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ポルカドットには、「パラチェーン」と呼ばれるブロックチェーンが繋がります。ポルカドットのパラチェーンは非常に重要な役割を担っており、ポルカドットが今後発展していくかどうかはパラチェーンにかかっているとも言えます。
そのパラチェーンを決める「パラチェーンオークション」について、そして参加方法について、初心者の方にもわかりやすく解説をします。
※ポルカドットのパラチェーンオークションは2021年11月11日からスタートします。パラチェーンオークションの細かい日程については「パラチェーンオークションはいつから?」の見出しにて解説しています。
〜ポルカドットについて詳しくは以下で解説しています〜
ポルカドット(DOT)とは?初心者にわかりやすく、今後・将来性・歴史・仕組み・ウォレット・取引所を解説した入門ページ
★国内取引所でポルカドット(DOT)の取り扱いがあるのはGMOコイン!
目次
そもそもパラチェーンとは
パラチェーンは、ポルカドットの本体でもある「リレーチェーン」に繋がるブロックチェーンです。「Parallel(パラレル)」、つまり「並行」しているチェーンということから、その名がつけられています。ポルカドットでは、このパラチェーンがエンドユーザーが利用できるアプリケーションとして開発される、またはこのパラチェーン上にアプリケーションが構築されていくことでエコシステムが拡大していきます。
パラチェーンオークションを理解するためには、ポルカドットの構造について知る必要があります。
ポルカドットの構造
ポルカドットは、異なるブロックチェーンを繋ぎ、ブロックチェーン基盤のプロダクトの利便性を向上し、開発も行いやすくするエコシステムです。
ポルカドット自体に私たちエンドユーザーにとってのわかりやすい利用目的は特にありません。ポルカドットは、ビットコインやイーサリアムなどの、独立したブロックチェーン同士をつなぐ、などという目的のために存在しています。
ポルカドットに繋がれたブロックチェーン、例えばイーサリアム上のアプリケーションの利便性が上がることで、ポルカドットは間接的にエンドユーザーへ価値を提供します。ポルカドットのように、異なるブロックチェーン同士をつなぎ、全体として円滑に機能するようにするための技術を「インターオペラビリティ」と呼びます。そのインターオペラビリティの実現をポルカドットは期待されています。
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ポルカドットでは上記に挙げた目的を達成するため、特徴的な構成(仕組み)が採用されています。構成は4つに分けることができます。構成要素はそれぞれ「Relay Chain(リレーチェーン)」「Parachains(パラチェーン)」「Parathreads(パラスレッド)」「Bridges(ブリッジ)」と呼ばれています。パラチェーンとパラスレッドは機能が似ているため、それらを一つに分類し、3つの要素に分けて説明されることもあります。
4つの要素は簡単に言うと以下のような役割を持っています。
名称 | 役割 |
---|---|
リレーチェーン | ポルカドットの中核を担うチェーン |
パラチェーン | リレーチェーンに繋がり、独自の特色を持つチェーン |
パラスレッド | リレーチェーンに繋がり、ポルカドットへ一時的な参加をするチェーン |
ブリッジ | 別のチェーンをパラチェーンやパラスレッドに繋ぐ要素 |
下の図にそれぞれの要素がイメージとして描かれています。
ポルカドットの中心に半円で描かれたリレーチェーンがあり、そこにパラチェーンとパラスレッドが繋がれています。ブリッジは一番左にある「Parachain Bridge Slot」の部分でOther Blockchain、つまりビットコインやイーサリアムなどと繋がるイメージが描かれています。
ポルカドットの本体であるリレーチェーンはポルカドットの中心となるチェーンで、ポルカドット全体やパラチェーン・パラスレッドのセキュリティを担保しています。「Relay」という単語が使われているように、複数のブロックチェーンの「中継」となる存在です。
リレーチェーンはブロックチェーンの中継となる存在であるとともに、ポルカドット本体とも言えます。ポルカドットが特徴的なのは、ポルカドットの本体であるリレーチェーンには「スマートコントラクト」と呼ばれるプログラムをデプロイ(展開する)ことができない、という点です。つまり、ポルカドットのリレーチェーンは中継だけを行う存在で、一般的なエンドユーザーが利用するようなアプリケーション(例えばゲームやDeFiなど)を構築することができません。
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アプリケーションは、リレーチェーンに繋がれた他のチェーン「パラチェーン」「パラスレッド」で展開されます。そのため、パラチェーンはポルカドットが普及していく上で非常に重要な役割を担っていることがわかります。
〜ポルカドットの仕組みについて詳しくはこちら〜
