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BCCC(ブロックチェーン推進協会)というブロックチェーン技術の健全な普及啓発を行う団体が発行する仮想通貨Zenの実証実験第1フェーズが2017年11月30日に終了しました。第1フェーズの結果について初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
仮想通貨Zenとは
「Zen」はBCCC(ブロックチェーン推進協会)が発行する仮想通貨です。日本円である「『Yen』の一歩先を行く(引用:http://bccc.global/ja/articles/20170705.html)」という事でアルファベット「Y」の次の「Z」を用いて「Zen」と命名されました。
BCCCの発表によればZenは
従来の仮想通貨のようにインターネット上で取引を行うことができ、かつ、日本円と高い為替連動性を保持するものとして利用することができる仮想通貨 (http://bccc.global/ja/articles/20170705.htmlより)
とされております。
仮想通貨はインターネット上で利用する事ができる通貨です。現在の日本円は中央銀行が紙幣や硬貨を発行している「物」ですが仮想通貨は「物」ではなく全てがインターネットを介して取引されます。
インターネットで取引されるので地理的な位置が関係なく取引する事ができます。遠くの人へ送金しても近くの人へ送金しても手数料は変わらないのが一つの特徴です。
また、仮想通貨の「ブロックチェーン」という技術によりその取引は従来のサーバーを介するやり取りよりも低コストで行う事が可能です。
ですが仮想通貨のデメリットは価格が「他の通貨に対して変動する」という事が挙げられます。独自で価値を持つために日本円やその他仮想通貨に対し需要と供給などの関係でレートが変動します。今日の「100円分の仮想通貨A」は明日には「50円分の仮想通貨A」になっている可能性があります。
法定通貨に比べるとまだシステムが確立されていない仮想通貨は価格変動率が高く、実利用にはまだまだ遠いと言えるでしょう。
そんなデメリットを解決するべく「対日本円に対し安定した為替連動性」を持つことを目指した仮想通貨が「Zen」です。Zenの仕組みなど詳細はこちら仮想通貨「Zen」とはもご参考にしていただければと思います。
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実証実験第1フェーズ
Zenの実証実験第1フェーズは2017年7月から11月までの期間で行われました。
第1フェーズではZenのBCCCによる発行・仮想通貨取引所でのZen売買・BCCC会員などの限定された環境でZen支払いなどが行われました。
また、公開されないブロックチェーン(プライベートブロックチェーン)上でZenの安定稼働や価格安定などが行えるかを実験しました。
結果
以下では主な結果をまとめました。
・ZenをERC20によって8億5,015万9,021 Zen発行。
・イーサリアム、mijin上で実装。運用確認。
・BCCC会員間で日本円の代わりにZenで決済が可能だった。
・Zaif取引所で上場。価格は1~1.1円で安定稼働。
このような結果が出たとしています。
Zenが発行されたERC20というのは簡単に言えばイーサリアム上でトークンを作成する規格の事で、イーサリアムプラットホームを利用してZenを発行したという事です。 そのような理由もあり、スマートコントラクトの実装や運用をイーサリアムで行ったという結果が出ています。
また、「mijin」はテックビューロ社が開発するプライベートブロックチェーン(ビットコインなどのように開かれたブロックチェーンではなく、特定の参加者が稼働させるブロックチェーン)です。
Zaif取引所で上場した際に当初大きな価格変動はありましたが現在では1円前後で推移しているので現段階では1円=1Zenという目標をキープしていると言えます。
今後の課題
これらの第1フェーズの結果を踏まえてZenプロジェクトでは第2フェーズで課題をクリアしていこうとしています。
特に仮想通貨の会計方針はまだ日本では明確なものが無く2018年4月に施行される方針を元に会計面でも新たなステージに上がる事を目指します。
第2フェーズではBCCC会員に限定していたZenの利用などを会員以外にも広げていくなど更に範囲を拡大して実験していくとしています。
Zenがもし実験に成功し実用可能になれば日本だけではなく海外の国の通貨と固定できる仮想通貨が誕生する事になり、貨幣の応用範囲が更に広がっていく事になるでしょう。
(参照:http://bccc.global/wp-content/uploads/2017/12/Zen-Report-p1v1.00-final.pdf)
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