ビットコイン急落はいつまで続く?迫り来るシルバーゲートの不安

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ビットコイン・仮想通貨(暗号資産)の価格が、日本時間の3月3日午前に急落しました。アメリカのシルバーゲート銀行に関する問題が要因だと考えられています。今回の下落、そして今後の動きについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

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ビットコイン暴落の理由とは

ビットコイン・仮想通貨(暗号資産)の価格が、日本時間の3月3日午前に急落しました。執筆時点では前日比-5%の22,300ドル前後で推移しています。

ビットコインチャート(https://jp.tradingview.com/chart/XPSdKPJL/?symbol=BITSTAMP%3ABTCUSD)

これは、仮想通貨企業へサービスを提供するアメリカのシルバーゲート・キャピタルの子会社、シルバーゲート銀行の存続の危機に不安感を市場が募らせたことが原因だと思われます。

シルバーゲートは、アメリカのニューヨーク証券取引所に上場しており、持ち株会社はシルバーゲート・キャピタル。シルバーゲートは仮想通貨企業間などの決済などを取り持つ業務を行っており、大手仮想通貨関連企業との取引を多く行っていました。

そんなシルバーゲートは、2022年を通しての仮想通貨市場の暴落などにより、財務状況が悪化。特に2022年の第4四半期には、同社が発表した報告で財務状況の悪化が露呈。10億ドルの損失を計上したこともあって、同社の株価も大幅に下落したり、従業員を解雇するなどしたりして話題になっていました。

また、FTXの破綻で大きな影響を受けた1社でもあります。破綻での財政悪化に加え、FTXの創設者であるサム・バンクマン・フリード氏に関する口座などが刑事捜査の対象となったことも報道されていました。(参考:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-03/RPHKL3T1UM0Z01)

 

シルバーゲートと大手が取引停止

3月2日、シルバーゲートと取引していた仮想通貨関連企業が、続々と取引停止を発表しています。

3月1日に同社が発表した報告書では、会社の存続が危ないと思わせる内容が記載されていたため、株価が暴落しました。それを受けて、リスクを察知した仮想通貨関連企業が次々に取引停止を発表しました。

大手仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)、Crypto.com(クリプト・ドットコム)、Gemini(ジェミナイ)、ステーブルコインを発行するCircle(サークル)、Paxos(パクソス)などが取引停止を発表しています。

シルバーゲートは先述した通り、FTXの破綻で大きな影響を受けた1社です。FTXの破綻で顧客が資産を大量に引き出したことが話題になりました。今回も、大手仮想通貨企業が取引停止を発表したことに加え、資金の預け入れも行っていないとの発表が多く出されているため、さらに資金不足に陥り、倒産の可能性があることを市場は不安視しています。

FTXの倒産でいくつかの企業がすでに連鎖倒産をしていますが、シルバーゲートも同じ憂き目にあうのではないかと憶測が広がっています。

 

ビットコインの今後は

2023年1月の上昇から一転、ビットコインや仮想通貨全体に厳しい局面が訪れています。インフレ懸念からの金利上昇が叫ばれるマクロ的なマイナス要因に加え、シルバーゲートの倒産懸念が広がる事態となり、市場には悲観的なムードが再度流れ始めました。

大幅な下落から24時間経っていないため、まだ落ちきっていない可能性は十分あります。そのため、このような時には焦らない事が最も大切です。

また、バイナンスにも様々な疑惑が生じていることも忘れてはいけません。シルバーゲートの一件が落ち着いても、まだ仮想通貨業界は膿を出し切っているとは言い難い状況です。今後も規制や捜査の目が強まる中で、仮想通貨は再度盛り上がりをみせていけるのか、見ものです。

バイナンスの疑惑&事実まとめ。仮想通貨への影響は

ただ、長期的にはシルバーゲートの件もバイナンスの件も、ビットコインやWeb3.0にとってはプラス材料となります。現在問題視されているのは中央管理されたサービスを行う企業の動向です。そのため、それらに不信感が募ることや、一掃されることは分散型のプロトコルやプロダクトにとってはユーザーを獲得する機会となります。

FTXの破綻で仮想通貨を自己管理するハードウェアウォレットに注目が集まったように、中央集権的サービスの問題は、裏を返せば非中央集権的サービスに対する期待の高まりを意味することになるでしょう。

インフレ懸念も、金利上昇がビットコインにとってはマイナスに働く事が予想されますが、そもそもインフレとは紙幣の価値が下がることを意味します。つまりマクロ的にも長期的にはビットコインにとってプラスとなっている、ということになります。

短期的な考え方と長期的な考え方のバランスをとっていくと、今後相場とも上手に付き合っていくことができるかもしれません。

 

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