なぜ仮想通貨には多くの種類があるのか?仮想通貨の分類、用途などをわかりやすく解説!

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ビットコインという最も有名な仮想通貨を知り、その他の仮想通貨にも興味が出る方は多くいると思います。ビットコイン以外の仮想通貨を「アルトコイン」などと呼んだりします。しかし初心者にとっては「通貨にそんな種類が必要なの?」と思われる事でしょう。なぜ数百種類もの仮想通貨があるのか、そして、それらがどのように分類されるか、初心者の方にもわかりやすく解説をしていきます。

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なぜ仮想通貨に多くの種類があるのか?

仮想通貨に多くの種類がある理由は大きく分けると2つあります。

1 様々な用途・目的を持つ仮想通貨が作成されているから

2 仮想通貨のコピーが容易であるから

この2つの理由のため、仮想通貨は今までもこれからも非常に多くの種類が作成されています。すでに数千種類あるとも言われる仮想通貨ですが、デジタル上に作られているため物理的な保管場所は必要とせず、それが削除されない理由にもなっており、一度作成されると永続的に存在することになります。

多く種類がある理由の1については、あまり初心者の方だとイメージするのが難しいかもしれませんが、仮想通貨の多くは現在、通貨としての機能にとどまりません。仮想通貨の基盤となっているブロックチェーンという技術を応用し、通貨としての機能以外を付与した仮想通貨(もはやサービスプラットホーム)が作成されています。詳しくは後述しますが、仮想通貨を利用したギャンブルプラットホーム、仮想通貨を利用したレンディング(貸付)プラットホームなどが作られており、そのそれぞれのサービスに独自の仮想通貨が作られています。例えばConpoundというレンディングプラットホームにはCOMPという仮想通貨があります。

このように、仮想通貨+サービス(もはやサービス+仮想通貨)のように一口に仮想通貨と言っても用途や目的が多岐にわたっていることから、多くの種類の仮想通貨が誕生しているのです。

2の「仮想通貨のコピーが容易であるから」については、仮想通貨の仕組みに理由があります。ビットコインはオープンソースと呼ばれ、その設計である「コード」と呼ばれるプログラムが公開されています。それによって皆が仕組みを確認することができ、信頼できる構造だと認識することができるのですが、一方でそのコードをコピーすればビットコインのコピーを作ることができてしまいます。もちろん、その作られたビットコインコピーはビットコインと同様の価値を持っていないことがすぐにわかるものですが(そもそもビットコインのお財布であるウォレットにビットコインとして表示されません)、「仮想通貨」なるものは容易に作れてしまうのです。

また、1で解説したような通貨以外の機能がある仮想通貨「イーサリアム」では、「トークン」と呼ばれる仮想通貨を簡単に作成できる機能があるため、仮想通貨のサービスを使って仮想通貨(トークン)を作る、ということができてしまいます。

これらが、仮想通貨に多くの種類がある理由です。

 

仮想通貨の分類1(特定の運営者)

まず知っておくといい仮想通貨の分類は、以下の2つです。

1 特定の運営者がいない仮想通貨…ビットコイン、イーサリアムなど

2 企業などの運営者がいる仮想通貨…リップル(XRP)、バイナンスコインなど

ビットコインは特定の運営する企業や団体は存在しません。特定の運営者がいないことで、誰でも保有することができ、誰でも使うことができる貨幣として流通しています。ビットコインをはじめとした特定の運営者がいない仮想通貨は、プログラムコードが公開されており、誰でもどのように動いているのかを確認することができます。

対して、企業などの運営者が存在している仮想通貨もあります。ビットコインが誕生した後で、ビットコインの仕組みを研究し、企業がビットコインの仕組みを応用して作った仮想通貨を開発することで、このような仮想通貨が誕生しました。

このような仮想通貨は企業が発行量や、不正取引の取り締まりなどを管理します。プログラムコードが公開されていないことも多く、先に挙げた特定の管理者がいない仮想通貨と比べると「クローズドな仮想通貨」と呼ぶことができるでしょう。ちなみに、企業が開発しているが、特定の運営者がいない仮想通貨プロジェクトもあり、これらの分類はさらに細かく分類することもできます。

 

仮想通貨の分類2(用途)

続いての仮想通貨の分類は用途です。大きく分けると以下の2つです。

1 決済用の仮想通貨…ビットコイン、ライトコインなど

2 決済用以外の仮想通貨…イーサリアム、ポルカドットなど

決済用に作成された仮想通貨は、基本的に決済でしか使用されません。例えばビットコインを使う場合はビットコインを渡して、現実世界で商品やサービスを受け取る、という用途で利用されることがほとんどです。デジタル上で使えるお金の代わりになるために作られた仮想通貨、と言うことができます。

このような仮想通貨はビットコインだけではないのですが、違いは決済にかかる時間やセキュリティなどの決済の性能面です。ビットコインよりも優れた決済性能を目指していたり、異なる決済、例えばビットコインよりも匿名性を強化することで身バレ防止機能をつけたり、といった差別化を行なっています。

一方で決済以外の目的で作られた仮想通貨もあります。例えば、イーサリアムという仮想通貨は、世界的に利用できるアプリケーション構築プラットホームを目指しています。従来のようにそれぞれの開発者がサーバーを使い、アプリケーションを構築して運営しながらユーザーへ提供するのではなく、イーサリアム上にアプリケーションを構築し、それをユーザーが利用する、といった世界を目指します。

イーサリアムの仮想通貨「イーサ(ETH)」は決済でも利用することができますが、そのアプリケーションを動かすための手数料などに利用され、決済だけの用途でイーサリアムもイーサも存在しているわけではありません。

 

仮想通貨の分類3(価格変動)

最後に仮想通貨の分類として、価格変動があります。

1 日本円やドルなどに対し価格変動がある仮想通貨…ビットコイン、イーサリアムなど

2 日本円やドルなどに対し価格変動がない仮想通貨…USDT、DAIなど

仮想通貨の中には法定通貨(日本円やドルなど)に対し、価格変動があるものとないものがあります。

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、法定通貨に対して常に価格が変動します。1BTC(ビットコインの単位)が100万円になったり200万円になったりと、その時の需要と供給によって価格が変動します。しかしこれだと決済が不便、ということで米ドルにペッグ(固定)された仮想通貨も存在します。

このような、法定通貨にペッグされた仮想通貨を「ステーブルコイン」などと呼びます。ステーブルコインは仮想通貨取引所などで、法定通貨の代わりとして利用されるなど、デジタル上で使える法定通貨として機能します。

ステーブルコインの中には、企業が発行していて発行仮想通貨と同額の米ドルを担保にしているものや、発行仮想通貨がドルと連動するようにビットコインやイーサリアムを担保として使っているものなどがあります。

最近では、ステーブルコインさえもスマートコントラクトと呼ばれるプログラムで、自動的に発行や償還をするプロジェクトが誕生しており、自動化が進められています。(参考:イーサリアムのスマートコントラクトをわかりやすく解説!実例も紹介

なお、日本円と固定されたステーブルコイン「GYEN」「JPYC」なども存在します。

以上、仮想通貨に多くの種類がある理由と、仮想通貨の簡単な分類でした。

仮想通貨やブロックチェーンは日々、新たなプロジェクトが立てられているため、新しい分類ができたり、分類がなくなったりします。ここで紹介した基本的な分類をまずは理解し、より深く理解できるよう学んでいただければと思います。

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