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ビットコインのソフトウェアであるBitcoin Core(ビットコインコア)の最新バージョン0.16.0がリリースされました。変更点は多くありますが重要なSegwit完全サポートについて今後ビットコインの何が変わっていくかを初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
目次
Bitcoin Core(ビットコインコア)とは
Bitcoin Core(ビットコインコア)はビットコインのソフトウェアの名前です。簡単に言えばビットコインのルールブックのようなものです。ビットコインコアをインストールする事でビットコインの送受金を行うプログラムを作成できたり、アドレスを新たに作成する事ができます。アドレスを作成できるのでそこにビットコインを入金する事でウォレットの役割を担う事も可能です。
そんなビットコインコアですがビットコインの仕様を決める役割もあります。例えばAという機能をビットコインに実装する時にビットコインコアがAを標準的にサポートする事でビットコインネットワーク参加者の9割がビットコインコアを利用しているのでビットコインコアのA機能サポートが始まると多くのネットワーク参加者がAを実装する事になります。
ビットコインコアソフトウェアはビットコインコア開発者が開発を行っており、定期的にバージョンアップする事でビットコインがより円滑に利便性が高くなるように開発されていきます。(参考:ビットコインコア(Bitcoin Core)開発者の役割とルール決定)
Bitcoin Core0.16.0がリリース
2018年2月26日にビットコインコアの最新版である「Bitcoin Core0.16.0」がリリースされました。多くの変更点があるので全てを初心者の方が理解する事は困難です。最もビットコインに変化が訪れる「Segwit完全サポート」を中心にここでは解説をしていきます。(変更点については公式bitcoin/release-notes-0.16.0.md at master · bitcoin/bitcoin · GitHubを参照ください)
Segwit完全サポート
ビットコインコアでSegwitが標準になりました。Segwitとは取引データの署名部分を別領域で埋め込んでいく機能で、ビットコインの取引処理能力向上に貢献します。(初心者の為のSegwit解説はこちら)
Segwit機能だけでも取引処理能力向上の効果はありますがこれは多少向上するだけで、重要なのはSegwitを基盤にしてブロックチェーンの外でも取引ができるオフチェーン技術です。オフチェーン技術が導入されると更に取引処理能力が向上します。
オフチェーン技術は簡単に言えば「ブロックチェーンの外でも取引を行う事ができる」というものでブロックチェーンで毎回取引をすると手数料がかかる事やブロックチェーンの容量が増大してしまう問題が解決すると言われています。オフチェーン技術には問題点がいくつかあるものの、ビットコインコア開発者はオフチェーン技術を導入する事でビットコインの取引処理能力を向上させようとしています。
オフチェーン技術の代表格であるライトニングネットワークはSegwitが基盤で稼働するのでSegwitがビットコインコアで完全サポートされるとライトニングネットワークの導入が進むと見られ、ビットコインはより手数料が安く・早い処理の決済システムになる事になります。
このオフチェーン技術と対局にいるのはビットコインキャッシュでビットコインキャッシュはあくまでブロックチェーンで(オンチェーンで)取引処理を行うべきだとしています。両者はメリットデメリットがあるので今後どちらが利便性が高く信頼を勝ち取っていく通貨になるかは未だ分かりません。
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サポートされるSegwitに関して
Bitcoin Core0.16.0では従来のアドレス・Segwit対応アドレスがサポートされます。アドレスを作成する時に従来の「1」から始まるビットコインアドレスとBech22(とりあえず名前だけで大丈夫です)という仕様で作成された「bc1」Segwitサポートアドレスなどを選択して作成する事ができます。
ただし、従来のアドレスを利用するよりも通常をSegwitアドレスを利用した方が便利なので特別な場合を除いてSegwit形式アドレスが利用されると考えられるのでSegwitアドレスを利用した送受金が増え、ビットコインネットワークが混雑が多少起こらなくなると考えられます。
ちなみに0.16.0で作成したアドレスはそれ以前のバージョンとは互換性が無いので注意する事が必要です。
手数料をプラスする機能が楽に
手数料が少ない為、取引が混雑していてなかなか成立しない(ブロックチェーンに取り込まれない)時に手数料をプラスして支払う事ができる機能がGUIという直観的に操作できるBitcoin Coreウォレット(Bitcoin Coreをマウスなどで操作できるタイプのウォレット。良く目にするBitcoin Coreウォレット)に実装されます。
今まではコードを入力して操作する方法でしかこの機能は利用できませんでしたが誰でも簡単に利用できるGUIに搭載される事でビットコイン決済の利便性が向上します。
(参照:https://github.com/bitcoin/bitcoin/blob/master/doc/release-notes/release-notes-0.16.0.md)
仮想通貨の開発状況
他にもいくつも変更点はありますが初心者が簡単に理解できる主な変更点、Segwitサポートを中心に解説をしました。
ビットコインでは今回のようにバージョンアップや機能追加が進められていますがこれは仮想通貨においてとても重要な事でお気に入りの仮想通貨がある場合はその開発状況がどのようになっているのかをしっかりと把握している必要があると思われます。
仮想通貨はテクノロジーによって作られているのでその開発が普及していく上で最も重要なファクターになっています。良く知られる仮想通貨でも開発が無ければその仮想通貨が現状使われていない以上未来がありません。
逆い知られていないものでも開発や長期的な目標・目的があればいずれ人の目につくようになり、利便性の高いものであれば普及していくと考えます。
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