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KUSAMAネットワークのパラチェーンオークションの概要と、クラウドローンの参加方法を解説します。少し、仮想通貨初心者の方には難しい内容ですので、よくわからない方は無理して参加をしないようにしましょう。もちろん、興味のある方はご自身でもよく調べて、参加してみると、KUSAMAやポルカドットについてより理解することができるでしょう。
★国内取引所でポルカドット(DOT)の取り扱いがあるのはGMOコイン!
目次
KUSAMAネットワークとは?
KUSAMAネットワーク(KUSAMAとも呼ばれます)とは、ポルカドットから派生して誕生した、開発者のための実証実験ネットワークです。ポルカドットは様々なブロックチェーンをつなぎ、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決してユーザーと開発者の利便性を高めるプロジェクトです。そのポルカドットに先駆けてKUSAMAネットワークでは、様々な開発・実験が行われています。
KUSAMAネットワークはいわゆる「テストネット」と呼ばれる、単なるテストのためのネットワークではありません。KUSAMAネットワークのネイティブトークンである「KSMトークン」は実際に海外の仮想通貨取引所で売買されており、価格がついています。(通常、テストネットのトークンに価格はつきません)そのため、KUSAMAネットワークは、テストネットではなく「カナリアネット」などと呼ばれています。
KUSAMAの基本的な仕組みはポルカドットと同様ですが、ポルカドットが世の中で使われる前に、KUSAMAネットワークで開発や利用が行われることでポルカドットでどのような事ができるのか、どのような問題点があるのか、などをテストネットより実証的な立場で知ることができます。エンジニアではない方も、ポルカドットに興味がある方は、「ポルカドットのいとこ」とも呼ばれるKUSAMAネットワークの情報を追っておくといいでしょう。
KUSAMAパラチェーンオークションとは?
ポルカドットで行われる予定の「パラチェーンオークション」が、ポルカドットに先行してKUSAMAで行われます。ポルカドットでは、「リレーチェーン」と呼ばれる本体部分のようなチェーンに、「パラチェーン」と呼ばれるチェーンが繋がれる予定になっています。
パラチェーンは、ポルカドット本体のセキュリティ恩恵などのメリットを受けることができます。セキュリティを保ちつつ、多くの人が使いやすいようなブロックチェーンをゼロから目指すよりも、ユーザーや開発者にとってメリットのあるブロックチェーンプロジェクトを迅速に作ることができると言われています。
しかし、パラチェーンの枠は限られているため、採用されるためにはポルカドットで開催される「オークション」に勝たなければなりません。そのオークションが「パラチェーンオークション(PLO)」と呼ばれ、ポルカドットに先駆けてKUSAMAでも行われるのです。KUSAMAのパラチェーンオークションは、KSMトークンをそのプロジェクトがどれだけ入札できたかで決まります。KSMトークンをより多く集め、より多く入札したプロジェクトがパラチェーンとなるのです。
そして、そのオークションの前段階に「クラウドローン(Crowd loan)」と呼ばれる、KSMトークンを集める段階の資金ロック期間があります。これは、仮想通貨の資金調達「ICO」に似ています。ICOでは、投資家へイーサリアムなどの通貨を受け取り、その見返りとしてプロジェクトのトークンを販売しました。クラウドローンでは、参加者がKSMトークンを応援するプロジェクトへロックする代わりに、そのプロジェクトのトークンを受け取ります。プロジェクト側は、ロックされたKSMトークンをパラチェーンオークションの入札などに使用します。ICOとクラウドローンが異なるのは、参加者のKSMトークンはあくまでロックされるだけで、11ヶ月後にロックは解除されKSMトークンが参加者へ返されます。つまり、「投資」というよりは「預ける」という仕組みになっており、今までの仮想通貨プロジェクトでもあまり見られない方式がとられているのが特徴的です。
クラウドローンはパラチェーンオークションへプロジェクトを通して、開発チーム以外の人が参加する一つの機会であると言えるでしょう。
クラウドローン参加方法
クラウドローンには以下2つの参加方法があります。
・仮想通貨取引所を通して参加する
・ポルカドットウォレットから参加する
日本在住の方は、KSMトークンを販売している仮想通貨取引所が日本にはないので、KSMトークンを購入する場合は海外の取引所を利用することになります。大手の海外取引所で、本人確認なしで購入できるのはBinance(バイナンス)やOKExなどです。ただし、海外の取引所の利用はトラブルがあっても自己責任となりますので、もし利用する場合は下調べや、情報収集を絶対に怠らないようにしましょう。
今回クラウドローンに対応すると表明している仮想通貨取引所はOKEx、Houbi(海外)、 Krakenです。OKExのみ、日本から参加することができます。参加する場合はあらかじめKSMトークンを購入・保有しておきましょう。
OKExからの参加方法はこちら(OKEx公式サイト)
https://www.okex.com/earn/slotauction
ポルカドットウォレット(polkadot{.js}extension)での参加方法
以下では、ポルカドットウォレットからの参加方法を解説します。
GoogleChromeへ追加する
polkadot{.js}extensionの公式サイトへアクセスします。
https://polkadot.js.org/extension/
お使いのブラウザ「Chrome」「Firefox」どちらかを選択します。Brave BrowserでもChromeの拡張ウォレットをダウンロードすることができますが、safariではダウンロードすることができないので注意です。
「Chromeに追加」を選択します。
「拡張機能を追加」を選択します。
こちらがブラウザの右上に表示されれば、追加完了です。
アカウント作成
続いて、アカウントを作成していきます。
ブラウザの右上にあるパズルのピースのような形のアイコンを選択します。その後「polkadot{.js} extension」を選択します。
