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日本時間2022年11月29日深夜、仮想通貨レンディングサービスを運営する大手Block Fi（ブロックファイ）が破産したと発表しました。FTXの倒産からの連鎖倒産とされており、FTXと同様のチャプター11と呼ばれるアメリカの破産法に則って手続きが行われるとしています。
相次ぐ仮想通貨企業の倒産
今回の件は、FTXの倒産からの連鎖と言われています。公式発表（https://www.businesswire.com/news/home/20221128005451/en/BlockFi-Commences-Restructuring-Proceeding-to-Stabilize-Business-and-Maximize-Value-for-all-Clients-and-Stakeholders）からも、FTXから債務を回収することで債権者への返済を行う予定とされており、業界は連鎖的に悪い方向へ進んでいることが伺えます。
As part of its restructuring efforts, the Company will focus on recovering all obligations owed to BlockFi by its counterparties, including FTX and associated corporate entities (“FTX”). Due to the recent collapse of FTX and its ensuing bankruptcy process, which remains ongoing, the Company expects that recoveries from FTX will be delayed.
ただ、FTXの倒産時にBlock Fiへの影響は様々なところで声が上がっていたことや、Block Fiが出勤停止措置を施していたことなどから、市場への影響はまだ大きくは出ておりません。
Block Fiの債権者にとっては1日も早い解決と、資金返還が望まれていますが、業界がむしろ注意すべきはこの後のまだ織り込まれていない大手企業の倒産などのショックの方でしょう。
底はまだ見えていない？
心理的には仮想通貨大手の連鎖倒産で底が見えてきたようには思えます。そのため、ここから買いに出てくる投資家もいることでしょう。しかし、まだまだリスクは存在しています。
DeFiのロック資金の量を見ても、11月8日ごろから大きく値を減らしており11月12日のFTX破産発表前から資金逃避の動きがあったことがわかります。
あくまでも一つの指標に過ぎませんが、DeFiは仮想通貨市場に流動性を提供していることや、レンディング企業などが運用先としていることからDeFiのロック資金は減少すると危険なので注意しておくと良いでしょう。
また、金や銀に比べてビットコインやイーサリアムはまだインフレ調整後の価格で割高の水準にあります。大規模な紙幣印刷が行われた2020年3月時点からのインフレ調整後の価格は、金が約1810ドルに対し現在価格1740ドルと下回っているのに対し、ビットコインは約6421ドルに対し16205ドルと大きく上回っています。
ダウ平均もこの計算だと上回っているので、一概には言えませんが仮想通貨市場は他の金融資産に比べ、2年前の水準よりもまだまだ高値にあると言えます。つまり、心理的には底が見えてきたものの価格的には下値をさらに試す可能性があるということです。
中央集権的なサービスの見直しを
このような時は不測の事態が起こりやすくなります。そのため、大切な資産はなるべくハードウェアウォレットなどの非中央集権的な管理下のもとへ置いておくのが良いでしょう。
ただし、まだまだハードウェアウォレットの管理も初心者の方にとっては難しいため、せめて資金の分散管理（取引所を複数使うなど）は行っておくと良いでしょう。
逆に言えば、非中央集権的なサービスの需要が増えている時期とも言えます。そしてそれはWeb3.0のありのままの姿です。これら一連の騒動を経た後に待っているWeb3.0の勃興、そしてビットコインやイーサリアムの本当の価値が認められる時期が一歩一歩と近づいてきている、とも言えるでしょう。
TOP画像：https://www.businesswire.com/news/home/20221128005451/en/BlockFi-Commences-Restructuring-Proceeding-to-Stabilize-Business-and-Maximize-Value-for-all-Clients-and-Stakeholders
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