ポルカドットの仕組みをわかりやすく解説!リレーチェーン/パラチェーン/バリデーター/ノミネーターetc.を理解する
パラチェーンオークションとは
「パラチェーンオークション(PLO)」とは、ポルカドットのパラチェーンを決めるためのオークション(入札)のことで、2021年中の開始が予定されています。合計100の枠(スロット)が用意されています(予定)。
パラチェーンになると、ポルカドット本体(リレーチェーン)のセキュリティ恩恵などを受けることができます。セキュリティを保ちつつ、多くの人が使いやすいようなブロックチェーンをゼロから目指すよりも、セキュリティが確保されたブロックチェーンプロジェクトをパラチェーンになることで迅速に作ることができます。
ポルカドットのパラチェーンオークションは、ポルカドットの仮想通貨である「DOT」をどれだけ入札できたかで決まります。DOTをより多く集め、より多く入札したプロジェクトがパラチェーンとなるのです。(厳密には、ランダムな時点で入札が締め切られるため、その締め切られた時点で最も入札していたプロジェクトが勝利します)
クラウドローン
そのオークションの前段階に「クラウドローン(Crowd loan)」と呼ばれる、各パラチェーンプロジェクトがDOTを集める段階の資金ロック期間があります。これは、仮想通貨の資金調達「ICO」に似ています。ICOでは、投資家へイーサリアムなどの通貨を受け取り、その見返りとしてプロジェクトのトークンを販売しました。クラウドローンでは、参加者がDOTを応援するプロジェクトへロックする代わりに、そのプロジェクトのトークンを受け取ります。
プロジェクト側は、ロックされたDOTをパラチェーンオークションの入札などに使用します。ICOとクラウドローンが異なるのは、参加者のDOTはあくまで資金はロックされるだけで、11ヶ月後にロックが解除されDOTが参加者へ返されます。つまり、「投資」というよりは「預ける」という仕組みになっており、今までの仮想通貨プロジェクトでもあまり見られない方式がとられているのが特徴的です。
クラウドローンはパラチェーンオークションへプロジェクトを通して、開発チーム以外の人が参加する一つの機会であると言えるでしょう。
パラチェーンオークション(クラウドローン)の参加方法
パラチェーンオークションはプロジェクトがポルカドットに入札することで参加するため、私たちはクラウドローンに参加することで間接的にパラチェーンオークションに参加することができます。
パラチェーンオークションのクラウドローンには以下2つの参加方法があります。
・仮想通貨取引所を通して参加する
・ポルカドットウォレット(polkadot{.js})から参加する
どちらの参加方法でも、ポルカドット(DOT)をあらかじめ保有しておく必要があります。また、日本でどの仮想通貨取引所がポルカドットのクラウドローンをサポートするかは未定です。
現在、ポルカドット(DOT)を取り扱っている日本の仮想通貨取引所は「GMOコイン」「bitFlyer」「SBI VC トレード」です。これらの取引所ではクラウドローンをサポートする可能性がありますので、参加したい方はあらかじめ口座開設をしておくといいでしょう。
当サイトのおすすめは手数料の安さなどから「GMOコイン」です↓
ポルカドットを購入する際の手順は、以下のような流れになります。
1 口座開設(多くの取引所が開設費無料)
2 本人確認書類(運転免許証など)をオンラインで送る
3 本人確認審査が完了
4 日本円を銀行振込みなどで入金(振込み手数料がかかる場合あり)
5 仮想通貨と日本円を交換(取引手数料がかかる場合あり)
6 仮想通貨取引所の口座内に交換した仮想通貨が保管(表示)される(口座維持費などは無料)
ポルカドットは、GMOコインで数百円から購入が可能です。
また、GMOコインを利用する場合はインターネット銀行(オンラインバンキング)の口座を持っていると、お得に利用できます。GMOコイを運営している、GMOインターネットグループが運営するインターネット銀行「GMOあおぞらネット銀行」を利用していると、手数料がお得になったり、入金の時間が短くなったりしますので、開設を検討してみてもいいでしょう。
GMOあおぞらネット銀行の口座開設はこちらから
〜ポルカドット取り扱い取引所比較(スマホはスクロールで全体を表示できます)〜
取引所名 | 手数料(取引所) | 通貨ペア | JPY入金 | JPY出金 | DOT出金 | 販売所 | レバレッジ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GMOコイン | 取り扱いなし | JPY | 無料 | 無料 | 無料 | あり | – |
bitFlyer | 取り扱いなし | JPY | 0~330円 | 220~770円 | 0.1DOT | あり | – |
※2021.11.10.最終更新 ※取引所と販売所の違い⇒ビットコイン取引所と販売所の違い ※通貨ペアは現物取引 ※JPY入金には振込手数料の実費がかかる場合があります
〜ポルカドットの買い方を詳しく知りたい方はこちら〜
ポルカドット(DOT)の買い方・購入方法を初心者にもわかりやすく解説!注意点・取引所比較・手数料まで紹介!
