままでいいのか?」という疑問を投げかけ続けており、現状の仕組みと異なる解を出そうとする人が一人一人と増えているように感じます。

ビットコインを知ることで、今の世の中の仕組みを知り、より良い仕組みに賛同できる人が一人でも多く増えるよう当サイトでも情報発信を行っていきたいと思います。

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