本ページはプロモーションが含まれています
仮想通貨の中で2番目に時価総額が高いイーサリアム。ただイーサリアムは、ガス代と呼ばれる手数料が高すぎるというイメージを持っている人も多いと思います。
そこで注目されているのがレイヤー2(セカンドレイヤー)という技術です。レイヤー1であるイーサリアムなどのブロックチェーンの外部で行われる処理なので、「オフチェーン」技術などとも呼ばれています。
今回は、レイヤー2の中でも成長が著しい「Arbitrum(アービトラム)」の使い方をご紹介します。
★ブリッジに使うETHを購入するならGMOコインがおすすめ!★
目次
Arbitrum(アービトラム)とは
Arbitrum(アービトラム)は、イーサリアムのガス代の高騰などの課題を改善するために開発された、レイヤー2プロジェクトです。
2021年に「Arbitrum One(アービトラム ワン)」としてメインネットがローンチされました。
そのため正確には、ユーザーが接続するアービトラムのアプリケーション名はArbitrum Oneというネットワークですが、Arbitrum Oneは多くの場合「Arbitrum(アービトラム)」という名前で呼ばれます。
このページでも基本的には「Arbitrum One(アービトラム ワン)」を「Arbitrum」または「アービトラム」と表記して説明します。
アービトラムにロックされた仮想通貨の総価値であるTVL(Total Value Locked)は、2022年1月29日現在で25.8億ドル(約3,000億円)にまで及んでいます。
レイヤー2プロジェクトではシェアも約50%を占め、他のプロジェクトと比べて圧倒的に注目度が高いことがわかります。
Arbitrumについて詳しくは以下のページを参照してください。仕組みや将来性など、詳しくかつ、初心者の方にもわかりやすく解説しています。
Arbitrum(アービトラム)とは?イーサリアムレイヤー2で最も資金ロックされる要注目プロジェクト
Arbitrumのトークン・給付金・エアドロップについて
Arbitrumは、2022年2月現在ではまだ独自トークンを発行しておりません。レイヤー2プロジェクトでは、独自トークンを発行しガバナンスや資金調達に利用することがあります。
しかし、Arbitrumはまだそのようなことをしていないため、アービトラムプロジェクトに投資するという選択肢は一般の投資家にはありません。
今後Arbitrumで独自トークンが発行される際に、「給付金」や「エアドロップ」と呼ばれるトークンの配布が行われる場合があります。Arbitrumネットワークに資金をロックしている人がその対象となることがあるため、給付金を狙って資金をロック(預け入れ)してみるのも一つの手だと言えるでしょう。
Arbitrumの使い方を解説
Arbitrumを使うためには、例えば以下の3ステップを行って準備します。
1 国内取引所からメタマスク(MetaMask)にイーサリアム(ETH)を送金する
2 Arbitrum Oneにメタマスクを接続する
3 Arbitrum Bridgeでイーサリアムネットワークからイーサリアムをブリッジする
レイヤー2プロジェクトを使いたい場合にはレイヤー1であるイーサリアムネットワークから、レイヤー2ネットワークへ資金をロックしておく必要があります。
つまり、Arbitrum Oneを利用するためにはArbitrumネットワークにイーサリアムをロックし(預け)、そのロックした資金を他のアプリケーションで使う、ということになります。
ロックしておけば給付金が出た場合に、接続しているアドレス宛にArbitrumのトークンが入金される可能性があります。
先ほどの3ステップを順番に解説していきます。なお、今回はイーサリアムウォレットとしてよく利用されているメタマスクを例に解説をしていきます。
メタマスクはあらかじめ、利用する端末(パソコンやタブレットなど)にインストールしておく必要があります。メタマスクのインストール方法は以下で解説しております。
メタマスク(MetaMask)の使い方を初心者にもわかりやすく解説!DeFiやNFTに必須のイーサリアムウォレット
1 メタマスクにイーサリアムを送金する
Arbitrumはイーサリアムネットワークの処理を高速化するプロジェクトです。そのため、イーサリアムの通貨であるイーサ(ETH)を利用して様々なアプリケーションで高速処理と安い手数料を実現します。(正確にはイーサリアムではなくても、イーサリアムを利用して作成された仮想通貨(トークン)であれば利用することができます)
そのため、まずは国内取引所でイーサリアム(ETH)を購入し、その後メタマスクにイーサリアムを入金します。
その際、どの仮想通貨取引所を使っても問題はありません。弊サイトでは、売買手数料が安く、仮想通貨の送金手数料が無料のGMOコインをおすすめしています。
GMOコインでのイーサリアム(ETH)購入方法・買い方を解説!注意点・メリット・手数料を初心者にもわかりやすく紹介!