パラチェーンオークション・クラウドローン参加方法
以下では、ポルカドットウォレット(polkadot{.js})からの参加方法を解説します。
なお、海外取引所ですが、バイナンスではDOTの取り扱いとパラチェーンオークションのサポートがあります。もし、海外取引所の利用に抵抗がない方は、そちらも検討してみてもいいかもしれません。
GoogleChromeへウォレットアプリを追加する
polkadot{.js}extensionの公式サイトへアクセスします。
https://polkadot.js.org/extension/
お使いのブラウザ「Chrome」「Firefox」どちらかを選択します。Brave BrowserでもChromeの拡張ウォレットをダウンロードすることができますが、safariではダウンロードすることができないので注意です。
「Chromeに追加」を選択します。
「拡張機能を追加」を選択します。
こちらがブラウザの右上に表示されれば、追加完了です。
アカウント作成
続いて、アカウントを作成していきます。
ブラウザの右上にあるパズルのピースのような形のアイコンを選択します。その後「polkadot{.js} extension」を選択します。
確認事項が表示されます。ポルカドットウォレットの情報取得について記載されています。確認したら同意します。
「+」を選択し、新しいアカウントを作成します。
12単語のリカバリーフレーズが表示されます。このリカバリーフレーズはウォレットを復元するためのパスワードのようなものです。今後、別のアプリでウォレットを復元する際などに必要になります。逆に、このリカバリーフレーズさえあればウォレットを復元できてしまうので、紙に記載するなどして、流出してしまわないよう注意してください。
次の画面では、ネットワークを選択します。デフォルトでは、ポルカドット系のプロジェクトのトークン(仮想通貨)に対応したウォレットアカウントを作成することになっています。ポルカドットのアカウント、KUSAMA(ポルカドットの姉妹ネットワーク)のアカウント、といった個別のアカウントを作成することもできます。
アカウントの名前と、アカウントのパスワード(送金などの際に利用します)を設定し、アカウントを追加します。
なお、すべてのアカウントに対応したアドレスでは、取引所からDOTを送った際に受け取ることができない場合があります。その場合は作成したアカウントを表示し(上の画面)で、メニューを開き、ネットワークを選択する(「Allow use on any chain」の部分を選択する)と、ポルカドット用のネットワークのアドレスが表示されます。
これで、アカウント・アドレスの作成が完了しました。作成したアドレス宛へDOTを送金すれば、アドレスにDOTが届きます。
〜取引所からポルカドットを送る方法はこちら〜
GMOコインでポルカドット(DOT)を送金する方法!注意点・おすすめウォレットなどをわかりやすく解説!
