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アートやゲーム、スポーツなど様々なジャンルと融合して新しい価値を生み出しているNFT。しかし、NFTが活用されているジャンルを洗い出してみると「大事なもの」を忘れている気がしませんか?
そう!音楽です!
アートやゲームで使われているNFTが、わたしたち人類が大好きな音楽と結びつかないはずがありません。
そもそもWeb2.0、3.0云々を語る前の世界、わたしたちは自分の好きなアーティストのレコードやCDを買い集めるということをしていましたよね?
Spotify(スポティファイ)のようなストリーミングサービスを利用したり、そもそも音楽を楽しむことはYouTubeで済ませてしまったりと、音楽との付き合い方はこの10年で大きく変わりました。
しかしわたしたちは元来、熱心に「音楽を蒐集(しゅうしゅう)」していたはずです。その音楽がコピーが不可能・唯一無二という特性を持ったNFTと結びついた時、人々がどのような行動に及ぶかは容易に想像がつくでしょう。
2022年、NFT業界では音楽NFTが伸びると予想されています。このページではWeb2.0的な既存の音楽配信サービスと音楽NFTの対比や、音楽NFTでそもそも何ができるのかなど様々な視点から音楽NFTについて考察します。
Web2.0的な音楽配信とは
レコードやCDを買っていた時代のことは一旦脇において、まずは現在のインターネットによる音楽配信サービスのあり方を確認してきましょう。
基本的に音楽配信には以下の2つの方法があります。
- ストリーミング再生
- ダウンロード再生
ストリーミング再生は、現代における音楽や動画配信サービスの主流の方式です。データをスマホやパソコンなどの端末にダウンロードすることなく、インターネット上で再生して楽しむことができます。
端末にデータは残らないので、配信元がサービスを停止してしまえば自分が課金して購入した音楽も聴くことはできなくなります。
次にダウンロード再生です。こちらは再生用データを自分の端末にダウンロードし、端末上で再生する仕組みです。一度ダウンロードしてしまえば、それ以降はインターネットに接続せずともデータを再生することができます。
そしてここからが大切なポイントです。もし配信元がサービスを停止してしまったとき、ダウンロードした音声データはあなたの端末に残るのでしょうか?一度課金をして購入したはずの音楽は、この先もずっと聴き続けることはできるのでしょうか?
ここにWeb2.0的なサービスの限界があります。あなたが買い切りで購入したはずのデータはサービスの配信元が事業を停止した瞬間、使えなくなってしまいます。
これは、Kindleなどの電子書籍をイメージするともっとわかりやすいかも知れません。
わたしたちは、Amazonのサイトで紙の本を買うのと同じようにKindleの電子書籍を購入します。そのデータは、スマホのKindleアプリやKindleOasisのような専用端末に保存されます。
しかし、もしAmazonが「Kindleの電子書籍サービスをやめます」と言った瞬間、購入したはずの電子書籍のデータは消えます。そもそもKindleのアプリ自体が使えなくなります。
音楽配信サービスもこれと同じです。ストリーミング再生はもとより、一見すると自分の手元にデータが残っているように見えるダウンロード配信でさえも「実はわたしたちの手元には何一つデータは残っていなかった」というのが現実の姿です。
音楽NFTは「真に」音楽を所有できる
この状況を打破し、わたしたちの手元に真の意味で音楽を所有させてくれるのが音楽NFTです。
NFTの仕組みをある程度理解している方はおわかりになると思いますが、NFT化されたデジタルデータは唯一無二のものとしてわたしたちはそれを保有することができます。
再生するためのデバイスや、プラットフォームなどの環境面はまだ整っていないかも知れません。ですが、それも音楽NFT自体の発展と共に整備されていくはずです。
なにより、配信元がサービスを停止したとしてもわたしたちの手元には自分の好きなアーティストの音楽データが残ります。これは、CDやレコードの発売元が潰れてもCD・レコードの「モノ自体」は自分の手元に残り続けるのと同じです。
この「音楽を所有する感覚」は、CDやレコードを買ったことがある世代の方なら理解いただけるのではないでしょうか?
それどころか「NFTのアートを保有することの意味がイマイチわからない。ただのデジタルの画像でしょ?」と思っている人でも、CDやレコードを保有するのと同じ感覚をイメージしてもらうことで、よりNFTの意味を感じてもらえるのではないかと思います。
音楽NFTの現状
では、本当に音楽NFTは今後成長する見込みはあるのでしょうか。
ここからは音楽NFTのマーケットプレイスを2つ取り上げ、それらの特徴を踏まえた上で音楽NFTが伸びそうだと判断できる理由を考察します。
Catalog(カタログ)
Catalog(カタログ)は、アート性の高いNFTコレクションが流通していることで有名な「Foundation」というプラットホームサービスと同じように、完全な1点物の作品を発行しています。
音楽NFTにおいて、発行点数を絞ることの意味は「収益性」です。
2022年3月現在、Catalogでの音楽NFTの平均販売価格は3,721ドル(約43万円)、中央値で見ても2,282ドル(約26万円)になっています。
これに対して、Spotifyでの1再生あたりの収益はなんと約0.4円。先ほどの平均販売価格43万円を稼ぐためには、100万再生以上が必要になります。
超大物アーティストでない限り、音楽に限らず自分のコンテンツで100万回も再生されるのは相当厳しいはずです。
一方、Catalogで音楽NFTを販売すれば上述の通り20万円、30万円といった金額をアーティストは手にすることができます。もちろんWeb3のシステムで運用されますから中間搾取の度合いは下がり、アーティストに還元される金額も大きくなります。
このように音楽NFTはアート同様、クリエイター目線で歓迎すべき特性を備えています。
Sound(サウンド)
Sound(サウンド)はCatalogと異なり、発行するNFTは完全な1点物ではありませんが、1つ1つのNFTに固有の番号をつけます。熱烈なファンがそのアーティストを早くから応援していることをアピールするために、できるだけ数字の若いNFTを欲しがる姿は容易に想像できますよね。
また、発行されたNFTのホルダーは「Discord(ディスカード)」と呼ばれるチャットスペースサービスにあるSoundのコミュニティに参加することもできます。そもそも、NFTの用途の1つとして「特定のコミュニティの会員権」としての役割がありますが、Soundの音楽NFTはその要素も兼ね備えています。ちなみにDiscordコミュニティでは、アーティストとNFTホルダーが直接交流することが可能だそうです。
Soundの仕組みからは、ただ音楽を聴くというニーズに応えるだけでなく「そのアーティストを応援していることを示したい」「自分はコミュニティにも参加しているコアなファンであることを示したい」というコレクター側の欲望を満たそうとしていることが見てとれます。
音楽NFTはWeb2.0の音楽にとって代わるのか?
既存の音楽配信の仕組みでは実現が難しいサービスを、音楽NFTは提供してくれそうな予感がします。では、SpotifyやAmazon musicのような今あるサービスはなくなってしまうのでしょうか?
これについては必ずしもそうは言いきれません。
音楽NFTは音楽自体の所有やコミュニティ機能を通じて「コアなファン」をつくることを可能にします。
一方、既存の音楽配信サービスは「多数のファンに音楽を届ける」ことに適しています。
Web2.0の仕組みでファンを増やし、Web3の仕組みでコアなファンを獲得する。音楽業界においてはこの2つがうまく共存するビジネスモデルが描けるのかもしれません。
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