3月の仮想通貨重要スケジュール。イーサリアムとレイヤー2がアップグレード予定

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3月に予定されている仮想通貨(暗号資産)の重要スケジュールについて解説していきます。

初心者の方にもわかりやすく解説しますので、これから市場に参加する予定の方もぜひ参考にしていただければと思います。

※時間は日本時間です。

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3月2日 ISM製造業景気指数

まず、3月に入り要注目なのはISM製造業景気指数です。ISM製造業景気指数は景気の良し悪しを示す指標として知られており、50以上なら好況・50以下なら不況を表します。

2022年12月から50を下回る結果が続いており、前回は47.4でした。今回の予想は48.0となっており、この予想よりも上に触れるかどうかがポイントです。

現在、2月に発表された雇用統計とICPの結果により金利上昇懸念が市場に蔓延しています。そのため、その流れが継続していくのか否かを示す指標となりそうです。ISM製造業景気指数が予想よりよければ金利上昇懸念はさらに高まっていきますし、予想以下であれば金利上昇懸念は一旦やわらいでいく可能性があります。

 

3月8日 ADP雇用者数

ADP雇用者数は、雇用統計に先んじて発表される労働市場の状況を表す指標です。ADP雇用者数は雇用統計の先行指標となりますが、あまりADP雇用者数と雇用統計の数値が同じようなものにはならないので普段市場はそこまで結果に反応しません。

ただ、現在の流れでは雇用統計が非常に大切になっており、労働市場の動向に敏感になっているためADP雇用者数もチェックしておくと良いでしょう。もしかすると、敏感になっているため市場もADP雇用者数に反応する可能性はあります。

ADP雇用者数を参考に、3月の雇用統計の予想を立てるのもアリかも知れません。

 

3月10日 雇用統計

今月は10日に雇用統計が発表されます。先月の雇用統計では強い労働市場が示されました。失業率は3.4%、非農業部門雇用者数(NFP)は51.7万人となっています。

今月も強い数値が出るか否かで、その後行われるFOMCの方向性が大体決まってきます。また、同時に発表される平均時給も現在は重要な指標です。サービス部門のCPIの加速が止まらない中、平均時給が上がるのか下がるのかでも市場は反応する可能性があります。

もちろん、FRBの政策金利はICPの結果でも変わってきますが、雇用統計で予想外の結果が出れば市場は大きく反応し、その結果、3月のFOMCが波乱となる可能性はあります。

 

3月14日 CPI

雇用統計の次の週にはCPIが発表されます。このCPI発表で、FOMC前の雇用統計とCPIの発表が終わるため、大体政策金利がどうなるかは決まっていることでしょう。

前回は予想6.2%に対し、6.4%となりインフレ減速が鈍化したことにより金利上昇の懸念が強まりました。今回の数値でもしも6.4%以上のものが出ればインフレ加速となり、金利上昇懸念はさらに強まることが予想されますし、政策金利は確実にさらに上昇していくことになるでしょう。

CPIの結果でドル円・アメリカ株式市場・コモディティ市場・仮想通貨(暗号資産)市場の方向性が大きく左右されるため、今月の最重要イベントと言っても過言ではないでしょう。

 

3月15~16日ごろ Optimism「Bedrock」アップグレード

Optimismの初めてのプロトコルアップグレードが行われる予定になっています。このアップグレードにより、Optimismはさらなるパフォーマンスの向上や、今後に向けたマルチチェーン対応の準備などが進められる予定となっています。

Optimismは最近TLV(資金ロック金額)を大幅に伸ばし、ユーザーを獲得しています。さらに独自トークンのOPも価格が上昇しており、期待値は高まっています。アップグレードで事実確定売りなどが出る可能性はありますが、長期的に見ればアップグレード成功はプラス材料となります。

Optimismのアップグレード「Bedrock」でレイヤー2はさらに進化へ

 

3月23日 FOMC政策金利発表

CPI発表の次の週には、FRBによる政策金利の発表があります。現在、3月のFOMCでは+0.25%(25bps)となる予想が大勢を占めていますが、それまでの雇用統計やCPIの結果では+0.5%(50bps)の予想が勢いをましている可能性もあります。

パウエル議長が「ディスインフレ」を唱える中で、今月の雇用統計とCPIがインフレを示していたとしても急に50bpsのプラスを行ってくる可能性は低いと思われますが、金利発表と同時に発表される声明文の変化の具合によっては市場が「その次のFOMCで50bpsの可能性アリ」ととらえる可能性があります。

 

3月24日 製造業PMI

製造業PMIは、好況不況を示す経済指標の一つです。50以上か50以下で示されます。好況になれば金利上昇懸念で市場はダメージを受けますし、不況であれば金利下降期待になると思われますが、もしFOMCでさらなる金利上昇懸念があった場合、不況を示す結果となれば株式市場は実体経済へのダメージを恐れて下落する可能性もあるでしょう。

サービス業PMIも同時に発表されるため、サービス部門のインフレが気にされている今はそちらにも注目です。

 

3月27日 Polygon zkEVMのメインネットのベータ版ローンチ

サイドチェーンで有名な、Polygonのzkロールアップモデルのレイヤー2であるPolygon zkEVMが、27日メインネットベータ版をローンチする予定となっています。

Polygon zkEVMが公開されることで、レイヤー2がさらに盛り上がっていく可能性があります。既に、zkロールアップ関連の汎用性の高いzkEVMと呼ばれるプロジェクトはいくつかメインネットが公開されています。

その中でも、Polygon zkEVMは既にユーザーを抱えているPolygonの関連プロジェクトであるため注目が集まっています。イーサリアムのスケーラビリティ問題が解決するかどうかは、非常に仮想通貨界隈では注目されているので、こちらもチェックしておくといいでしょう。

Polygon zkEVMとは?使い方やトークン・エアドロップについて解説

 

イーサリアムの上海アップグレードは3月末〜4月か

以上が、仮想通貨市場の重要スケジュールとなります。そして、上記に加えて大きなイベントの一つにイーサリアムの「上海アップグレード」実装があります。

イーサリアムの上海(Shanghai)アップグレードは3月を予定。内容とその後の展開

これは、イーサリアムのステーキング資金を引き出すことができるようになるアップグレードです。これが無事に行われると大量のイーサリアムが引き出されるため、売り圧が来る可能性があると言われています。ただ、逆にイーサリアムにステーキングしやすくなるため、反対にプラス材料になるという声もあります。

 

2月は、仮想通貨市場も金利上昇懸念を受けて他の市場と同様に元気のない月となりました。3月にはどのような動向になるのか、重要スケジュールを参考に、考察していただければと思います。

※当記事は市場を分析した結果を示しています。投資を勧めるものではありません。

 

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