〜各取引所のETH送金手数料〜
順位 | 取引所名 | ETH出金 |
---|---|---|
1位 | GMOコイン | 無料 |
2位 | DMM Bitcoin | 無料 |
3位 | BITPOINT | 無料 |
4位 | bitbank | 0.005ETH |
5位 | bitFlyer | 0.005ETH |
6位 | Coincheck | 0.005ETH~0.16ETH |
なお、送金手数料はイーサリアムの混雑具合によりどの取引所も比較的よく変更されます。気になる方は取引所の公式HPを参照するといいでしょう。
※Coincheck(コインチェック)のETH手数料変動表
取引所からイーサリアムを送金する際は、メタマスクのウォレットアドレスを間違えないということに十分注意しましょう。
先にも述べましたが、メタマスクはあらかじめ、利用する端末(パソコンやタブレットなど)にインストールしておく必要があります。メタマスクのインストール方法は以下で解説しております。
メタマスク(MetaMask)の使い方を初心者にもわかりやすく解説!DeFiやNFTに必須のイーサリアムウォレット
メタマスクにイーサリアム(ETH)を入金する方法は以下のように行います。
メタマスクに入金するには、まずメイン画面上部に表示されている「Account 1」と書かれているところの下の自分のアカウント名の箇所を、マウスオーバー(カーソルを合わせる)します。
そして「クリップボードへコピー」という文言をクリックをしてください。
すると、メタマスクのウォレットアドレスがクリップボードにコピーされます。
あとは、コピーしたアドレス宛に取引所などからイーサリアムを送金すれば、入金作業は完了です。
しばらくするとメタマスクにイーサリアムが着金し、メイン画面のETHの数量が入金分だけ増加します。以上でメタマスクへの入金は完了です。
GMOコインからイーサリアム(ETH)を送る方法と注意点をわかりやすく解説!海外やDEXへ送る際の注意点も!
2 メタマスクとArbitrumを連携する
続いて、メタマスクとArbitrumのメインネットである「Arbitrum One」を接続します。いくつか方法がありますので、まずはGoogle拡張機能を利用してメタマスクをインストールしている場合の方法を解説します。
Google拡張機能利用時
まずはArbitrum Oneの公式ページ(https://portal.arbitrum.one/)にアクセスします。そして右上に表示されている「VIEW TOKEN BRIDGE」を選択します。
するとArbitrumのブリッジ画面に移ります。ここで、Arbitrumネットワークへイーサリアムネットワークからイーサリアムを移動するため、メタマスクを連携していきます。
右上の「Add L2 Network」を選択します。
すると、メタマスクが自動的に開きます。Arbitrumのネットワーク追加を承認します。
ネットワークの切り替えが完了したら、元の画面に遷移します。これでメタマスクとArbitrumの連携は完了です。
別の方法
拡張機能を利用していない場合や、上記で上手くいかない場合などは、以下の方法でもメタマスクを連携することができます。
メタマスクを開いて「カスタムRPC」を使っても良いですが、Chainlistを使うとカンタンに接続ができます。
Chainlistにアクセスしたら、画面上の検索ボックスで「Arbitrum」と入力します。
「Arbitrum One」が出てくるので「Connect Wallet」をクリックします。
MetaMaskに接続したら、「Add To Metamask」をクリックしてネットワークを追加します。
MetaMaskでネットワークの追加を許可する確認画面になります。「View all details」をクリックすれば、ネットワークの詳細を確認できます。
表示された詳細が以下の内容と同じになっているか確認してください。
・ネットワーク名:Arbitrum One
・ネットワーク URL:https://arb1.arbitrum.io/rpc
・チェーン ID:42161
・通貨記号:AETH
・ブロック エクスプローラーの URL:https://arbiscan.io
問題がなければ「Approve」をクリックします。
MetaMaskが他のメインネットに接続されていると、以下の画面が出てきます。「Switch network」でArbitrum Oneへネットワークが切り替わります。
これで「Arbitrum One」への接続が完了しました。MetaMaskのネットワークの中に「Arbitrum One」が追加されています。
3 Arbitrum Bridgeでイーサリアムネットワークからイーサリアムをブリッジする
それでは「イーサリアムメインネット」のイーサリアム(ETH)を、「Arbitrum One」に移していきます。
先ほどと同様に、Arbitrum Bridge(https://bridge.arbitrum.io/)のTOP画面にアクセスします。
もし初めてアクセスする場合は、以下の画面になるので確認し「I agree」で同意します。
次にウォレット接続の画面になります。ウォレットはここまでのステップで準備してきた「MetaMask」を選択します。
メタマスクを選択すると、承認のポップアップが表示されます。「Next」をクリックします。
次に表示されるポップアップでは「Connect」をクリックします。
接続できるとArbitrum One Bridgeのダッシュボード画面が出てくるので、あとは自分が移動したい数量のイーサリアムをブリッジ(資金ロック)するだけです。
ブリッジすると、Dappsと呼ばれるイーサリアム上で展開されるアプリケーションでイーサリアムをレイヤー2で利用することができるようになります。
「Enter amount here」にブリッジするイーサリアムの数量を入力します。
数量の入力が完了したら「Deposit」をクリックします。
すると、確認画面が表示されます。イーサリアムネットワークからArbitrum Oneへのロックする所要時間は約10分ですが、Arbitrumからイーサリアムへ戻すときは7日間かかる、とのアナウンスが出ます。
ArbitrumはOptimisticロールアップと呼ばれる技術を採用しており、Optimisticロールアップ系のレイヤー2プロジェクトではロック解除に約1週間かかります。
〜Optimisticロールアップとは、仕組みなどは以下で詳しく解説しています〜
オプティミスティック ロールアップ(Optimistic Rollups)とは?イーサリアムのレイヤー2技術について仕組みまでわかりやすく解説!
