イーロンマスク氏とテスラ社によるビットコイン・ドージコイン騒動の顛末と今後の考察

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21/5/13は仮想通貨にとって、とても印象深い日となりました。

株の世界でも大幅な下落があり、金融業界関係者はとても忙しい(チャートを見ているだけでも)日になったのではないでしょうか。

仮想通貨に何が起こったのか、そして今後どのようになっていくのかを初心者にもわかりやすく解説します。

 

イーロンマスク氏とテスラ社と仮想通貨

今年1月、イーロンマスク氏がTwitterのプロフィール欄に「Bitcoin」との文字を記載したことから始まりました。ビットコイン価格が上昇し、それに加え一気にマスク氏=仮想通貨というイメージが広がりました。

その後、2月にはマスク氏がCEOを務めるテスラ社のビットコイン購入が明らかになり、さらにマスク氏と仮想通貨をつなげるイメージが膨らみます。その後、マスク氏はドージコインという仮想通貨の一つについてTwitterなどで発言、そしてテスラ社が自社製品のEV車をビットコイン決済で購入を受け付け始めたことを伝えました。

この一連の流れに米仮想通貨取引所のコインベースの上場など、多くの要因が重なり、一時ビットコイン価格は約700万円までに達していました。

しかし、最終的には本日5/13、マスク氏はテスラ社のビットコイン決済受け付けを停止したと発表。ビットコインを始めとし、仮想通貨の価格は大幅に下落しました。

執筆時点ではビットコインの価格は約550万円となっています。

 

なぜマスク氏は仮想通貨に近づいたか

一連の流れを見ると、今年の1月からのことなのでマスク氏が仮想通貨に近づき、そして離れるまでのスピードが異様に早かったことがわかります。

本日のツイートによれば、ビットコインを稼働させるためには石炭などが使用されていることから環境に良くない、としてビットコイン決済を停止したと述べています。

また、ビットコインよりも環境にいいものであれば再度決済に使う、それを探している、と締めくくりました。

実際、これが本当なのかどうかはマスク氏(とテスラ社)にしかわかりません。確かにビットコインの稼働には多大なる電気代が必要です。

その消費電力は年々増加しており、今年は128テラワット時に達する可能性があるとの試算も出ています。(参考:https://cbeci.org/)これは一国の消費電力量と変わらないくらい膨大なもので、確かにEV車を開発するテスラ社にしてみれば、環境問題に逆行していると言われてしまいかねないビットコインとともに歩んでいくのは難しい部分もあるでしょう。

ただ、マスク氏は実は前々から仮想通貨については発言し(参考:https://www.coindesk.com/elon-musk-calls-bitcoin-brilliant-better-than-paper-money-for-value-transfer など)、支持しているため、ビットコインの環境問題のことを知らなかったわけではないと考えられます。自分の会社(テスラ社)の多大な資産をビットコインに変えているため、その辺りまではしっかりと調べていることでしょう。つまり、マスク氏もやむを得ず仮想通貨決済を停止したと考える方がしっくりきます。

 

ビットコインの今後は?

ビットコインの環境問題は賛否両論あるのでひとまずここでは置いておきますが、「環境問題」という人類が解決しなければならないテーマにビットコインが仲間入りしたことは事実です。これが尾を引いていく可能性はあるでしょう。

また、環境に優しい仮想通貨は既に多くありますので、そちらの方へ注目が集まっていく可能性もあります。

ただ、ビットコイン決済がテスラ社から停止されても、環境問題というテーマに仲間入りをしたとしても、ビットコインはもう誰にも止めることができないのも事実です。さらにビットコイン以上に知られ、安定して稼働し、権力者の動向に左右されず、世界共通で使える決済システムも他にはまだありません。

今回の一件で、また一つビットコインに対する何かしらのイメージがつきましたが、まだまだビットコインが稼働を停止する日は遠いでしょう。今後、本当に使いやすい決済システムや世界共通通貨はどのようなものか、世界の議論が人類にとって良い方向に進んでいくことを望みます。

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