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ビットコインは革新的なテクノロジーと言われますが、利用している技術自体は多くの人が積み上げてきた既存技術によって成り立っております。ビットコインのブロックチェーンには「タイムスタンプ」という仕組み上とても大切な技術が利用されております。タイムスタンプについてその技術がどのように応用されてビットコインに利用されているのか、初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
タイムスタンプとは
ビットコインは「タイムスタンプ」という技術を用いて作成されております。タイムスタンプとは簡単に言ってしまえば「ある時点で作成されたものである」という証明になる証明書です。これをあるデータに埋め込んでしまえばそのデータが「いつ作成されたか」を証明する証拠となります。
ビットコインでタイムスタンプはブロックチェーンに埋め込まれます。ブロックチェーンの各ブロックがつながれていく中でそれが順番通りに「過去⇒今」となっていれば正しくブロックが生成されている事の一つの証明になる、という訳です。
ビットコインではタイムスタンプが正しく順序になっている事はそこまで重要ではありませんが(多くのマイナーがブロックを作成するのでそのコンピューターの時刻が全て同じ時刻を示しているとは限らない、等の理由から)このタイムスタンプが万が一大きく時刻がずれていればそのブロックは改ざんされたものである、という一つの指標になります。このようにビットコインではタイムスタンプは改ざんされたブロックかどうか、というセキュリティ上大切な意味を持つのです。
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タイムスタンプの歴史
このようにビットコインにタイムスタンプが利用される前は「文章の証明」にタイムスタンプは用いられる事が基本でした。ある文章がいつ書かれたものなのか、タイムスタンプを打っておけばその時刻に既にその文章があったことの証明になります。
「発明」等の分野でも「その発明は誰が一番最初に考え出したものなのか」という争いを防ぐことができます。しかし、このようなタイムスタンプには一つ問題があります。それはタイムスタンプ自体が未来や過去の時刻を記録できてしまうというものです。ですので「タイムスタンプ」という技術にセキュリティ性は確保されておらず、ただの目安として存在しておりました。
そこで「タイムスタンプを押す」という発想が誕生しました。「タイムスタンプを押す」信頼できる第三者機関が存在すれば、そこのタイムスタンプを人々が信頼する事ができます。また、一つ一つの文章にタイムスタンプを押すのではなくその文章群をまとめた筆者の一つの論文という形に対してタイムスタンプを押す事で更に効率良くタイムスタンプを利用できるようになりました。
これがビットコインのブロックチェーンの元となっていると言われます。取引ごとにビットコインではタイムスタンプを押すのではなく、約10分ごとに作成されるブロックチェーンにタイムスタンプを押す事で効率良く取引の順序を示すように作られているのです。
ビットコインのタイムスタンプを少し深く知る
ここまで来るとビットコインのタイムスタンプについて多少の深い知識を得る事ができます。ビットコインではタイムスタンプがブロックごとに押されており、そのタイムスタンプは改ざんされていなければおおまかな順序が保たれます。ビットコインのブロックを改ざんする事は現在ほぼ不可能な状態(ブロックチェーンを改ざんできない理由)になっておりますのでそのタイムスタンプの信頼が置けることになります。
そこでビットコインのブロックに特定のデータを埋め込むことでそのデータの作成された日時をおおまかではありますが証明する事ができるようになります。例えばビットコイン取引に利用されるビットコインアドレスを自身で作成してそこにデータを含めてしまえばブロックにそのデータが埋め込まれることになります。
技術的な事なのでここでは割愛しますがノンス(ランダムな文字列)⇒秘密鍵⇒公開鍵⇒ビットコインアドレスという順序でビットコインアドレスは作成されるので例えばノンスを自身で伝えたい文字列にしてそこから秘密鍵を作成する事でブロックに取引データとして自身の伝えたい事を載せる事が可能になります。
このようにビットコインのブロックチェーンのタイムスタンプは過去の「第三者による証明」なしでの時刻の証明を可能にした、という側面があるのです。
まとめ
ビットコインは過去より存在する技術を集め、ブロックチェーンを作成し新たなテクノロジーを生み出しております。このようなビットコインの仕組みを知れば何か他のものの役に立つ可能性があります。今後、ビットコインやその他の仮想通貨が世の中を変える可能性は大いにあるという事が分かります。
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