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イーサリアムのレイヤー2、Optimism(オプティミズム)がアップグレード「Bedrock」をテストネットで移行完了したことを発表しています。Opitimismのアップグレードはどのようなものなのか、そして今後のレイヤー2はどのようになっていくのかについて、初心者の方にもわかりやすく解説します。
Optimismのアップグレード「Bedrock」
Optimismで行われる予定のアップグレードは「Bedrock」と呼ばれており、テストネットでの移行が完了したことをOptimismは発表しています。今後、メインネットへ移行されるかどうかは投票などによって決定され、早ければ第一四半期にはメインネットへ移行されるとしています。
We’re almost ready to bring you the cheapest, fastest, most minimal EVM-equivalent rollup architecture, ever. Only 3 steps remain:
1. Jan. 12 Testnet migration
2. @OptimismGov vote on mainnet upgrade proposal
3. Q1 mainnet migration to Bedrock🤯— OP Labs (@OPLabsPBC) December 21, 2022
Optimismのアップグレード、Bedrockではいくつか重要な変更がなされます。Optimismでは、「Optimistic Rollups(オプティミスティック ロールアップ)」と呼ばれるモデルが採用されており、そのモデルによって早い処理・安い手数料を実現しています。しかし、このモデルには欠点があり、Optimismネットワークへ資金を入金した後は7日間引き出しができません。
オプティミスティック ロールアップ(Optimistic Rollups)とは?イーサリアムのレイヤー2技術について仕組みまでわかりやすく解説!
しかし、Bedrockへ移行した際にはこの引き出しまでの時間が短縮されます。これにより、Optimistic Rollupsの欠点が改善されることとなり、より使いやすいレイヤー2が実現するとしています。
レイヤー2は現在、Optimistic Rollupsのモデルが多く実用されているため、この試みがうまくいけばさらにレイヤー2の利用が促進されることとなるでしょう。
また、レイヤー2のモデルとしてOptimistic Rollupsと同様に期待されているzk Rollups(ZKロールアップ)が使うゼロ知識証明の手法も、今後取り入れていくことが容易になるとしています。
ZKロールアップ(ZK Rollups)とは?大注目のイーサリアムのレイヤー2についてわかりやすく解説!
zk Rollupsは非常に開発が進んでいるモデルで、Optimistic Rollupsよりも将来性があると考える人も多く存在します。そのため、OptimismをはじめとしたOptimistic Rollupsを採用するレイヤー2ネットワークはzk Rollupsの技術を取り入れた方がいいのではないかとの議論が進んでいます。
Optimismによればzk Rollupsの開発が進めば、BedrockによりそのテクノロジーをすんなりとOptimismに取り入れることができるようになる、としています。
レイヤー2は2023年に飛躍するか
ブロックチェーン業界では、レイヤー2の飛躍が待ち望まれています。イーサリアムの創設者であるヴィタリック・ブテリン氏もレイヤー2が2023年は飛躍することになる、と述べており、多くの人がレイヤー2の躍進を心待ちにしています。
レイヤー2が進化し、実際に使われるようになればイーサリアムをはじめとした多くの通貨のやり取りがしやすくなります。また、イーサリアムエコシステムで開発される分散型アプリ(Dapps)も非常に使いやすくなります。
NFTやDeFiといった新しい分野に新たな風が吹き、普及も促進されることでしょう。もちろん、他の分野も利用が進むことが予想され、また業界が盛り上がることでしょう。
しかし、レイヤー2が完成しても、まださらに進化が必要だとする声もあります。レイヤー2だけではブロックチェーンゲーム(BCG)を全て分散型ネットワークで行うことができないため、レイヤー3などの技術も必要になる、とも言われています。
レイヤー3でさらにWeb3は普及していく?初心者向けにわかりやすく解説
レイヤー2はレイヤー1であるイーサリアムよりも処理が早かったり、手数料が安かったりするものの、現在行われているゲームの処理をするには処理が遅すぎて、手数料は高すぎます。
レイヤー2は非常に前から研究開発されてきた分野です。その完成が待ち焦がれる中、さらに次の進化の完成が望まれています。実際に分散型ネットワークで構成されるWeb3の世界が普及するのは、もう少し先のことだと思われます。
TOP画像:https://dev.optimism.io/optimisms-goerli-testnet-is-migrating-to-bedrock/
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