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革新システムに支えられているビットコインにあるいくつかの問題点
「51%攻撃」
について書いていきたいと思います。
51%攻撃についてはビットコイン利用者はどうすることもできないので知らなくても大丈夫ですが知識として知っておいて損はないと思います。
ですので、なるべく技術的な話は抜きにして分かりやすく解説したいと思います。
目次
- ビットコインの取引の仕組み
- 51%攻撃とは
- 何が起きるのか？
- 51%攻撃は可能か？
- まとめ
１ ビットコインの取引の仕組み
51%攻撃を説明する前にビットコインがどのように取引されるかシステムを今一度おさらいしましょう。
以前の記事で↓
10万円をビットコインで増やす（13）～ビットコインの発行数～ – とってもやさしいビットコイン
ビットコイン取引の仕組みについて説明させていただきました。
以下が以前の記事の一部です。（かなり簡単に説明されています）
「決済を誰かが行った時、一番初めに「承認」した人がビットコインを得る」
と決められているのです。
つまり、
取引を誰かが行った時、承認されてはじめて成立となる
ということです。
以前の記事では省きましたがごめんなさい実は、これだけでは取引は成立しないのです！
どういうことかというと
一番最初に「承認」した人が正しく「承認」しているか審査をする
というコーナーがあるのです。
そこで過半数の人が「OK」を出して初めて「承認」されるのです。
これを知れば「51%攻撃」の理解はスムーズです。
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２ 51%攻撃とは
さて、本題です。
では51%攻撃とは何なのでしょうか？
51%攻撃とは
最初に出された「承認」を全体の51%の人がウソの「OK」を出すこと
です。
ん？51%の人が協力するの？
と思われたことでしょう。
厳密には承認に参加している51%の力がウソをつけばいいので1人でも論理的には可能です。
それが「51%攻撃」ということです。
３ 何が起きるのか？
51%攻撃を行うと何ができるのでしょうか？
・特定の取引を「承認」させない（特定のユーザーではなく特定の取引）
・二重払いを成立させる（使ったビットコインを使ってなかったことにする）
・51%攻撃後の取引を不正に作り出して「承認」によるビットコイン報酬を受け取る
ちなみに51%攻撃では
・誰かのビットコインを盗む
ことはできません。
結果何が起きるかですが
上記３つの事をされるとビットコインに対する信頼感が失われて価値が下がってしまう恐れがあります。
４ 51%攻撃は可能か？
そんな51%攻撃ですが、実際に可能なのでしょうか？
現在ビットコインは全世界で流通しています。「承認」（という名のマイニング（採掘とも言う））を行っているグループもかなり多く存在します。
ですのでもしやろうとしたら国家レベルで行うしかないと言われています。
更にもし、51%攻撃ができる力を持っていたとしても３で説明したようなそんなに多くないメリットしかありません。
そこまでの労力でやろうとするグループが現れるでしょうか？
論理的には可能でも実現するかどうかはまた複雑な話になります。
現在流通している貨幣も攻撃をするとなると論理的には可能でも実現しないことは多々あると思います。
なので完全な個人の見解ですが私は実現するとは思っておりません。
５ まとめ
以上がビットコインの問題点「51%攻撃」の説明でした。
ご理解いただけましたでしょうか？
どんなシステムでも完璧はありません。ただ、実際に知識として知っていればそんなに恐れるものではないこともわかります。イメージではなく、知識をつけることが一番のリスクヘッジになるのではないでしょうか？
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