確認を終えたら「Deposit」をクリックします。
今度はネットワークをイーサリアムネットワークへ切り替えるとの表示が出ますので「ネットワークの切り替え」を選択します。
次にガス代の見積もりが表示されます。画面を見ていただくとお分かりになると思いますが、イーサリアムのガス代は非常に高価です。イーサリアムからArbitrumにブリッジする際はイーサリアムネットワークの手数料が適用されるため、高い手数料を支払わなければなりません。
(画像では0.01ETHをブリッジするのに約0.02ETHかかる、と表示されています)
ただし、自分でガス代を調整することも可能です。
「編集」ボタンを選択し、「Low」「Medium」「High」から選びます。それぞれ送金スピードによって手数料が増減します。それでも納得がいかない場合には「詳細オプション」を選択することでさらに詳細に自分で調整することができます。
「ガスリミット」「Max priority fee」「Max fee」を調整します。
これらを調整し、ガス代を決めますがあまりに低く設定するとブリッジが失敗しますので注意しましょう。(失敗しても資金が失われることはありません)
ガス代を確認したら「確認」をクリックします。
メタマスクでの承認を終えると、トランザクションの推移をEtherscanというイーサリアムのトランザクション(取引)確認サイトで確認できるようになります。「deposit-l1」が完了すると、「deposit-l2」に切り替わりますが、ここから約10分の処理時間がかかります。
deposit-l2も「success」に切り替わったら、メタマスクで残高を確認してみましょう。Arbitrum Oneのイーサリアム(通貨の記号はAETHと表示されます)が確認できれば、Arbitrumのブリッジ(資金ロック)は無事に完了です。
ArbitrumをDappsと接続する
ブリッジが完了したらあとは好きなサイトなどを利用してみましょう。
Arbitrum One Porttal(https://portal.arbitrum.one/)では、Arbitrumを利用できるサイトを確認できます。
ここでは、Uniswap(ユニスワップ)というDEX(分散型取引所)でArbitrumを利用する方法について紹介します。
Uniswapを先ほど利用したメタマスクと連携します。そして右上のネットワークを選択で「Airbitrum」を選択します。
ネットワークの切り替え画面が出てきたら「ネットワークの切り替え」を選択します。
すると、ネットワークがレイヤー2のArbitrumに切り替わるので、先ほどロックした資金をUniswapで高速処理&安い手数料という条件で利用することができるようになります。
まとめ
Arbitrumは通常のイーサリアムネットワークよりも手数料が安く、高速な処理が可能になるレイヤー2プロジェクトです。
レイヤー2の中で、現状ではArbitrumが圧倒的なシェアを占めているのでレイヤー2に触れてみたい方は、イーサリアムをArbtriumにブリッジして試してみると良いでしょう。
独自トークンもまだ発表されていないため、ブリッジしておくと「給付金」「エアドロップ」と呼ばれる独自トークンの配布を受けられる可能性もあります。
今後のイーサリアムエコシステムが発展する上で欠かせないレイヤー2技術。そのレイヤー2技術の先端を走るArbtriumは要注目です。
関連記事
Optimismの使い方/ブリッジ方法を解説!給付金/エアドロップをもらう、イーサリアムを入金する方法をわかりやすく紹介!
ZKロールアップ(ZK Rollups)とは?大注目のイーサリアムのレイヤー2についてわかりやすく解説!
The Marge(ザ マージ)とは?いつ?<最新>イーサリアム2.0に向けた大型アップグレードの詳細は?価格変化などをわかりやすく解説!
スポンサー