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ビットコインキャッシュの公式サイトにBitcoinABCというクライアントが表示されています。BitcoinABCとはどのようなものか、初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
BitcoinABCとは
BitcoinABCとはビットコインキャッシュの公式クライアントです。仮想通貨のクライアントとは簡単に言えばその仮想通貨の仕様のようなものでそのクライアントを参照するとその仮想通貨のプログラムがどのように動いているのかを知る事ができます。
ビットコインにおいてはBitcoinCore(ビットコインコア)が公式クライアントとして存在しておりBitcoinCoreはビットコインのルールブックのような役割を担っています。基本的にビットコインの仕様はそのBitcoinCoreで定められていてそこから外れるルールはビットコインの公式なルールから外れる事を意味します。
例えばビットコインのブロックサイズはBitcoinCoreでは1MBと定められていますが(2017年11月10日現在)ビットコインキャッシュがおこなうようなブロックサイズの拡大はBitcoinCoreのルールから外れる為に、ビットコインキャッシュはビットコインとは異なる仮想通貨として存在する事で成立します。
つまりBitcoinABCはビットコインキャッシュのルールブックのような役割を担っているという事になります。
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BitcoinABCの成り立ち
BitcoinABCは2017年に大手中国マイナー(マイニングをする人)Bitmainのジハン・ウーが率いるチームによって作成されました。
BitcoinABCはUAHF(ユーザー・アクティベート・ハードフォーク)とも呼ばれていましたが、これは現在ビットコインに実装されているSegwitという機能をつけず、ブロックサイズを拡大する事がビットコインにとっては最善策である、とする主張の元作成されています。
つまり、BitcoinABCはビットコインの仕様を元にしてSegwit導入がされずブロックサイズ拡大をしているルールとなります。
このBitcoinABCはビットコインキャッシュのルールとなっていて公式サイトからはそのソースコード(元となるプログラム)を参照する事ができます。
現在ではBitcoinABCは開発が進められておりビットコインとは他の点でも異なるような開発が進められています。(参考:11月のビットコインキャッシュハードフォークについて <初心者向け>)
ビットコインキャッシュの利点
ビットコインキャッシュはビットコインとは異なる道を進む事でユーザーにとって最も優れた決済システムを提供できるとしています。
ビットコインのブロックサイズ問題はSegwit導入をしてもその解決の一要因にしかならないと言われており、ブロックサイズの拡大の重要性はビットコインコア開発者も理解していると言います。
Segwit導入ではなくブロックサイズを拡大する事は多くの取引をブロック内に取り入れられる為にビットコインの取引処理能力は向上し、ユーザーが少額の決済を行う場合にも少額の手数料や高いスピードで取引を可能にする事、全てがブロックチェーン内で決済確認がなされる為セキュリティの高い取引処理が行える事などがメリットとして考えられています。(Segwit導入でブロックチェーンの外で決済を行うライトニングネットワークなどの開発がオリジナルビットコインでは進められています。)
その為、ビットコインとビットコインキャッシュのどちらが優れているのかはまだ明確になってはおらず、今後の技術的な開発状況やユーザーの選択によって明確になっていくでしょう。
管理者のいないビットコインは異なる主張を持った団体が開発を新仮想通貨で行う事によってユーザーが仕様を選べるというメリットがあります。決められた地域内での利用を定められている法定通貨とはこのような点で異なり、とても面白いものがあります。今後のビットコインとビットコインキャッシュの関係性は仮想通貨の将来を占っていくもので情報を追う事はとても楽しいものがあるでしょう。
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