EUがビットコインを禁止に?「環境的に持続不可能」な暗号資産は淘汰されるのか

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EUがビットコインを禁止に?

EU(欧州連合)が、ビットコインをはじめとした暗号資産(仮想通貨)を禁止にする可能性があるとの報道が出ています。

EUでは、「Markets in Crypto-Assets(MiCA)」と呼ばれる暗号資産に関する規制のフレームワークを策定しています。MiCAは、投資家保護などを目的として暗号資産やセキュリティトークンなどについての規制を提案しています。

そのMiCAの中で、「プルーフオブワーク(PoW)」と呼ばれる、ビットコインなどの暗号資産で利用されているコンセンサスアルゴリズム(合意形成システム)を利用する暗号資産の使用を禁止する、といった内容が含まれているとしています。

EUでは、2022年1月にもプルーフオブワークのマイニングを禁止する提案を欧州証券市場監督局(ESMA)の副議長が行なっている背景もあり、今後ビットコインは正念場を迎える可能性があります。

もし、提案が通った場合にはEUでは2025年1月からビットコインの使用が制限される可能性があります。

参考: U.Today

続報:EUによるビットコイン禁止は一時回避か。MiCAから案が削除される

 

プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とは?

プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とは
プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とは

プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work:PoW)とは、ビットコインなどの仮想通貨で採用されている、最も早く演算を行なった参加者が承認作業者として選出されるというルールです。

承認作業者として選出されることで、参加者は報酬を受け取ることができます。ビットコインの場合、承認作業者はビットコインのやり取りについて、不正なものがないか確認します。正しい承認が行われると、その承認作業者は報酬としてビットコインを受け取ることができます。

ビットコインはプルーフ・オブ・ワークがルールになっているため、参加者は、演算を他の人よりも早く行い、承認作業者として選出されることを目指すのです。

この演算を行う際に利用される電力消費は非常に大きく、世界的に問題視されています。

プルーフ・オブ・ワークについて詳しくは以下をご覧ください。

プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とは?ビットコイン/仮想通貨のコンセンサスアルゴリズムの問題点を初心者にもわかりやすく解説!

 

プルーフ・オブ・ワーク以外のコンセンサスアルゴリズム

プルーフ・オブ・ワーク以外では、代表的なものに「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムがあります。プルーフ・オブ・ステークは、仮想通貨ネットワークに仮想通貨を預け入れている数量によって、承認者を選出するルールになっており、プルーフ・オブ・ワークよりも環境に優しく、問題点を解決すると言われています。

興味のある方は以下で詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。

プルーフ・オブ・ステーク(PoS)とは?特徴や問題点、ステーキングについて初心者にもわかりやすく解説!

 

ビットコインの環境問題は非常に多くの議論を巻き起こしています。米大手EV自動車メーカー・テスラ社が、2021年にビットコインの環境問題を理由に決済停止を行なったのは記憶に新しいところです。

ビットコインと環境問題は、今後の動向に注目です。

 

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