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2021年11月に過去最高値をつけて以来のビットコイン(BTC)の動きは一転して下げ基調です。
当初、下落は一時的なのもと思われていましたが、年が開けた2022年もビットコインは下げ続けています。
この流れはいつまで続くのでしょうか?
ここではビットコインの現在の状況と今後の見通しについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
現在ビットコインを保有されている方も、これからビットコインを購入してみようと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
2022年1月22日時点でのビットコインチャート分析
年明けからビットコインは方向感の無い軟調な動きが続いていましたが、大きな動きを見せたのは2022年1月21日。
アメリカの株式市場の急落に連られるようにして、ビットコインも直近の安値を割り込む下げを見せました。
この直近の安値というのは、2021年に過去最高値をつけた際の上昇の始まりのポイント。ここを割り込んだということはかなり下への圧力が強まったと言えるでしょう。
実際に、翌22日には2021年8月5日につけた安値の408万円も割り込みました。
※記事掲載時点の1/23(日)6:30ごろは401万円で推移。
また、移動平均線にも気になる形が現れ始めています。
2022年に入り、21日移動平均線が200日移動平均線を下に抜けて短期的な下落の形が強まったのに加え、中期の62日移動平均線も200日移動平均線を下抜けしようとしています。
ここを明確に抜けてくると中長期的にも下げの形を見せることになり、より下落の流れが強まる可能性が出てきますので注意が必要です。
今後のビットコインの見通し
今回の一連の下落で、ビットコインは過去最高値である約740万円から、400万円近く値を下げたことになります。
このような大きな下落の原因として、ビットコインにとってのネガティブ要因が重なったことがあげられるでしょう。
考えられる大きな要因としては次の3つ。
- 新型コロナウィルスのオミクロン株の流行
- FRBによるテーパリング(量的緩和の縮小)の加速
- 機関投資家や個人投資家の年末の利益確定売り
まず、2021年に過去最高値をつけて値を下げたタイミングというのは、新型ウィルスのオミクロン株が南アフリカで発見された時期と重なります。
ビットコインは金融資産としては比較的リスクが高いものとされており、オミクロン株のような世界的なリスク要因が発生した場合には売られやすい傾向があります。
また、2021年の12月にアメリカの中央銀行にあたるFRBがテーパリングを加速させるとしたのも見逃せない要因です。
これまでのFRBによる量的緩和政策で、仮想通貨市場には大量の資金が流入していました。
その流れを止めるテーパリングや利上げ観測が、ビットコインの格好の売り材料になった形です。
さらに12月というのは、機関投資家や個人投資家よる利益確定の売りが出やすい時期。
これらの複数の要因が重なって、ビットコインは大きな下落を見せたと言えるでしょう。
ただ、このようなビットコインの急激な下落は過去にもあったことです。
2021年にも、4月半ばに700万円を突破した後、6月には310万円台まで急落したことがありました。400万円近くの急落です。
したがって、今回の急落も現時点では想定の範囲内と捉えることもできます。
しかし、今のところこれと言った下げ止まりの要因がテクニカル的にもファンダメンタルズ的にも見られません。
そのため、2021年の6月につけた安値の300万円台前半までの下落も見越した慎重な判断が必要になります。
まとめ
1月21日には、ロシアが仮想通貨の使用などを禁止する法改正を提案するという報道も随所で流れています。仮想通貨に対してロシアは中国と同じスタンスを取るという、意思表示の表れの可能性があります。
エルサルバドルのようにビットコインを法定通貨にしようとする国もあれば、ロシアや中国のように禁止する国もあり、各国の動向にも注意が必要になります。
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また、直近のビットコイン下落は、アメリカの株価に連動した動きになっており、アメリカの株価動向も注視していくと良いでしょう。
現在はビットコインだけでなく、イーサリアムを始めとした他の仮想通貨も軟調な動きです。しっかりと値動きを確認し、慎重な売買を心がけましょう。
(文:AJ)
※上記内容は値動きを予測するものではありません。あくまでも分析方法の解説となりますので、投資を行う際は自己判断で行いましょう。
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