米PMI発表でダウ下落&円安へ。長期的にはやはりビットコインにプラス

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昨日2月21日夜に行われたアメリカの経済指標、PMIの発表でダウが下落、そしてドル円は円安方向へさらに進みました。短期的に金利上昇が進む中、今後のビットコインの展開について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

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アメリカのPMIは改善

昨日発表されたアメリカのPMIは、改善の数値が見られました。製造業PMIは47.8と50を下回った(50以下は不況)ものの、サービス業PMIは50.5となりました。どちらも前回・予想を上回る結果となり、景気後退が遠ざかったと市場は受け止めました。

その結果、金利は上昇。前回の雇用統計以降、金利は上昇傾向にありましたが、さらに上昇を進める形となりました。

アメリカ2年物国債金利チャート(https://jp.tradingview.com/chart/XPSdKPJL/?symbol=TVC%3AUS02Y)

金利上昇にともない、アメリカ市場は下落しました。ダウ平均は-約2%もの下落。ドル円はアメリカの金利上昇を背景に円安方向へさらに進むこととなりました。

ドル円チャート(https://jp.tradingview.com/chart/XPSdKPJL/?symbol=FX%3AUSDJPY)

ドル円相場は135円となっており、1月につけた約127円から1ヶ月で大幅に円安方向へ進んでいます。

景気後退懸念が剥がれる中で、金利低下期待が薄れ、金利上昇懸念が湧き上がってくる展開となっています。

ビットコインとゴールドも下落しています。ビットコインやゴールドも金利上昇はマイナス要因となるため、金利上昇によって下落圧力がかかります。そのため、短期的には多くの金融資産で下落圧力がかかることとなりそうです。

 

インフレ率と景気後退の関係

景気後退懸念が薄まったことで金利上昇がもたらされていますが、ここには次の問題が含まれています。景気後退をしない、ということは今度はインフレ率の低下があまり期待できなくなる、ということです。

現在、インフレ率はピーク時よりも大幅に低下しましたが、まだ6%付近にとどまっており、安定しているとは言えません。特に先日から他の記事内で解説している通り、サービス業のインフレはおさまるどころか、加速しています。

米CPIは6.4%でドル円は円安、ビットコイン上昇。インフレ再燃スタートか

そのため、景気後退しない、ということはインフレ率も今の金利水準ではこれ以上下がらない、ということを意味します。

そうなれば、景気後退しないのであればFRBは利上げを行い、インフレ率をさらに低下させるか、インフレ率をこのままの金利水準で下がるか祈る、という選択肢を迫られます。

現在、5%前後の金利をさらに上昇させればインフレ率はさらに低下する可能性はありますが、それにつられて実体経済にはダメージが与えられることになります。実体経済へのダメージ無くしてインフレ率の大幅な下落はないことが、この数ヶ月で証明されているからです。

そして、実体経済へのダメージがあれば、金利低下圧力がかかるため、そこから金利は低下していくことになるでしょう。金利が低下すれば、金融市場は盛り上がります。

一方で、インフレ率をこのままの金利水準で下がるか祈る、という選択肢をFRBが取った場合、今の金利水準ではこれ以上インフレ率が下がらないということがわかっているのでインフレが再燃していくことになり(もしくはインフレ率が上がりすぎて経済活動に支障が出て)、金利上昇を余儀なくされ、先ほどと同様のシナリオになるでしょう。

つまり、どちらにしても、インフレ率が2%で安定させる道には景気後退が待っているということになります。その前にはインフレ撃退のために金利を大幅に上昇させる必要がありますが、それを行うにはインフレが大変なくらい上昇するか、実体経済に大きくダメージを与えるかしかない、ということがわかります。

 

ビットコインにとってはプラス

この状況は、長期視点とは言え、ビットコインにとってはプラスであると筆者は考えています。インフレ率が上昇するのであれば、ビットコインやゴールドに資産が逃げていきますし、実体経済が崩壊して金利を下げなければならなくなるのであればビットコインやゴールドは上昇していきます。

つまり、どちらに転んでも長期的にはプラスの要因しかない、ということです。

というのも、この状況はそもそも紙幣を刷りすぎて、法定通貨の信用がなくなってきていることに起因しているからです。紙幣の信用がなくなっても、人々は経済活動を行わなければならないので、代替貨幣は必要です。その役割をビットコインとゴールドは担うことができます。

そのため、短期的に上下はするものの、長期的にはビットコインもゴールドもプラスでしかない、と筆者は考えます。

※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。

 

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