ポルカドットウォレットのデスクトップアプリと連携する
続いて、Polkadot{.js} のデスクトップアプリ(https://polkadot.js.org/apps/)と連携します。
アクセスすると、確認事項が表示されます。アプリケーションへのアクセスを許可します。
「Accounts」から「アカウント」を選択してください。
すると、作成したアカウントと、入金したDOTが表示されていると思います。
確認ができたら「Network」→「パラチェーン」→「Crowdlaon」を選択します。ここから先は、すでにポルカドットの姉妹プロジェクト「KUSAMAネットワーク」で行われてたクラウドローンの画面を参考に解説していきます。
こちらの画面のように、クラウドローンが行われている間はプロジェクトが表示されています。ロックしたいプロジェクトの「Contribute」を選択します。
「The amount contribute from this account.」の部分にロックしたいDOTの数量を入力します。ちなみに、送金手数料がかかるので1DOT保有していて1DOTをロックする、ということはできません。送金手数料を引いた数量しかロックできないので、保有数量から送金手数料を引いた額を入力しましょう。(Contributeを選択すると手数料が確認できます)
次の画面で送金のトランザクションを確認することができます。「Sign and Submit」を選択し、最終確認画面でポルカドットウォレットのパスワードを入力すればロック完了です。数量の入力などに問題がなければ、無事にロックされると思います。
無事にロックできたかどうかは自分のアカウント画面で確認できます。
アカウント残高が減っているかを確認するか、画面赤枠のボタンをクリックし、トランザクションを確認します。トランザクションのResultに緑色のチェックが付いていれば大丈夫です。赤色のバツになっている場合は失敗していると思います。
ポルカドットの今後
2021年6月9日から始まったKUSAMAのクラウドローンは6月10日時点で、合計約26万枚のKUSAMAトークンが集まっていました。日本円にすると、約143億円(KSM=500$ 1$=¥110で計算)がロックされています。カナリアネットワークのKUSAMAですでにこれだけの資金が集まっているということから、ポルカドットのクラウドローンでも相当多額の資金が集まるのではないかと予想されます。
ポルカドットの時価総額は6月10日時点で、約2兆4千億円に対しKUSAMAの時価総額は約4800億円だったので、単純に考えると5倍のインパクトになる可能性があります。KUSAMAのKSMトークンもクラウドローン開始にともない、上昇しています。6月10日の10時時点では24時間で約30%価格が上昇しました。(その後下落しています)KUSAMAのクラウドローンでは、11ヶ月間トークンがロックされることは価格上昇の一因になっている可能性があります。逆に、ロックが解除される11ヶ月後(KUSAMAであれば2022年5月頃)は売りが先行し、価格が下がる可能性もあるので注意が必要です。
パラチェーンオークションはいつから?
ポルカドットのパラチェーンオークションは以下の日程で行われます。
<第一回(Batch1)パラチェーンオークション>
※Batchとは、5つのパラチェーンオークションをひとまとめにした呼び方
1回目入札期間:2021年11月11日〜11月18日
2回目入札期間:2021年11月18日〜11月25日
3回目入札期間:2021年11月25日〜12月2日
4回目入札期間:2021年12月2日〜12月9日
5回目入札期間:2021年12月9日〜12月16日
<第二回(Batch2)パラチェーンオークション>
6回目入札期間:2021年12月23日〜12月30日
7回目入札期間:2022年1月6日〜1月13日
8回目入札期間:2022年1月20日〜1月27日
9回目入札期間:2022年2月3日〜2月10日
10回目入札期間:2022年2月17日〜2月24日
注目パラチェーン
KUSAMAのパラチェーンオークションにより、すでに5つのパラチェーンが選ばれています。これらのパラチェーンはポルカドットでもパラチェーンオークションに参加する可能性が高いため、KUSAMAでパラチェーンになっているプロジェクトを知ることで、ポルカドットの注目パラチェーンプロジェクトを知ることができます。
KUSAMAパラチェーンオークションので1番最初に勝者となったプロジェクトは「Karura」で、KUSAMAネットワーク上でDefiのハブとなったり、ステーブルコインのプラットホームになることを目指したプロジェクトです。クラウドローン後のパラチェーンオークションにて勝利し、KakuraはKUSAMAのパラチェーンとなりました。Karuraのポルカドット版プロジェクトは「Acala」です。Acalaについては以下で詳しく解説しています。
Acala(ACA)とは?ポルカドット関連プロジェクトを初心者にもわかりやすく解説!特徴・今後・将来性は?
3番目にパラチェーンとなったプロジェクトには、日本人の渡辺創太氏が率いるStake Technologiesが開発する「Shiden」が入っています。Shidenは、KUSAMAネットワーク上のスマートコントラクトプラットホームになることを目指すプロジェクトです。
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これらのプロジェクトは基本ポルカドット上で開発される予定のプロジェクトのKUSAMA版であり、オークションに勝利しパラチェーンになることができれば実証実験をKUSAMAにて行うことができます。つまり、KUSAMAで研磨されたプロジェクトがポルカドットに繋がれる、ということになります。これらの動向を追うことや、実際にクラウドローンに参加したり、プロジェクトを触ったりすることで、ポルカドットやWeb3.0の未来像を予想することができるようになるでしょう。
以上、ポルカドットのパラチェーンオークションと、参加方法について解説しました。ポルカドットのエコシステムを占うパラチェーンオークションには注目です。
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