確認事項が表示されます。ポルカドットウォレットの情報取得について記載されています。確認したら同意します。
「+」を選択し、新しいアカウントを作成します。
12単語のリカバリーフレーズが表示されます。このリカバリーフレーズはウォレットを復元するためのパスワードのようなものです。今後、別のアプリでウォレットを復元する際などに必要になります。逆に、このリカバリーフレーズさえあればウォレットを復元できてしまうので、紙に記載するなどして、流出してしまわないよう注意してください。
次の画面では、ネットワークを選択します。デフォルトでは、ポルカドット系のプロジェクトのトークン(仮想通貨)に対応したウォレットアカウントを作成することになっています。ポルカドットのアカウント、KUSAMAのアカウント、といった個別のアカウントを作成することもできます。
アカウントの名前と、アカウントのパスワード(送金などの際に利用します)を設定し、アカウントを追加します。
なお、すべてのアカウントに対応したアドレスでは、取引所からKSMを送った際に受け取ることができない場合があります。その場合は作成したアカウントを表示し(上の画面)で、メニューを開き、ネットワークを選択する(「Allow use on any chain」の部分を選択する)と、KUSAMA用のネットワークのアドレスが表示されます。
これで、アカウント・アドレスの作成が完了しました。作成したアドレス宛へKSMを送金すれば、アドレスにKSMが届きます。
ポルカドットウォレットのデスクトップアプリと連携する
続いて、Polkadot{.js} のデスクトップアプリ(https://polkadot.js.org/apps/)と連携します。
アクセスすると、確認事項が表示されます。アプリケーションへのアクセスを許可します。
上の画像はポルカドット用の画面ですが、画面左上部のポルカドットマークを選択すると、KUSAMA用の画面に切り替えることができます。切り替えた後に「Accounts」から「アカウント」を選択してください。
すると、作成したアカウントと、入金したKSMが表示されていると思います。
確認ができたら「Network」→「パラチェーン」→「Crowdlaon」を選択します。
こちらの画面のように、クラウドローンが行われている間はプロジェクトが表示されています。ロックしたいプロジェクトの「Contribute」を選択します。
「The amount contribute from this account.」の部分にロックしたいKSMトークンの数量を入力します。ちなみに、送金手数料がかかるので1KSM保有していて1KSMをロックする、ということはできません。送金手数料を引いた数量しかロックできないので、保有数量から送金手数料を引いた額を入力しましょう。(執筆時点では手数料は41.996mic KSMでした。Contributeを選択すると手数料が確認できます)
次の画面で送金のトランザクションを確認することができます。「Sign and Submit」を選択し、最終確認画面でポルカドットウォレットのパスワードを入力すればロック完了です。数量の入力などに問題がなければ、無事にロックされると思います。
無事にロックできたかどうかは自分のアカウント画面で確認できます。
アカウント残高が減っているかを確認するか、画面赤枠のボタンをクリックし、トランザクションを確認します。トランザクションのResultに緑色のチェックが付いていれば大丈夫です。赤色のバツになっている場合は失敗していると思います。
ポルカドットの今後
6/10時点ではKUSAMAのクラウドローンに、合計約26万枚のKUSAMAトークンが集まっていました。日本円にすると、約143億円(KSM=500$ 1$=¥110で計算)がロックされています。カナリアネットワークのKUSAMAですでにこれだけの資金が集まっているということから、ポルカドットのクラウドローンでも相当多額の資金が集まるのではないかと予想されます。
ポルカドットの時価総額は執筆時点で、約2兆4千億円に対しKUSAMAの時価総額は約4800億円なので、単純に考えると5倍のインパクトになる可能性があります。KUSAMAのKSMトークンもクラウドローン開始にともない、上昇しています。6/10の10時時点では24時間で約30%価格が上昇しました。KUSAMAのクラウドローンでは、11ヶ月間トークンがロックされることも価格上昇の一因になっているでしょう。つまり、ロックが解除された後は売りが先行し、価格が下がる可能性もあるので注意が必要です。
現在行われているKUSAMAパラチェーンオークションのクラウドローンロック額1位は「Karura」で、KUSAMAネットワーク上でDefiのハブとなったり、ステーブルコインのプラットホームになることを目指したプロジェクトです。Karuraのポルカドット版プロジェクトは「Acala」です。Acalaについては以下で詳しく解説しています。
Acala(ACA)とは?ポルカドット関連プロジェクトを初心者にもわかりやすく解説!特徴・今後・将来性は?
3位には日本人の渡辺創太氏が率いるStake Technologiesが開発する「Shiden」が入っています。KUSAMAネットワーク上のスマートコントラクトプラットホームになることを目指すプロジェクトです。
これらのプロジェクトは基本ポルカドット上で開発される予定のプロジェクトのKUSAMA版であり、オークションに勝利しパラチェーンになることができれば実証実験をKUSAMAにて行うことができます。つまり、KUSAMAで研磨されたプロジェクトがポルカドットに繋がれる、ということになります。これらの動向を追うことや、実際にクラウドローンに参加したり、プロジェクトを触ったりすることで、ポルカドットやWeb3の未来像を予想することができるようになるでしょう。
KUSAMAの1stバッチの5回パラチェーンオークションはすでに完了し、次の2ndバッチパラチェーンオークションの開催が以下の日程で決まっています。
第6回 9月1日
第7回 9月8日
第8回 9月15日
第9回 9月22日
第10回 9月29日
※全てGMT(グリニッジ標準時間)。東京時間は+9時間。
ポルカドットについて調べている方は、2ndバッチのKUSAMAオークションも合わせて追っていくといいでしょう。
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